電子書籍市場のスタート

皆さん、もうKindle版コンテンツは読んでみられましたか? Kindle端末自体はまだ発売されていませんが、Amazonからコンテンツそのものは販売が始まっており、iPad/iPhone用Kindleアプリでは読むことが出来ます。試しに「テルマエ・ロマエ」を買ってみましたが、これ面白いですね〜。映画になっていたのは知ってましたが、読む機会なかったんですよ。結局リリースされている5冊全部買っちゃいました。ちゃっちゃと買えてその場ですぐ手に入るのが電子書籍の良いところ。コミックとの相性は良いなと実感しました。どうせ読み捨てですからね。



さて、一般書籍と雑誌はどうなっていくでしょうか? 聞いた話では、月に10冊以上のヘビー読者層にはKindleのE Inkは大変評判が良いようです。ある人曰く「紙より読みやすい」と。本当に!? どうやら片手でどんどん読み進められるのが楽なようで、両手が塞がる紙の書籍よりストレスレスなのだとか。なるほど。



雑誌はどうなんでしょう。それなりに大きなサイズでカラーでの体裁で見たいでしょうから、白黒のKindle Paperwhiteでは無理ですよね。Kindle Fire(HD)かiPad(mini)だと片手で読むスタイルは難しい。保存しておきたい要望には紙の方が良いかな。即時入手と場所を取らないというメリットは相変わらず電子にありそう。うーん、一番電子化のハードルが高いのが雑誌なのかも…。



どちらにしろ、Amazonの参入でようやく日本の電子書籍市場のスタートです。本国アメリカに遅れること5年。もう後戻りはありません。日本のコンテンツホルダーもしょうもない抵抗してないでさっさと適応すれば良いのにね。これから大事なのは、コンテンツそのもの。結局面白いものを作れる人が貴重なのです。良いコンテンツが拡がっていってちゃんと収益取れるようになれば、それは皆にとって良い世界です。そうなると良いですね。

フィリピン訪問記

数日お休みを頂いて、フィリピンに行ってきました。基本は遊びなんですが、やっぱり行けばその国の国情が気になります。私の個人的なアジア各国ランキングは、



<Aランク>

・韓国

・台湾

・香港

・シンガポール



<Bランク>

・中国

・マレーシア

・タイ

・インドネシア



<Cランク>

・インド

・フィリピン

・ベトナム

・ミャンマー

・ラオス



というイメージでした。フィリピンは、イメージとしてはCランク。そして実際に訪れた現地で目の当たりにしたのは、非常に酷いスラムの群れでした。「スラムドッグ$ミリオネア」という映画がありましたが、まさにあの世界ですね。ゴミにまみれた、住まいとは呼べないバラックや倉庫跡に大勢の人がたむろしています。あそこで生まれた子供達はきっと一生この生活から抜け出せないんだろうな、と思うと胸が切なくなりました…。



フィリピンで20年近くビジネスをしている会社の方と夕食。会場はグリーンベルトというマニラ中心部の巨大なモールの中。ズラッとブランドショップが立ち並び、シャングリラを始めとする高級ホテルが付近に立ち並ぶこのエリアは、さっきのスラムと本当に同じ国にあるものなのでしょうか? あまりに貧富のギャップが激しくて、現実感がありません。知人の話では、フィリピンは非常に少数の富裕層が経済基盤の殆どを握っており、この巨大モールも個人所有の土地に建っているのだとか。外で写真撮っちゃダメなんですって。個人資産だから。何じゃそれ。確かに、こんな綺麗なモールを訪れてショッピングや食事をする中間層も育ってはいます。しかし国民の大多数が貧しいことに変わりはない。何と国民の70%ほどが銀行口座も持っていないのだとか! 基本的にプリペイドチャージを多用し、タバコも一本ずつその時必要な分だけ購入する。値引きよりも、二つ買うともう一つプレゼント、という後追いでモノが貰えるスタイルが好まれる。大卒の初任給は2万円程度、タクシーの初乗りは40ペソ(=80円)。体感ベースの物価は1/10ですね。



