投稿者 岡野 幹生 日時
2011年を振り返る時、あの震災を避けて通る事は出来ません。
週末に撮り溜めたHDレコーダーの番組を見ていたのですが、例のACのCMを久し振りに見て記憶がまざまざと蘇ってきました。
神戸の震災以上の災厄はもう起こらない、いや起こって欲しくないと思っていたのですが…。
そこで浮き彫りになったのは、既成のエスタブリッシュメントが如何に頼りにならないか、底の浅さを露呈したこと。
そしてもう一つは相変わらず個人一人一人のクオリティの高さです。
日本の長所・短所が如実に出ましたね。
不景気も20年続くとさすがにそれが定常状態と認めねばなりません。
国と大企業は、21世紀型の低成長モデルに移行して、新しい行政の仕組み作りとグローバル化への対応を進める。
個人は、ITスキルを活用して販売チャネルを拡大する。
これしかありません。
ウチを振り返ると、前向きなトライを継続出来た充実した年だったと思います。
おちゃのこネットは様々な機能追加を積み上げることが出来ましたし、コンタクトは何と言っても「CARZY」の創刊に漕ぎ着けることが出来ました。
小さい所帯なのでなかなか世間にインパクトを残すところまではいきませんが、我々のやれる範囲で新しいテーマを見つけて挑戦する、そんな良いチーム状態を持続できています。
来年がどんな年になるのか分かりませんが、目の前の課題に真面目に取り組むだけです。
是非良い一年にしましょうね。
最後にネットからの拾いものをご紹介。(笑)
ちょっと早いんですが、弊社はこれで年末休暇に入らせて頂きます。
皆様、良いお年を!
投稿者 岡野 幹生 日時
投稿者 岡野 幹生 日時
「七人の侍」みたいな、それぞれの分野のプロが集まって大きな仕事をするという映画、沢山ありますよね。
ああいうの、大好きです。
いたずらに人数の多い集団じゃなくて、少人数の有能なプロが集まるチーム。
で、良い仕事をする。
シビれますな。
なかなか現実にはそう理想通りに行かないわけですが…。
投稿者 岡野 幹生 日時
モノ・サービスを売ることが年々難しくなっていると感じます。
我々は皆消費者でもありますから、自分の消費行動を振り返ってみると、そもそも事前の情報収集を念入りに行うようになっています。
ナショナルブランド品であれば価格.com等で価格と消費者レビューはチェックしますし、オリジナル品であれば同等の商品が他に無いのか検索なりクチコミ情報なりは必ずチェックします。
なので、売り手の売り言葉に反応して衝動買いという事は殆どありません。
ま、たまーーに立ち寄った実店舗の店頭で気に入ったモノを即買いする事はありますけど、レアですよね。
そうなると売り手としてはどう売り込んだらいいのか。
もうこれは”共感”をして頂く事に尽きると思います。
一方的なメリットの訴求では無く、顧客が抱えているであろう問題点を取り上げて解決に至るストーリーを提示する。
その為に売り手自身がその商品・サービスを心から気に入って惚れ込んでいることが必要。
上げ底のセールストークはもう裏が透けて見えちゃってる時代なんですよね。
で、本当に刺さる商品はあっという間にクチコミで拡がる。
コツがあるとすれば、火が燃え広がるだけの種火だけは用意しておいてあげる、というところでしょうか。
この話はクルマイベントの打ち合わせから至った結論なんですけど、先日の寺子屋セミナーでも同じだなと思っていたポイントです。
今の日本でクルマ業界に活気がないとしたら、それはクルマを楽しんでいないメーカー・販売店・メディアの当事者に責任があるんですよ。
消費者のせいにしちゃったら、いつまでも問題は解決しません。(自戒!)
投稿者 岡野 幹生 日時
最近周囲で続けざまに体調不良やら病気やらが相次ぎました。
私とウチの家族は全然トラブル知らずなのですが、やっぱりちゃんと休んでるかどうかが大きいのかな、と。
ウチは子供がまだ小さいので、夜は9時過ぎに寝付かせて、夫婦共に殆ど同じタイミングで寝ちゃいます。
勿論朝はその分早いのですが、こういうスタイルに慣れちゃうといかに夜更かしが体に悪いか良く分かります。
特に睡眠不足は諸悪の根源。
なかなか仕事を早く切り上げられない方も多いとは思いますが、ストレスを溜め込むとどこかで精算しなくちゃならなくなりますから、何でも芽の段階で摘んでおくことが良いんですよね。
師走は予定も立て込んで、気も焦るし、飲み会で体も疲れがち。
ボチボチ行きましょうね!
