大企業で働く意味

かれこれ5年ほど前、まだウチがマンションの一室で仕事をしていた頃に出会った元学生君と飲み会でした。

彼は今某大手外資系金融機関でネットワークエンジニアとして働いています。

それもアメリカ留学中に、バイリンガルを求めて求人活動をしていた会社に就職という国際派。

話を聞いていると、やはりネットワークシステムのスケールに圧倒されます。



大手企業で働く意味として梅田望夫さんが著書「ウェブ時代をゆく」の中でこう述べています。



(1)「大きな組織」は、「大きな組織」ならではの強み、つまり巨大であることそれ自身が強みになる事業や行動を選択し集中する傾向が強くなり、「大組織適応性にすぐれた人たち」がサバイバルしやすい世界にますますなっていく。

(2)「大きな組織」は入りにくく、いったん外に出たら再び入るのが難しいから、出にくい。一方、小さな組織は入りやすく、出やすい。「小さな組織」は、学歴や経歴より「いま何ができるか」が問われる傾向がある。

(3)活力ある「小さな組織」にはこれからとても大きな可能性がある。しかし「小さな組織」は「大きな組織」に比べて、かなり当たり外れが大きい。入ってみなければそれがわからない。しかも時が経つにつれて、組織の性格や雰囲気が変質していくリスクが大きい。




若者が大企業を選ぶ気持ちを良く現していますよね。

但し、「大きな組織」にはデメリットもあり、場合によっては非人間的な組織の論理に個人が合わせる必要性が出てきます。

知的興味を満足していられるうちは良いのですが、一通り学ぶ段階を終えたタイミングで大組織の息苦しさを感じたら、それはそろそろ環境を変えるシグナルなのかも知れません。

そんな人には、少しの勇気で、より良い自分の人生を実現できる「小さな組織」を探してみる一歩を踏み出して欲しいな、と思います。