香港に行った時にも感じたのですが、我々のようなECサービスが普及する段階にはほど遠い。飲食や携帯電話などの生活に密着したサービスの普及段階であって、ネットショッピングなんて余裕は一般大衆にはありません。当面は富裕層+アッパーミドル層の小さなマーケットしか期待出来ないでしょうね。アジア各国のEC事情についての資料がありましたので、ちょっと古いんですがご紹介しておきます。



アジア域における電子商取引の動向



ただ、これから先の日本市場がどう考えても縮小傾向にある事を考えると、我々も好むと好まざるとに拘わらず海外マーケットを視野に入れたビジネス展開を考えねばなりません。欧米に居並ぶ先行他社にキャッチアップするよりアジア圏にフォーカスした方が強みが出しやすいでしょうから、アジアの各国には成長してもらわなければなりません。日本のノウハウでその国の発展に貢献出来るなら、それは我々にとっても成功なのです。



「まず与えよ、さらば道は開かれん」



色々考えさせられる旅でした。

日本にKindle登場!

Appleの新製品発表もありましたが、個人的にはこちらの方がビッグニュースです。とうとう、日本市場にKindleが正式投入されます!



Amazon



頑固な日本の出版業界の壁をこじ開け、サービスリリースに漕ぎ着けたAmazonの努力に敬意を表します。紙の本による読書体験を置き換えるには時間が掛かるかも知れませんが、1,300年続いた活版印刷から電子書籍に大きく潮目が変わる時代の変革期に立ち会える事を幸せに思います。色々なビジネスの機会が生まれることと思いますので、中小企業にはラッキーですよ!

幸せに生きる三原則

息子が小四になりまして、そろそろ複雑な感情の処理やら、自我との葛藤やら、難しいテーマが出てくるお年頃です。子育ては親育て、つくづくそう思います。子供の成長に向き合いながら、自分自身の成長を促され、日頃目を向けない自分の弱さや嫌な部分を直視せざるを得なくなります。子供に語りかけながら、それは果たして自分は出来ているのだろうかと反省しちゃったり。思うのは、世の中の大事にしなきゃならないポイントってそんなに沢山はないし、子供でも大人でもあんまり変わらないものなんだな、という事。私が日頃思っているのは、



・約束を守る

・間違ったら謝る

・周囲の人を幸せにする



この三つくらいなんですよね。で、この三つが出来れば、それ以上は要らないんじゃないかと思ったり。約束を守る事は、逆に出来ない事は約束しない事を意味します。一度した約束を実現するために継続的な努力が必要になる、という事もありますよね。間違ったら謝る、というのも、謙虚に人の意見に耳を傾けなければ出来ない事です。最後のは、自分が幸せになりたければ、まず周囲の人を幸せにしてあげるべきだ、と思っています。どれだけ沢山の人に良い事をしたかで、本人に返ってくる幸せの量が決まるんじゃないかな、と。



あ、これがちゃんと出来てれば神様なので、現実は毎日反省しきりです…。いつか私のBLOGを息子が読む日が来るかな、なんて思いながら書いてみました。

CARZY Live KYS 2012を開催しました

週末に九州は佐賀県鳥栖市のサンメッセ鳥栖にて、今年最後の「CARZY Live」を開催しました。お越し頂いた皆さん、ありがとうございました!



