RALLY NIPPON 2012

ラリーニッポンに参加してきました。西川淳CARZY編集長は二回目、私は初めての参加です。今年は京都の上賀茂神社をスタートして、東京の靖国神社でゴールする例年とは逆のパターン。京都での前夜祭から既に非日常感はあったのですが、想像以上に現実離れした四日間でした。



まずは用意された舞台が素晴らしい。「日本の文化遺産を巡って、日本の良さを発信しよう」という趣旨ですから、観光客で一杯の有名スポットをこれでもかと廻ります。上賀茂神社・東福寺・マキノのメタセコイア街道・一乗谷朝倉氏遺跡・美濃うだつの上がる町並み・妻籠宿・諏訪大社・鶴岡八幡宮・横浜赤レンガ倉庫・靖国神社、と文化財のオンパレード。地元の協力の下、沢山の声援を受けてクラッシックカーが連なって走る様はまさに壮観です。



更に、参加されているエントラントの方々がまた素晴らしい。一日のラリーが終わると、宴会での濃い交流の時間が待っています。ひとりひとりのクルマに掛ける想いと情熱、更に背後に伺える壮大な人生のストーリー。こんな機会がなければ口をきくこともなかったであろう皆さんと同じひとときを共有出来る幸せ。得難い体験です。



クラッシックカーは、現代車とは訳が違います。いくら入念に整備の手を入れていても、長距離を四日も走ると様々なトラブルが発生します。オーバーヒート・オイル漏れ・ミッショントラブル・デフ異常、などなど。それらの非常事態を、自身の経験に基づいて原因を探り、応急処置を施し、回避策を探りながら、何とかレースを継続します。時にはメカニックの手を借りることもありますが、そもそもルーフもないクルマで雨の中を走る事自体がスポーツなのです。「慣れてますから!」の一言で雨の中を出発する女性エントラント、本当に尊敬します。



クルマとの付き合い方は人それぞれ。どれが上でどれが下というものでもありません。しかし、ともすれば薄れがちなクルマへの興味を、こんな機会を通じて一人でも多くの方に再発見頂けるなら、クルマ業界に携わる身としてこれ以上の歓びはありません。手を振って下さる皆さんの笑顔を見ると、クルマって世界の共通言語なんだと再認識させられた次第です。



季節は秋。日本が一番綺麗なシーズンです。あなたも日本を発見する旅に出てみませんか。勿論、愛する人と、愛するクルマで。



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