Jobsの魔法が解けた日

AppleからiPhone 4Sが発表されました。

iPhone 5の登場を期待していたマーケットは落胆して株価が5%ほど下落しましたが、冷静に考えてみると至極当たり前のアップデートだった訳です。

iPhoneは、発売 → 3G → 3G S → 4、と来てるのでマイナーバージョンアップは今回が初めてではありません。

CPUやメモリー搭載量、カメラ解像度、グラフィックプロセッサーなど主要な各部は着実に強化されており、iOSも5を迎えて熟成の度合いを深めています。

個人的には今のiPhone 4でもトータルの使用感では明らかにAndroid端末を凌駕していると思っているので、充分な進歩だと思えます。



要するに今までの期待値が異常だったんですよ。

Jobsという存在が神と崇められ、実現不可能なレベルまで期待値が上がってしまったのが不幸。

その意味では現実に戻る良いタイミングでJobsは引退したのかな、と。

これでAppleはある意味厄介な魔法の衣を脱ぎ捨てて、普通の企業に戻ったのです。

我々も普通の消費者として製品・サービスの良いところ/悪いところを冷静に見極めていけば良いのだと思います。

シンデレラはドレスを脱いでも魅力的だったのですから。