電子政府窓口の惨状

電子政府の総合窓口e-Gov



手続しないといけないことがありまして上記サイトを使ってみようと思ったのですが、あえなく挫折。

作りが酷い、更にサポート窓口が酷い。



作りは、いたずらに手順が複雑。

Javaのランタイムインストールして、アプリをダウンロードして、ID採番して、電子認証証明書を取得する。

この電子認証証明書が曲者で、有料な上にICカードリーダーが必要。

窓口行ったら無料なのに?

そりゃあ普及しませんわ…。

これ皆税金使ってるんですけどね…。



ついでにサポート窓口も最悪。

私「えーと、××の手続をするのに電子証明書は必須なんでしょうか?」

サポート窓口「では手続の正式名称をおっしゃって下さい!」

私「は? 正式名称? 役所の呼称なんて知りませんが…。何せ××がしたいんですが」

サポート窓口「では、××で検索してみますね。25件ヒットしました。読み上げますので、どの手続をなされたいのかおっしゃって下さい」

要するに、意味が分からずただ画面のオペレーションだけしてる訳ですね。

自分で検索するのと何も変わらない。

これ皆税金使ってるんですけどね…。



原因の一端が消費者にあるんだろうな、ということも分かります。

ここで、「どうせお役所仕事は!」とかあげつらう事は簡単なんですが、もう一歩突っ込んでどうしてそうなっているのか理由を考えてみて頂きたい。

恐らく、やたら厳しく本人認証とかセキュリティとか問い合わせする馬鹿が一定数いるんでしょう。

何したって騒ぐ左翼チックなヒステリック層、どこにもいますもんね。

で、公的窓口としてはそこを無視出来ない。

これが役所のツライところです。

なので、結局公的サービスの品質はその国の民度以上には上がらない訳です。

政治と同じ。

完璧な安全性の保証なんて要らないから、使い勝手を優先して。

そう言ってあげられたら、役所の人も楽になるはず。

キーキー言う少数派、スルー出来んものかね〜

メディアの盛衰

テレビのアナログ放送が終わりましたね。

「たかじんのそこまで言って委員会」でテレビ放送58年の歴史を振り返る特集やってましたので、見てみました。

黎明期からテレビに関わっているレギュラー陣の思い出話で面白かったのは、「初期にテレビ業界に入ってきたのは落ちこぼればかり。でも情熱を持って、本人達が面白いと思えるものを真剣に作っていた。今は当事者が楽しんでないし、コンプライアンスとかチェックばかり入ってやりたい企画が通らない。」という意見でした。

これ、分かりますね〜



Web業界は今はイケイケですけど、メディアというのは時代時代の新技術で置き換わっていくもの。

何よりも業界に関わる人間が時間と共に保守化して縛りが増えていくと、古いメディアが陥った窮屈な状況に直面するようになります。

現場がやりたい事をやれる環境、それが一番大事な事なんだと思います。

その意味で、IPOは賛成出来ないな。

保険との付き合い方

保険は“99%が外れる宝くじ”



私はずっと生命保険が嫌いでした。

自分の命が無くなる事に補償を付けるという考え方が好きになれなかったし、無駄金であるという思いがありました。

しかし結婚して、子供が生まれると、やはり今はまだ小さい子供や嫁さんがいきなり生活の糧に困る状況を想像して、やっぱりそろそろ入っておかないと、と渋々加入を決意したものです。

「あ〜、これで俺の青春は終わったんだな」なんて青臭い感傷に浸ってみたりして。(笑)

大部分の金融商品は皆そうなんですが、非常に分かり難いんですよ。

恐らく生命保険加入者の殆どは、何となく必要かな、という強迫観念に問われて加入しているんじゃないでしょうか。

こういう場合に大事なのは、原理原則です。

その意味でこういう率直な記事は貴重だと思います。

あなたは何のためにその保険に入ろうとしているのか?

メリットとデメリットは何なのか?

