三越伊勢丹の誤算

JR大阪駅に新規開店した三越伊勢丹と専門店ビル「ルクア」の業績が明暗分かれているらしいです。

GWに開業してから約五ヶ月、ルクアが年間目標を順調に達成しそうなのに対して、三越伊勢丹の現況は年間目標の30%程度と苦戦しています。

対策として「より大阪の消費者に受け入れられやすい店作りを目指す」とありますが、それは違うんじゃないでしょうか。



開業直後にカミさんと二人で三越伊勢丹に出掛けてみましたが、正直印象はイマイチでした。

我々が期待したのは”東京らしい百貨店”であり、そのイメージはゴージャスで洗練されたもの、でした。

例えるならパークハイアット東京でしょうか。

規模を求めずに関西にはない上質なリッチさを全面に出せば、関西の富裕層はノックアウトされたと思うのですが。

端的に言えば、三越伊勢丹のあの紙袋はないです。

チープでプレミアム感が全く無いので、自慢出来ない。(笑)

関西にカルフールが進出した時も思ったんですが、どうして他と合わせようとするんでしょうか。

カルフールももっとフランス風味を全開にして、日本で手に入りにくい食材や調理法をアピールした方が良かったと思うんですが、結局イオンになっちゃってます。

Appleもそうなんですが、今の時代シェアを取りに行ってはダメなんじゃないでしょうか。

20%で良いから、ロイヤルティの高い顧客の心を掴む。

その方がブランドイメージが確立して、かつ利益も確保しやすいモデルだと思います。

Bergdorf Goodmanは百貨店不況の中でも元気ですからね。