SNSやる人、やらない人

みなさんは、もしくはみなさんの周囲の人はSNSしてますか? 最近は昔に比べると利用する人に偏りが発生している印象があります。使ってる人はヘビーに使うし、使わない人は離れてしまっている。勿論FacebookやTwitterの流行始めはみんなが興味本位でどんなものか飛び付いた面があると思いますが、ブームも一段落して自分に合わないと感じた人が距離を置いてしまいましたね。私がFacebookに登録したのは2007年7月とありますが、もうあれから10年。重要なインフラとして定着しましたが、そのカバー率は当初期待されたほど拡がりはしなかったと言えるでしょうね。

4大SNS(Facebook, Twitter, Instagram, LINE)の日本における利用状況《随時更新》

私が見ているのは2016年のデータですが、Facebookの人口カバー率が21.3%、Twitterで31.5%、LINEで53.6%とあります。Facebookが五人に一人、Twitterが三人に一人、と聞くと、まあそんなもんですかね。LINEでやっと半分超えです。しかもこの人口カバー率にアクティブ率を掛けると、Facebookは全体の10%程度、Twitterで20%、LINEはほぼ全員がアクティブなので50%。SNSはやっている人がそもそも少数派で、日常的に使っている人は二割以下ということになりますね。では、やっている人とやらない人の違いは何か?

自己顕示欲? 承認欲求? 社交性? コミュニケーション能力? どれもあると思います。SNSやっている人は、目立ちたがり屋で自分を認めて欲しくてアピールが激しく、コミュニケーション能力が高くて社交的。こう書くと鬱陶しい人ですねw やらない人は、慎み深くて恥ずかしがり屋で少し消極的で奥手の人。ちょっとステレオタイプ過ぎますが、典型的なタイプとしては間違っていない気がします。加えて、SNS起因の様々なトラブルを回避したいという心理も強く働きます。いじめやストーカー、炎上騒ぎなどが頻発するのを見ていれば、普通の人は深入りしないでおこうと考えますよね。とすると、今後もこの比率は変わらないのではないかと思われます。これ、実は問題です。

なぜ問題か。それはSNSのビジネスモデルが広告に依存しているからです。全体の20%にしかリーチできない広告媒体は、いずれその費用対効果を厳しく問われる場面を迎えます。今はまだ全体のユーザー数が伸びているので表面化していませんが、全体の伸びが止まれば、もしくは各市場ごとの効率を見直す機運が高まれば、特に成熟した先進国マーケットではSNSメディアの広告媒体としての価値が過大評価されているということに気付くでしょう。では、その後にどうなるか?

リアルな対面型の広告が評価されるようになるんでしょうね。例えば、屋外の看板広告。電車の中吊り広告。人が外を出歩けば必ず目にする実体スペースがデジタルサイネージとしてネットワーク化されて媒体になる。これは屋外だけではなくて、家の中でも例えば冷蔵庫の表面とかがパネル化して媒体化するのでしょう。中身が表示されて、「牛乳が切れかけです、いつものブランドを自動発注します」、そしてそこに新商品の広告が出る。難だか邪魔くさいですけど。そうやって目にする全てのものが広告表示スペースになっていくのが未来なんじゃないでしょうか。んー、広告ブロックサングラスとかが売れたりしてw