筋悪の技術

一件バラ色なんだけど、実は総論賛成各論イバラの道という筋悪の技術があると思っています。

例として適切かどうか分かりませんが、太陽光発電・遺伝子組み換え・水素電池、なんてのが該当するかなと。

で、IT分野においては多分「3D」ですね、これ明らかに筋悪。



分かるんですよ、「マイノリティ・リポート」の世界は良さげに見えますよね、未来的で。

世界はそもそも3Dだし、みたいな根源論も後押ししますけど、多分軒並み成功しないと思います。

日本メーカーがこぞって期待した3D TV、大コケですよね。

3D映画も、結局「アバター」だけが物珍しさでヒットしただけで後が続きません。

仮に完全なホログラム映像が実用化されたとしても、それって使いやすいの? 実は2Dで操作UIを洗練させればそれで良いんじゃないの? と思っちゃいますね。

任天堂3DSも3Dに拘ると先が心配。

多分軌道修正すると思いますけど。

中途半端な疑似3Dなんて酔うだけで、究極では視神経に直接アクセスする「マトリックス」レベルにならないと実用性無いと思います。

ハードル高いですよね。(笑)



日本企業のリーダーシップの無さはこういうところに現れるんですよね。

エヴァンジェリストとして技術の先を読む力がないから、どうしても数字で追えるスペックを追求しちゃう。

で、振り返ったら誰もついてこない、みたいな。

多分諸悪の根源は現場を知らない事。

部門責任者さん、本当に自社の製品・サービスを自分で使ってますか? というのが大事なんですよ。

多分部下に丸投げですよね。



何時の世も、直感に勝るデータはない、と思っています。