ウチのイベントでは、参加頂いた皆さんとのコミュニケーションを大事にしています。西川淳編集長と嶋田智之さんコンビが、一台一台を回ってオーナーさんのクルマ自慢を聞かせて頂くのが流儀。いわば「おぎやはぎの愛車遍歴」のイベントバージョン。これが楽しいんですよね〜 クルマって、そんなに頻繁に買い換えないじゃないですか。なので、愛車を選ぶには相当の理由があり、オーナーさんの価値観や人生観、その時おかれていた状況などが色濃く反映しているんです。だから、100台のクルマには100通りのストーリーがあり、オーナーさんの人柄が浮かび上がってきます。顔も知らなかった人と人が一瞬で旧知の仲になれるのは、クルマという媒体があってこそのもの。物語を聞いている側も自然と笑顔になるのが最高です。



今年は、東京(富士)・名古屋・神戸・九州(鳥栖)と全国四ヶ所を巡る事が出来ました。お越し頂いた皆さんとの出会いに感謝すると共に、ご協力頂いた各位のご助力にも深く御礼申し上げます。今後とも、どうぞ宜しくお願い致します!!



CARZY.net(Facebook)

CARZY Live、九州へ

CARZY Live



さて、今週末は「CARZY Live」を九州は佐賀県鳥栖市のサンメッセ鳥栖で開催します。今年の春からスタートした主催イベントの今年最後の締めになります。仕事と遊びの境目が自分でも分からなくなってきましたが(笑)、リアルがあるからオンラインがあるんだな、という事実に気付かされます。九州にお邪魔する機会はなかなかありませんので、ご都合の付く方は是非遊びにお越し下さい!!

決断力

ソフトバンクのUSスプリント買収が公式に発表されましたね。久し振りに見るアグレッシブなニュースで、嬉しかったです。スプリントの経営は決して順風ではなく、インフラもソフトバンクの既存ネットワークと互換性がありませんからリスキーな買収という声もありますが、決断した孫さんを凄いと思います。考えてみれば、旧vodafoneを買収した時も同じようにリスキーで成功確率低いと言われていたはず。今日のSoftbankの隆盛を見れば、正しい経営判断であった事は明確です。



こういう決断力のあるスケールの大きい経営者が少なくなってしまいました。創業オーナー社長が減って、サラリーマン経営者が増えちゃったんですね。個性的で活躍が目立つ経営者と言えば、柳井さんとか、稲盛さん、永守さん、三木谷さん、渡邉美樹さん、堀義人さん、などなど皆創業者です。



個人的に、人を動かす最大のエネルギーは”怒り”だと思っています。感情を表に出すのが憚られる現代ではあからさまに怒りを表現することは難しいのでしょうが、旧世代の経営者の創業のモチベーションは生まれ育った貧乏な環境や周囲への怒りだった事が多いはず。満たされた良い時代に産まれた若者が、あまりエネルギッシュな大志を持たないのは仕方がないのかも知れませんね。



乱暴な意見ですけど、私はもっと大企業を倒産させるべきだと思います。「Too big to fail」なんて言ってないで、ダメになった企業は市場から退場させる。そこで抱えていた人材が放出される。勿論短期的に痛みは生じますけど、そこで人材の流動性が生まれ、一定数が起業に向かう。これが健全な社会活力の生み出し方なんじゃないでしょうか。社会全体がソフトランディングを志向しすぎて膠着状態に陥っている。それが日本の病状だと思います。外科手術が必要なんですよね。日本という国のあちこちに。

アンチGoogleとしてのYahoo!

皆さん、検索エンジンは何を使ってらっしゃいますか? 多分私のBLOGなんかをご覧頂いている方は大半がGoogleをお使いでしょう。リテラシー如何で使うサービスにも違いが出てきますが、最近のGoogleにはちょっと違和感もありますよね。例えば、twitter検索機能がなくなった事などもその一つです。



Yahoo!リアルタイム検索がFacebook投稿も対象に 連携強化



使ってみましたが、ちゃんと拾ってくれてますね。なかなか良いです♪ ちょっと前まではGoogleのアグレッシブな取り組みは諸手を挙げて歓迎されていたと思いますが、最近会社の都合みたいなものが表に出すぎて、ちょっとうんざりします。iOSがMapを切り替えたのもGoogleが提供機能に制限を加えたからですし、twitter/facebookとの距離の置き方もGoogleの戦略と相容れない面の表れで、使う側からすると不便でしかありません。その意味では、やはり検索エンジンという枯れた分野にもGoogleに対するカウンターパワーはないとダメなんですね。Bingもそこそこ頑張ってますが、老舗のYahoo!にもう少し盛り返してもらった方がバランスが取れて良いのでしょう。