一度冷静に考えてみましょう。



保険は商品設計が年々複雑になるので全体理解が手に負えない気がしますが、基本的には三タイプしかありません。

 ・定期保険(いわゆる掛け捨て)

 ・終身保険(生涯保証)

 ・養老保険(貯蓄型)

但し、保険は柔軟性に乏しいため、何か突発事項に陥った時色んなパターンに適応出来るわけではありません。

一番融通が利くのは何と言っても現金です。

なので、どんな保険に加入して良いのか分からない、自分のライフプランも明確じゃないし、という方は拙速に保険に加入せずにまずは貯金して下さい。

これは絶対に裏切りません。(あ、いまどき銀行が潰れることはありますよ…)

で、ある程度の人生設計の目処が付いた時点で、この記事のようにリスクが高いケースに焦点を絞って保険でカバーするというのが賢いやり方だと思います。



どんな時にもあてはまる原則。

「営業マンが勧めてくるプランは、会社の利益が至上目的であって顧客の利便を優先してはいない」

自分の身は自分で守りましょうね。

なでしこジャパン、優勝おめでとう!

ぶっちゃけ決勝トーナメント勝ち上がるまで本気で見てなかったニワカですけど、決勝戦は応援しました。

明らかにアメリカの方が強かったですけど、二度先行されて気持ちが折れない強さは男子チーム以上かな。

まあ、こんな話もあるんで頑張ったのは本人達ではあるんですが、それでも久し振りに明るいニュースで嬉しかったですね。



しかし協会もテレビ局も、ちょっとは休ませてあげて欲しい。

現地に一泊延泊させてあげるとか、帰りの飛行機アップグレードしてあげるとか。

間髪空けずにオリンピック予選に突入とか、どんだけ過酷なんだ。

それだけ厳しい環境で競技を続けているからこそのあのメンタリティなんだろうな。

観光産業の重要性

日本は過去、モノ作りを産業の基礎としてきました。

お陰で世界に冠たる生産大国・技術立国を実現出来たわけですが、これからの展望はどうでしょうか。

もはや企業の規模が大きくなり、いとも簡単に国境をまたぐ時代です。

国の思惑を超えて経済合理性で工場立地、販売施策を決定しますから、もうそこは企業の自由意思に委ねてしまえば良いと思うのです。

本社・海外拠点に課する税制設計さえ常識にのっとった水準にしておけば、それ以上国が支えられる方策は限られていると思います。

そしてこの考え方は従来の大企業に限られた話では無く、中小零細規模の企業であっても同等の経営判断を求められる時代なのでしょう。

日本というマーケットに甘えない覚悟が経営者に求められます。



では国内市場はどういうテコ入れを考えれば良いのか。

答えは観光立国だと思っています。



観光立国の契機−観光庁

観光は、旅行業、宿泊業、輸送業、飲食業、土産品業等極めて裾野の広い産業です。また、その経済効果は極めて大きく、平成20年度において、二次的な経済波及効果を含む生産効果は、国内生産額972.0兆円の5.3%の51.4兆円、雇用効果は総雇用 6,445万人の6.7%の430万人と推計しています。
諸外国を旅行すると良く分かりますが、街角に明らかに観光客と見える人が大勢いますよね。

これに比べて日本の街角には観光客が少なすぎると思います。



出入国者数ランキング−観光庁



それは数字でも表れていまして、同じく観光庁のサイトにある出入国数の数字を見ると、日本は出国者が1,600万人いるのに、入国者数は800万人程度とあります。

フランスを見て下さい。

出国者数は2,300万人、入国者数は何と7,400万人に上ります。

国境を接している大陸という立地を考慮しても、日本が1/10しか集客出来ないほど魅力のない国とは思えません。

少なくとも今の数倍程度の数字を目標にしてもおかしくないんじゃないでしょうか。



企業活動がグローバルになり、どこの国の繁華街も同じブランドのショップが並んでいます。

郊外のショッピングセンターの顔触れも今や世界共通化が進んでおり、地域の特性は薄れるばかりです。

そうなると、日本という非常に独特な発展を遂げた文化・国民性・風土の持つ相対的な魅力は高まると思うんですよね。

古い街並みを守り、景観を保護する。

同時に海外に積極的なPRをし、受け入れ体制を整備する。

これが今後の大事な経済発展のポイントになると思います。



あなたの街やお店は、海外向けに英語・中国語等のWebSiteを作っていますか?

あなたのお店は、観光客向けのメニューやパンフレットを作っていますか?

あなたのお店は、中国人観光客向けに銀聯カード使えるようになっていますか?

出来ることは沢山あるはずですよ。

円高

何だか凄い為替変動。

基本的に自国の通貨が強いのは良い事だと思っているのですが、強い理由が分かりません…。

少子高齢化・国内マーケットの伸び悩み・政治の混迷・エネルギー問題、悪い要素はいくらでも上げられるんですが。

相対的には諸外国より信認があるという事?

