ブックオフに見る小規模ショップの活路

ブックオフが悲鳴 CD、DVD、ゲームが売れない



2chのまとめサイトなので、読みづらいところはご容赦を。でもここには生の声が沢山埋まっています。



・買い取り価格が安い

・売値が高い

・商品が汚い

・目的の商品が探しにくい

・ネットなどの他の手段の方が便利



当初あれだけ猛威を振るって既存の古本屋や新書書店に大きな影響を与えた業態が、消費者ニーズから大きく外れてきていることがうかがい知れます。どうしてこうなってしまったのでしょうか。



理由は全国に展開する大規模企業ならではの宿命にあります。全ての店舗に買い取りを査定する目利きを配置しておくわけにはいかないから、一律の買い取り基準を設けざるをえない。同じ理由で売値も本来の商品価値を反映させる事が出来ず、一定の相場を反映した機械的な値付けになってしまう。結果的に付加価値の高い商品は買い取り価格の高い地域の古い中古書店などに持ち込まれてしまい、価値の低い商品ばかりが持ち込まれる悪循環に陥る。ネットなどの新業態に注力すれば商品の検索性や全国への販路の広がりは実現出来るが、実店舗とのカンニバリズムを起こしてしまう。苦しいですね…。



逆に言えば、これらのポイントを小規模事業者ならクリアする事が出来ます。確かに売上規模では適わないけど、今や量より質で利益を追うのが経営の常識。きっちり地域に根ざして価値の高いサービスを提供出来れば充分大規模事業者に対抗出来る余地があると思います。



これは古書に限った話では無く、日本中の全ての業態に言えることではないでしょうか。今やどこの地方を訪れても同じようなロードサイド店・大規模モール・ナショナルブランドチェーンという同じ景色ばかりです。古くからの商店街は青息吐息でシャッターが降りちゃってますけど、もう一度自分達の強みを見つめ直して頂きたい。規模の経済に辟易している消費者は意外と多いと思うのです。店主の顔の見えるお店、素敵だと思いますよ。