米Yahoo!、Google幹部のデカストロ氏をCOOに任命



Yahoo!新CEOのマリッサ・メイヤー、きっちり古巣から人材を引き抜いて、結構本気ですね。個人的にはYahoo!のトップニュースコンテンツが"相当効いてる"キラーコンテンツだと思いますが、ポータル/検索エンジンの本分に立ち帰って、客観的で公正な情報整理役を目指せば、歪んだGoogleに充分対抗していけると思います。頑張れ!(観客は無責任です(笑))

CARZY Live TKY 2012を開催しました

10/13(土)に東京の河口湖近く、富士カームにて「CARZY Live TKY 2012」を開催しました。最高の秋晴れのお天気で、富士山がくっきり見え、最高の週末でした。「ドアを上げていこう!」のテーマの下に、デロリアン(バック・トゥー・ザ・フューチャーのクルマですね)、ランボルギーニ・カウンタック、アヴェンタドール、マクラーレン MP4-12C、トヨタ・セラ、マツダ・AZ-1、メルセデス・ベンツSLRマクラーレン、などなどスーパーカーのオンパレード。とっても濃いクルマ達が集まってくれました。お越し頂いた皆さん、ありがとうございました!



当日の様子は、下記のアルバムをどうぞ。



CARZY@facebook写真アルバム



今週末は、佐賀県鳥栖市のサンメッセ鳥栖にて、今年最後のCARZY Liveもありますので、九州の方は是非遊びにいらして下さい!

mixiはどうすれば良いんだろう?

皆さん、mixiにログインしてますか? 私は、ブックマークしてあるので何となく習慣でログインだけはしていますが、それも思い出したように週に何度か程度で、友人の書き込みが殆ど無いのを確認しているだけになっています。普段のSNS活動は完全にFacebookとTwitterに移行してしまいました。こんな状況になってしまったのはmixiの数々の改悪のせいなので同情の余地はないのですが、それでも国産SNSの草分けとして、ゲームプラットフォームに(まだ完全には)堕していないサービスとして持ち直して欲しい気持ちもあります。どうすれば良いんでしょうか?



何故mixiを使っていたのかを思い出してみると、やっぱり日記を書いていたんですよね。で、コメントが割と付くので返信やらやり取りを楽しみにしていました。今のFacebookを見ても、日記を書く場としてはあまり便利じゃないんですよね。写真のアップやら、投稿する内容が断片的で、短い。日本人的には複数の写真を使って、それなりにストーリーのある日記を書きたいし読みたいんですよ。mixiはそこの原点に戻らないとダメなんじゃないかな。本当はmixiボイスなんて要らないと思うけど、まああっても良いから、トップページには友人の日記をデフォルトで表示して欲しい。実名制なんてのはFacebookに任せておいて、匿名の気軽さを活かした出会いの場である事を追求するべきなんですよね。人は複数の立場、顔を使い分けているものだから、全部が全部Facebookで掬い上げられるものでもない。一番大事なのは、サービス提供者、もっと言えば社長である笠原さん自身が、ちゃんとサービスを使って、ユーザーの目線で考える事じゃないかな。売上やマーケティングなんて観点じゃなくて。本当は上場廃止して、やり直して欲しい。時間の針は戻せないんだけれども。

Facebookから広告が消える日は来るか

想像してごらん、広告のないFacebookを。やってみれば簡単さ



Googleに限らず、殆どのWeb企業はその収益を広告から得ています。Facebookも例に漏れませんが、そのFacebookの画面から広告が消えるなんて事が起こりうるのでしょうか。上記のエントリーではあり得る、と述べています。つまり、