単に円の通貨供給量が少ない?

何せ急激な変動は良い事ないので、やめて欲しい。

中国への評価

【オピニオン】米国と中国、「発展途上国」はどちらかという疑問



近視眼的思考だと思いますが、まあ気持ちは分かります。

物事が上手く進んでいる時はやることなすこと全部正しいように見えるものです。

中国が爆発的に成長していることは紛れもない事実で、ミクロ的には大いに恩恵を被るべきでしょう。

確かに先進国の民主主義というのは非常にまどろっこしくて手間の掛かる面倒な意志決定プロセスです。

今のように時代の潮目の変わり目では、一部の指導者が独裁的手法で意志決定する方がスピーディで効率的でしょうね。



それでもチャイナリスクが厳然と存在することを忘れてはなりません。

重心をかけて寄りかかるような関わり方をせずリスクを分散出来るだけの体力と体制の元でなら、積極的に中国市場を開拓することに異存はありません。

向こう20年程度はこの勢いが続くのでしょうね。

日本が高度成長期を謳歌したように。

さすがに

この国は本当に大丈夫なのか心配になってきた。

元々人をアテにする気持ちは毛頭無いけれど、それでも国というインフラの上で商売して暮らしているわけだから、全く無縁でいられるはずもない。

もう少しまともな人達が運営してくれているはずという信頼感があったはずなのにな。

まあ、選んだのは貴方たちでしょと言われると返す言葉がない…。



電力という基礎中の基礎のライフラインに不安が生じ、それでなくとも国の経済をどういう方向で立て直すか模索中だったのに、そんな長期課題に取り組んでいられる余裕も吹っ飛んでしまった。

囲碁では「大場より急場」と言うので、やはり喫緊の課題を何とか片付けて、しかしその先はまた自公政権に揺り戻し?

それも未来を感じないしなぁ〜



日本で生まれ育って、この国が大好きだし、何とか子供達に良さを受け継いで行きたいけど、個人はもう本気の自助努力を求められる時代なのかな。

自分の身は自分で守る。

しっかり稼げる場所を探して、例え外国であろうが臆せずに出て行く。

皆がそういう心構えを持てば、ぶれない基盤が各々に出来ていくのだろう。

それが結局は強い国の正しい在り方なのかもしれないな。

採用が

全ての中小企業の最大の難関ですね。

恐らく簡単な解決策はどこにもないので、粘り強く取り組んでいくしかありません。

ブックオフに見る小規模ショップの活路

ブックオフが悲鳴 CD、DVD、ゲームが売れない



2chのまとめサイトなので、読みづらいところはご容赦を。でもここには生の声が沢山埋まっています。



・買い取り価格が安い

・売値が高い

・商品が汚い

・目的の商品が探しにくい

・ネットなどの他の手段の方が便利



当初あれだけ猛威を振るって既存の古本屋や新書書店に大きな影響を与えた業態が、消費者ニーズから大きく外れてきていることがうかがい知れます。どうしてこうなってしまったのでしょうか。



理由は全国に展開する大規模企業ならではの宿命にあります。全ての店舗に買い取りを査定する目利きを配置しておくわけにはいかないから、一律の買い取り基準を設けざるをえない。同じ理由で売値も本来の商品価値を反映させる事が出来ず、一定の相場を反映した機械的な値付けになってしまう。結果的に付加価値の高い商品は買い取り価格の高い地域の古い中古書店などに持ち込まれてしまい、価値の低い商品ばかりが持ち込まれる悪循環に陥る。ネットなどの新業態に注力すれば商品の検索性や全国への販路の広がりは実現出来るが、実店舗とのカンニバリズムを起こしてしまう。苦しいですね…。



逆に言えば、これらのポイントを小規模事業者ならクリアする事が出来ます。確かに売上規模では適わないけど、今や量より質で利益を追うのが経営の常識。きっちり地域に根ざして価値の高いサービスを提供出来れば充分大規模事業者に対抗出来る余地があると思います。



これは古書に限った話では無く、日本中の全ての業態に言えることではないでしょうか。今やどこの地方を訪れても同じようなロードサイド店・大規模モール・ナショナルブランドチェーンという同じ景色ばかりです。古くからの商店街は青息吐息でシャッターが降りちゃってますけど、もう一度自分達の強みを見つめ直して頂きたい。規模の経済に辟易している消費者は意外と多いと思うのです。店主の顔の見えるお店、素敵だと思いますよ。