投稿者 岡野 幹生 日時
12/8は旧日本軍がアメリカ・ハワイの真珠湾を攻撃した日、つまり太平洋戦争の開戦日です。
奇しくもこの日に、開戦当時のフランクリン・ルーズベルト大統領に関するニュースが出回りました。
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「ルーズベルトは狂気の男」 フーバー元大統領が批判
今でもアメリカ国内では人気の高いルーズベルト大統領ですが、彼が人種差別主義者であった事は有名で、大統領経験者から直接の批判があった事が知れると、今後評価の見直しがあるでしょう。
タイトルが下品なのですが、こんな記事も見掛けました。
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フーバー元大統領「ジャップ戦争に追い込んでゴメンw やっぱルーズベルト狂ってたわw」
この文中にあるアーレイ・バーク大将が気になったので、少し調べてみました。
太平洋戦争終戦後、暫くはかつての敵であった日本人に対し否定的な感情を持っていた。公の場で日本人を「ジャップ」「黄色い猿ども」と侮蔑的に呼び、露骨に日本人を蔑み嫌う等、反日的・嫌日的な態度を取っていたが、ふとしたきっかけで元海軍中将草鹿任一と知り合い、親しく親交を交わす様になると、以前とはうって変わって親日家となり、日本が早く占領状態から解放されるように軍人の立場から尽力、海上自衛隊の創設に協力することとなる。この功により1961年に勲一等旭日大綬章を授与された。 他にも生前の様々な功績により、米国はもちろん各国から数多の勲章を授与されていたが、本人の遺志により、葬儀で遺体の胸につけられていたのは日本の旭日大綬章ただ一つだけであった。(Wikipediaより)
もう少し調べてみました。
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旧日本海軍はそのまま残っている(EJ第1372号)
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帝国ホテルでの小さな事件(EJ第1373号)
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海軍かコーストガードか(EJ第1374号)
このサイト読んでいるとキリが無くなるので(笑)、下記のエピソードをご紹介するにとどめます。
バーク氏の東京での宿舎は帝国ホテルだったのですが、そこでバーク氏が日本人を見直す小さな事件が起こります。バーク氏に用意された部屋は小さく、ベットと椅子と鏡台があるだけの陰気な部屋だったそうです。
そこで、バーク氏はホテルの地下の花屋で花を買って、コップに入れて鏡台の上に飾り、残りの花はそのままにしておいたのです。ところが、その次の日、花は花瓶にきれいに飾られていたのです。それから、毎日部屋に少しずつではあるが、花が飾られるようになり、バーク氏は随分となぐさめられたといいます。
バーク氏は、花を飾ってくれる心遣いに対してフロントに謝意を述べると、フロントはそのようなことはしていないというのです。結局その部屋を担当するメイドさんの心遣いであることがわかったのです。彼女は太平洋戦争で夫を亡くした未亡人でしたが担当の部屋の外国人が、花を求めていることがわかったので、乏しい給料の中から少しずつ花を買い、毎日部屋を飾ってくれたとわかったのです。
バーク氏はホテルを通じていくらか金を包もうとしたのですが、本人が固辞して受け取ってもらえなかったのです。このことからバーク氏は、金で感謝するのは日本の礼儀に反することを知り、親切には親切で返すしかないことを学んだといっています。
後にバーク氏は、この小さな出来事によって、自分の日本人嫌いが正当なものか、考えるようになったといっています。実際にこの帝国ホテルの小事件を境に、バーク氏はかつて自分が日本人に対して立てていた方針――できる限り彼らと接するのを避け、接するにしても礼儀正しく、冷たく、なるべく距離をを置く――を撤回し、積極的に日本人と付き合うようになったといいます。
日本嫌いのアメリカ軍人の心を動かしたのが、名も無い市井の市民の好意であったというのがグッときますね。
国の指導層とかエスタブリッシュとかじゃなくて、一般国民層のレベルの高さを知ると本当にこの国の良さを実感して誇らしい気分になります。
この日本の良さはまだまだ無くなっていないと思うので、21世紀型の新しい国の在り方を模索していきたいものです。
ちょっと歴史に思いを馳せたひとときでした。
投稿者 岡野 幹生 日時
TPPに関する議論を見ていてなるほどと思ったのは、空洞化という現象の捉え方でした。
特に製造業において工場が海外に流出してしまう事には大変な危機感を感じてしまいます。
ここ10年程は中国に製造拠点を移していないと経営者として仕事してない位の勢いでしたよね。
で、その結果どうなりましたか?
私の身の回りでは、中国に進出して良い結果になった人を見た事がありません。
最初は良かったけどビジネスが上手く回り出したら騙されたとか、ノウハウ抜かれて海賊版でボロボロにされたとか、お金持ち逃げされたとか、ロクな話がありません。
色々経験を積んだ結果、必ずしも海外に機能移転するのが良いわけじゃなくて、コアコンピタンスを担う重要な機能はむしろ国内に回帰して、付加価値の低いアセンブルとか、汎用品の生産に止めた方が得策かもという話になってる気がします。
で、そうなると国内に求める機能要求は非常に高度なものになるんですが、これはこれで労働者側にとってはツラい話な訳です。
今までの中産階級を形成していた層の仕事がドンドン二極化して、使い捨ての派遣労働や海外アウトソーシングでなくなる仕事か、凄くスキルと経験を要求される高度な頭脳労働に別れちゃう。
皆が上位の仕事にシフト出来れば良いんですが、そうもいきませんからね。
で、ミドルゾーンが没落する。
これは日本に限った話じゃなくて、欧米先進国どこでも起こっている現象です。
グローバル時代になったら競争相手が世界になっちゃってみんな大変という、シンドイ世の中です。
これに輪を掛けているのが、システムの進歩です。
目の前にいるのが専門的な知識のない人だと、もうその人に期待する事を諦めて、帰ってネットで調べてそっちで手配しちゃう。
皆さん、そうなってますよね?
昔多くの人手で処理していた仕事もシステムで代替されてしまうので、人の価値は相対の専門的コンサルティングにしかなくなってる。
経験の浅い若者はどこでその必要なスキルを身に付ければ良いのか、悩ましいところだと思います。
ウチの息子は社会に出てちゃんとやってけるんだろうか?
凄く心配になります。