1.Facebook以外のサイトへの行動履歴の送出

2.Facebook内での物販手数料



の二つで稼ぐモデルが成り立ちうると。2.の物販は分かり易いので特に問題無いと思いますが、1.の行動履歴をお金に換える手法はちょっと気持ち悪いところもあります。
殆どのオンライン広告は脈略のない割り込みだ。しかし、Facebookの広告ネットワークはユーザーの性別、年齢、場所、職歴、興味、友達、アプリでの行動などを用いて、他のサイトやアプリがユーザーの欲しがっているものの広告を出すのを助ける。これは、Facebookがこれ以上広告を出すことなく広告収入を得られることを意味している。
SF映画でありますよね、道を通り掛かった主人公に向かって広告が表示されるシーン、「あなたはハワイ島へ旅行に行きたいと思っていますね? 最適のプランがありますよ」「大切なパートナーの誕生日プレゼントを忘れていませんか? あの人は今こんなものが欲しいと思っていますよ」なんてね。ドキッとしますね。ちょっと後ろを振り返ってみたりして。これが既に現実のモノになろうとしているという訳です。



広告は情報である、と喝破したのはGoogleですが、一般大衆は自分のデータが商売用に売られる状況を受け入れるのか? 現状既にFacebookやTwitterなどのSNS活動をする人としない人に大きく別れてしまっている状況がありますが、さすがに個人情報の売買を無制限に受け入れる人がそれほど多くいるとも思えず、普及には消費者側の世代交代が必要な気がします。しかし、じゃあお前はFacebook止めるのか、と聞かれれば、どっぷり使用体験に嵌まっている身としては今さら離れられる自信もなく…。なし崩し的に感覚が麻痺していくのかも知れませんね。

F1 鈴鹿GP 2012

やりましたね、小林可夢偉が鈴鹿で初めての表彰台に上りました! ライコネンが伝説の16台抜きを果たした2005年以来、7年振りに鈴鹿に見に行ったのですが、会場が一体となった応援は感動的でした。正直これまで期待を裏切られる事が多かったので、あまりポジティブな予想はしてなかったんですよね。全てはスタート次第だと思っていましたが、そのスタートを抜群のタイミングで決めてウェーバーをかわして二位。その直後に後続で多重クラッシュが発生してすぐにセーフティカー導入でしたが、一週目で二位を確保した事で俄然会場が盛り上がりました。その後は「ピットストップ作業でドジしないでくれ」「戦略は普通にしておいてくれ」とチームがヘマしないかヒヤヒヤしたのですが、マッサに先行を許しただけでそのまま三位をキープ。そして残り15周のバトンとのバトルは、本当に手に汗握る展開でした。ジリジリとラップを刻むチャンピオン経験者のバトンに対して、可夢偉も自己ファステストを連発。負けていません! 3秒ほどあった差を0.5秒まで縮められましたが、何とか逃げ切ってゴール! 最後のラップは会場総立ち。鈴鹿が揺れていました。



こんな劇的な場に居合わせる事が出来て本当に幸せだと思うと共に、10万人を超える観客を見るに、まだまだ日本のモータースポーツも捨てたもんじゃないな、と嬉しくなりました。初めて後ろ盾のない、純粋な本人の努力だけで勝ち取った表彰台、誇りに思います。今シーズンも残り5戰。応援したいと思います。

オープンカーに乗ってみませんか

クルマを持つ、という事がちょっと大層に思える今日この頃。都心に住んでいれば、歩いてすぐに電車の駅がある。クルマを持てば、高い駐車場代もかかるし、ガソリン代やら保険代やら維持にもお金が必要。イマドキ、クルマがステータスになる時代でもないし、彼女と家でまったり過ごすのが楽でいい。そう、あなたは何も間違っていません。



家族と出掛ける事が多いから、やっぱり荷物が沢山積める方が良いし、使い勝手が良いからクルマはやっぱりミニバン。信号で隣に止まったスポーツカーに目が行くこともあるけど、セカンドカーなんて持つ余裕はないし。そう、当然ですよね。



