デフレの原因と対策

年功序列の終焉



少し分かり難い記事ですが、面白い指摘だと思います。
 ・日本:賃下げ→雇用維持→デフレ→世代間格差の拡大

 ・アメリカ:賃上げ→失業→インフレ→垂直格差の拡大
結局世界で起こっていることは単一の現象で、要するにグローバル化が進んで先進国の経済と新興国の経済がリンクしてしまった。結果として安い労働力が市場に供給されてしまい、モノが安く作れるようになった。これを利用して製造業等は原価を下げることが出来るが、新興国との賃下げ競争を招いてしまい労働者が苦境に追い込まれてしまった。どこの先進国も対応には苦労していて、アメリカは賃金は下がらないがレイオフで雇用そのものを調整してしまう。結果として失業率アップ。日本は皆で低賃金を受け入れて我慢しているが、その分若者にしわ寄せが行ってしまって非正規雇用が増えてしまった。どちらが良いのかは一概に言えませんね。アメリカは生産性の調整が出来て競争力が向上しているかも知れませんが、失業率が上がって極端に金持ちと貧乏人に格差が拡大。治安も悪化する一方でしょう。日本はいつまで我慢が出来るのか先の見通しがつかない状況。シンドイのはどこも一緒なんですが…。



では、どうすれば良いのか? ここは若い人が年寄りに頼らずに自分達で仕事を創り出すしかないでしょう。つまり起業のススメです。まともな社会的トレーニングなしでどこまで成功するのかあまり簡単に勧められることでもないんですが、派遣や悪環境の下で辛抱していても多分報われないと思うんですよ。ならばダメ元で打って出るしか無いんじゃないでしょうか? 考えてみれば、戦後に旧勢力が軒並みパージされて、出てきた若い経営者がその後の日本経済を背負って立つ企業を作ったわけですよ。上の世代が敷いたレールから外れて、自分達の手で自分達の未来を模索した方が、結果がどうなろうが納得感あるんじゃないかな。自分が中年のオッサンになって思うんですが、考えていることや性格なんて若い頃と何も変わってないですよ。確かに少しばかりの経験が智恵ももたらしてはくれましたが、若いからって能力に変わりはない。半歩踏み出す勇気を持って欲しいな。