食の安全

中国産の食品に関する問題は根が深く、餃子に止まらずに今後もずっとトラブルが続くことでしょう。

それは、中国人の間に衛生の観念や有害物質の排除といった意識が浸透しない限り解決しないからです。

あの膨大な人口と現在の教育水準を見るに、絶望的な時間が掛かるでしょうね。



となると、我々は自衛手段を取るしかないわけです。

ウチの嫁さんに聞いても、スーパーでは必ず生産地の確認をするし、場合によっては品質が高いと思われる食材の宅配サービスを利用することもあるそうです。

最近は産地直売コーナーを置いているスーパーも増えてきましたね。



実は私の実家は農家で、今でも米作中心に農業を営んでいます。

父親は数年前に有限会社化して、近所の農家からの受託作業を広く請け負っています。

どこも若い世代が農業を継ぎませんから、実質的に農業を担っている世代は60代以上という恐ろしい実態があります。

そんな状況では、去年と同じだけの作業をこなすことだけで精一杯で、新しい事に取り組むなんて発想は出てきません。

十年一日のごとく、地元の農協に作物を出荷するだけで、消費マーケットがどんな事を望んでいるか、市場の動きはどうか、なんて事には無関心です。

だから、やる気のある農家が中間流通(地元農協・経済連etc.)を排して消費者に近寄れば、お互いにメリットのある関係が築けると思うのです。

農家は、掛けた手間と品質を正当に評価してもらう事。

消費者にとっては、顔の見える作り手が提供する安全で品質の高い食材をリーズナブルに手に入れる事。



先端市場で勝負するのはカッコイイですが、こういう近代化の遅れた分野は競合も少なくて合理化の余地が一杯ありますから、若い起業家の腕の見せ所だったりしますよ。

本当に。