アラン・グリーンスパン元FRB議長の言葉

今月の「私の履歴書」はグリーンスパン元FRB議長。

世界の金融システムの中枢にいた人の生の言葉は重いですね。



すごく意外だったのが、ブラックマンデーにまつわる感想。

何が八十七年の株価暴落を引き起こしたのか。様々な仮説があるが、どれも説得力に乏しい。市場には時に熱狂しては、おのずから破裂するというリズムがある。そんな市場が持つリズムの表れであり、外部の要因はかかわっていなかったというのが、最も意味のある見方だと思う。


バブルは起きるものだ。そんな確信を最近強めている。それを予測したり、正常な状況で取り除いたりするのは不可能なのだ。


う〜ん…。

これは株式市場・資本市場そのものが内包する歪みとか、矛盾とかを是正できないということで、非常に重要な問題提起だと思います。

最近の投機マネーが与える実体経済への悪影響を考えるに、市場は万能ではない、という事実を認識すべきですよね。

スタンフォード大学の青木名誉教授の持論の様に、適切な規制で市場の歪みを正していく試みが必要とされているのだと思います。

難しいことだとは思いますが…。



NHKや日経新聞のインサイダー事件を見ても分かるとおり、完全な情報公開の状態を作り出すことは至難で、どうしても一般投資家は不利な立場から脱却できないわけです。

非常に少数の身内の間で美人コンテストをしているような株式市場に、これ以上世界経済が振り回されるのは良くないでしょう。

上場している企業の経営者って、地に足が付いていない状態の人多いんじゃないでしょうか。

ウチはIPOしない、と決めましたが、正しい決断なんじゃないかなと思っています。

人の噂を気にするより、自分達がどんな製品/サービスを世に出したいと思っているのか。

そういう本質的な部分の競争をしていきたいですね。