政治のレベル

日本の政治レベルの低さにはあきれますよね。

こんなんで先行き大丈夫か、と心ある人は皆心配されていると思います。



でも、諸外国に目を向けてみましょう。

いわゆるG8と呼ばれる先進各国、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・ロシア・カナダ、そして日本。

どこも結構ボロボロじゃないですか?

アメリカは期待されたオバマがぱっとしなくて再選危ういし、失業率も貧富の格差も解消出来る見通しが立っていません。

アメリカ経済は一部に元気なセクターもありますけど、グローバル経済への対応に苦しんで雇用を確保に汲々としているところは日本と何も変わりません。

ヨーロッパは必死で空中分解を阻止している状態。

しかも各国の足並みはバラバラです。

フランスは左寄りの政権交代を選択しましたし、イタリアは財政破綻の危機に直面して緊急管理内閣が事態の収拾を図っている有様。

イギリスは対岸から様子を眺めていて、ドイツが孤立無援の戦いを強いられています。



日本の未来が決して楽観出来ないのはその通りですが、冷静に眺めてみると、それほど悪い状況でも無いことに気付きます。

まだまだ強い産業は残っているし、問題を抱えている企業は必死にリストラに取り組んでいます。

事実、上場企業の収益は2013年3月期は増益基調の見通しです。



ちょっと話は飛びますが、週末に小学校の土曜参観をしてきました。

学級崩壊なんてのは相当特殊なケースで、概ね普通の学校はちゃんと運営されています。

先生のレベルも、私が子供の頃よりよほど高いと思えますし、一時のゆとり教育カリキュラムも見直され、かなりのボリュームの教材をベースに子供達は一生懸命勉強しています。

国の競争力の源は教育、そこの品質は保たれていると思いますね。



要するに、右向け右、で皆が一斉に同じ目標を追い掛けていたあの頃が、日本の発展期だったんですよ。

途上国から先進国にキャッチアップして、成熟社会になった。

そして、成熟社会というのは、総じてまだら模様で、良い事悪い事が併存しているし、問題はどこの国も企業も抱えている。

そう考えると、あまり悲観的に考える事もないんじゃないでしょうか。

最後は、個人個人の努力ですよ。

頑張ればちゃんと報われるし、社会のベースはちゃんと厚く整備されている。

誰かをアテにするんじゃなくて自分の裁量で強く生きていく覚悟さえ持てれば、日本は相変わらず良い国なんだと思います。

政治システムも、誰も現状を良いとは思っていないので、遠からず改善されていくでしょう。

楽観的過ぎるかも知れませんが、意味なく暗くなって落ち込んでいるより良いでしょう?

人間、生きて行くには希望が必要なのです。