投稿者 岡野 幹生 日時
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【社長日記】西崎義展さんのご冥福を祈ります
私は昭和41年生まれで今年44歳なのですが、我々の世代には「宇宙戦艦ヤマト」はど真ん中なんですよね。
見てない人居ないくらいの影響でした。
西崎さんの存在は後から知ったのですが、ビジネスの事を何も知らない頃は「何でプロデューサーなんて人がデカい顔してるの」くらいにしか思ってませんでした。
今思うと、確かにいくら優秀な漫画家やイラストレーターがいても、監督や脚本家がいても、全体を仕切って形にするエンジンが無ければ形になりません。
子供の観るものだと思われていたアニメを、大人が真剣に向き合う価値のある作品であると世に広めた功績は偉大だと思います。
西崎さんのプロフィールを見ると、手塚治虫さんのマネージャーを振り出しに、最初の企画作品が「海のトリトン」。
これも名作の誉れ高い良い作品です。
ヤマトを作ったのが40歳の時ですから、今の私より若かったんですね。
時代が平成になって、色んな事が整理されて成熟したんですが、こういう突破力のある人が少なくなって、日本が小粒になっちゃった気がします。
異端の存在が許されなくなっちゃったんですよね。
揚げ足取りしたり粗探しするよりも、良い部分に目を向けて能力を引き出すような、懐の深さが必要なんじゃないのかな。
これからの日本には。
投稿者 岡野 幹生 日時
さあ、今週末はブラジルGPです。
今年のF1も残すところ2レースのみ。
劇的な韓国GPの結果で大きくポイントランキングが変動しまして、只今フェラーリのフェルナンド・アロンソがドライバーランキングトップ。
2位のウェーバーと11ポイント差なので、ブラジルGPの結果によってはチャンピオンが決定します。
私の事前予想はアロンソのチャンピオン獲得でした。
当たりそうな雰囲気♪
投稿者 岡野 幹生 日時
実はウチで電子書籍コンテンツの配信を計画しているのですが、これが色々悩ましいんですよね。
一番のポイントは、どのプラットフォーム向けに、どんなフォーマットで配信するか。
普通に考えればiPad向けなんですが、日本国内のiPadの普及台数がそもそもそれほど無い。
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2011年にiPadの出荷台数は世界で4,370万台に
↑これを見る限り、2010年末時点での世界全体の出荷台数見込みが、1,000〜1,500万台の間くらいでしょうか。
日本の国内出荷台数についてのちゃんとした数字が見当たらないのですが、あちこちで書かれている断片的な情報を見る限り日本の世界シェアを5%程度と見て、恐らく年内で20〜50万台程度ではないかと。
発売当初に見られた熱気は収まっており、新しもの好きな層に行き渡って落ち着いてしまっている感があります。
更に悩ましいのが、配信フォーマット。
表現力に拘るならアプリ形式にしてプログラムを仕込み、独自のビューアーから作り込まないと行けないのですが、そうすると他のプラットフォームで出来なくなってしまいます。
単純なぺらぺら漫画風の作りにした方が汎用性はあるんですよね。
XMDFとかePubとかのフォーマットを採用する事も検討すべきです。
そして、続々と登場するAndroidベースの端末達。
タブレットもスマートフォンも、恐ろしい種類が販売され、今後もどんどん増えるでしょう。
これらの嫌らしいところは、各端末によってOSの世代も違えば、画面の解像度も異なる点。
全部に対応したコンテンツなんて作ってられませんから、相当粗い適合確認しか取れないでしょうね。
iPhoneはどうするの、とか、この際メルマガで良いんじゃないの、なんて議論も出て、どう収束させるのか悩みどころです。
来年はiPad2も出るでしょうしね。
多分iPad2は画面解像度が上がって、フロントカメラ付き、CPU/メモリーのスペックUPが予想され、本格的に売れるのはこの世代から後かも知れません。
iPhoneもそうでしたよね。
はあ〜
答えが出ない…。
投稿者 岡野 幹生 日時
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channel skmt09
↑坂本龍一さんのコンサートがUstreamで生中継されています。
ご覧になりましたか?
仕事中の時間帯ですから融通が利く方じゃないと無理なんですが(笑)、私も少しながら視聴してみました。
パソコンのフルスクリーン画面で見ると、結構な画質と音質なんですよね。
しかもこれ、殆ど個人がお手伝いしているに等しい機材でやってるんですよね。
(古川さんがApple Storeで必要なパーツ買ってきたとか言ってました)
凄い時代になりました。
これからは所属している組織の大きさや資金力に関係無く、とんがった個人のパワーが全面に出るんですね。
TwitterもUstreamもFacebookも、そういう個人のempowerment装置としての役割を果たしています。
IT関連の技術発展が伸び悩んでるかなと思っていたんですが、安価なリソースや仕組みが世の中に普及してきたこれからが、人々の生活に大きな影響を与える本領発揮ステージなのでしょうね。
10年後、結構雰囲気が変わってるんじゃないでしょうか。
楽しみです。
投稿者 岡野 幹生 日時
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全品無料配送完全サービス化ーAmazon.co.jp
とうとうAmazonが全商品送料無料を実現させてしまいました。
この機会にECにおける送料の意味を考えてみたいと思います。
我々はショッピングカートをご提供している立場なので、日常的に送料計算ルールの改善要望を沢山頂きます。
おっしゃる意味は分かりますし、カートとして精密・高度な送料計算機能が備わっているのは確かに意味のあることでしょう。
但し、商売の観点からは見方が全く変わります。
お買い物をする消費者の立場に立ってみましょう。
そのお店で買い物をする時、絶対に送料は気になるポイント。
それは高かろうが安かろうが正確だろうが大雑把だろうが、発生すること自体がNG要素な訳です。
少なくとも送料無料になる最低購入金額までは購入を考えるだろうし、送料無料を回避出来なければ他のお店を探すと思います。
つまり、お店は如何に送料無料を実現させるか、が大事であって、厳密に送料を顧客に転嫁しようという発想自体が間違っています。
しかし、とうとうAmazonは「幾ら少額の買い物でも送料が掛からない」というお買い物体験を実現させてしまいました。
これは中小規模の事業者では恐らく実現不可能な施策でしょう。
だって実際にコストは発生しているんですからね。
それを吸収出来るだけの体力あっての話なわけです。
恐らく消費者は最初から送料が掛からないという刷り込みを持ってAmazonを訪問するようになるはず。
そうなってしまうと、幾らAmazon外部で価格を下げてもそもそも選択肢に入らないという事になってしまいます。
大袈裟に言えば、「汎用品の商売は死んだ」と言えるのではないでしょうか。
Amazonで検索出来る商品、つまりナショナルブランド品・JANコードで探せる商品は萎んでいく運命にあると思えます。
楽天なりのモールも対抗的に送料無料スキームを作ろうとしていますが、大きな違いは個別の出店者にコスト転嫁される仕組みにあります。
楽天がコスト負担をしてくれるわけではありませんから、お店の首の絞め合いが激しくなるだけの消耗戦です。
ではどうしたら良いのか。
解は一つ。
他所のお店にないあなたのお店で買い物をする理由を作る事です。
それは商材そのものが独自のものであるか、又は他の提案や見せ方・付帯情報などに付加価値を付けて、何らかのオリジナリティを創出する事に他なりません。
ECの世界で成果を出すための基礎要件が一つ引き上げられてしまった、大きな出来事でしたね。