子供達も巣立って、女房と二人の生活。もう大きなクルマは要らないけど、何となく慣れたいつものセダンが安心。でもあと何台のクルマに乗れるのかと考えると、最後に思い切ってみたい気もする。そう、なんとなく分かります。



そんな皆さん。思い切ってオープンカーに乗ってみませんか? 最初はレンタカーで良いじゃないですか。日本には世界に誇るマツダ・ロードスターがあります。秋晴れの週末、予約を入れて、奥さんと、彼女と、二人で借り出してみましょう。恥ずかしい? そう、最初はね。でも、いつものクルマと比べて低いシートに座って、屋根を開けてみて下さい。見える景色が全く違うことに驚くはず。エンジンを掛けて、おずおず走り出してみましょう。顔に当たる風がこんなに気持ちの良い季節なんです。思ったより街は色んな音に溢れていますよね。交差点で止まると、色んな匂いがする事にも気付くでしょう。何だか、自分が若返ったみたいな気分になりませんか?



屋根が開く、という一点がどれだけクルマを違うものにしてくれるか、一人でも多くの方に味わって頂きたい。普段接しているクルマが、本当はどんな魅力を持っていたのか、改めて発見して頂きたい。そして、この国の景色がこんなに優美で繊細である事に気付くと、きっと遠くに行ってみたくなるはず。ただ、走るためだけにクルマに乗る。極上の週末の過ごし方だと思います。クルマって、悪くないですよ。

スマートホームという未来

「スマート家電の主役は冷蔵庫」、東芝が描く未来のくらし



これ、やろうとしている事は正しいと思います。冷蔵庫が一番接触の高い家電であるのもその通り。スマホで家電を操作するっていうコンセプトは「主婦の気持ちや家事の実態を分かっていない男性の発想」なんて揶揄されたりしますが、家電の進化の方向としてはそうなるでしょう。イメージとしては、SF映画に出てくるようなAIが執事・メイドとして機能して、音声で語りかけて色々作業をしてくれる、といったカンジでしょうね。iPhoneに搭載されているSiriが全ての家電に搭載されると考えると、割と実現性高いと思います。



問題は、どうやって相互に接続するかですね。全ての家電を一社で揃えるというのは非現実的なので、異なるメーカーの製品を統合する仕組みが出来るか。ちょっとハードル高いかな〜 Panasonicが一番有利なポジションにいると思いますので、頑張って欲しいな。

スマホはカーナビを殺すか?

カーナビは永らく車載ITシステムとして進化を遂げてきましたが、今大きな岐路に立っています。そう、スマートフォンの台頭です。任天堂の業績が随分悪化して、独自のゲームプラットフォームがスマホに殺されかかっているという見方がありますが、カーナビも同じ末路を辿るのでしょうか? 両者を比較してみましょう。



●カーナビの優れているところ

 ・専用端末として作り込まれているのでUIが洗練されている

 ・専用ハードウェア(車速信号・各種ジャイロセンサー・GPS etc.)を使用しているので案内精度が高い

 ・専用に作り込まれた地図や施設情報の精度が高い

 ・VICS等の道路情報(渋滞情報を含む)のフィードバックがある

 ・画面が大きい

 ・内装へのフィット感が高い

 ・毎回端末をセットする面倒がない



●スマホアプリの優れているところ

 ・安い

 ・アプリや地図の更新頻度が高い

 ・端末の買い換えサイクルが短いので最新のハードウェアを使える(人によるでしょうが…)

 ・コミュニケーション機能



といったところでしょうか。自動車メーカーは純正ナビを装着して売りたいでしょうからそこはずっと残るでしょうが、後付けの市販ナビは大きな影響を受けそうですね。特にポータブルナビは痛いかも。カーナビメーカーはどこかで見切りを付けて、ナビアプリをリリースすべきなんでしょう。タイミングが難しいですが…。