メディアの裏側

二日ほど東京に出張して、自動車メディアさんの取材に同行させて貰っていました。

いやあ、普段活字になった後に読む記事が、こうやって作られているんだという生の現場が見れて非常に面白かったです。



初日は、メーカー/インポーターさんの新モデルの試乗会に同行。

各媒体の記者さんやモータージャーナリストさんが多数取材に訪れています。

しかし疑問なのは、こうやってお膳立てされた素材を限られた時間で取材するだけでは、誰が書いても代わり映えしない記事にしかならないのでは?という点。

多分実際にそうなんですよね。

だから面白くない。

メーカー/インポーターさんのご機嫌を損ねちゃうと次から呼んでくれないらしいですし。(笑)

そりゃあ本音の記事なんて書けないですわ。



二日目は違います。

某媒体さんの取材に同行させて頂きまして、地方のスーパーカースポットを廻りました。

目の前の素材を前に、対談が弾む弾む。

二時間半、濃い〜〜蘊蓄が弾けまくり!

大事なのは、その背後にある個人の歴史ですよ。

クルマに思い入れのある地方の趣味人が、お金と時間を掛けてスーパーカーを収集し、地域のコミュニティを形成しています。

お店だって、カラーがないと生き残れませんから、経営者のアイデンティティが自然と出ます。

恐らく昔やんちゃだったであろう社長さんの、思いと生き方の反映です。

当然共感するお客さんがそこに集いますよね。

その人の繋がりに価値がある!

クルマ好きの醍醐味は、クルマを通した人の交流にあるんですよね〜



面白い媒体のあり方が良く見えた二日間でした。