CMS利用の浸透

皆さんが今お持ちのWebSiteはどうやって制作されましたか?

昔はイチから制作会社さんに発注してオリジナルオーダーするのが当たり前でしたが、最近はどんどんCMS(コンテンツ・マネージメント・システム)を使うことが増えていますね。

弊社の「おちゃのこネット」もそうなのですが、Siteの裏側に管理画面を装備しており、一旦作ったコンテンツを自社でカンタンに更新出来るのが強みです。(BLOGの管理画面のイメージですね)

しかも、一定のテンプレートからデザインを選択することで、全く最初からフルオーダーするよりもはるかに低価格で立ち上げることが出来ます。

これ、大変良い事だと思います。



1970年代にオフコンが普及して、日本中の企業がコンピューターを業務処理に使い出しました。

当時からパッケージソフトを使って業務をソフトに合わせてしまった方が合理的でローコストだと言われ続けてきたのですが、どうも日本企業はオリジナル機能に拘りが強くてすぐにオーダーメイドのソフトを開発しちゃうんですよね。

まあ、それでITベンダーが食べてきたので業界的にはそれで良かったのでしょうが、Webの世界になってから企業側の予算感覚が一桁低くなってしまっている現実があります。

つまり、オフコンの導入には、あまり規模の大きくない企業でも数千万円の予算を想定していたと思いますが、今やWebに掛ける予算は良くて数百万円。

オフコンと違ってWebSiteの導入ニーズは零細企業〜個人商店レベルにまで拡がっていますから、要望としては予算は低ければ低いほど良いんですよね。

そうなると、フルオーダーという形態ではコストに見合わなくなってしまいます。



で、CMSの登場。

これは実はベンダー側にもメリットがありまして、いわゆるクライアントパソコンにパッケージソフトを導入するのと比べると遙かに安価に提供できる素地があります。

それは、



 ・現地で設置/導入/教育するコストが不要

 ・ソースのメンテナンスがサーバー側だけで済む

 ・カスタマーサポートが比較的容易

 ・商圏が全国に拡がる



という点です。

C/Sシステムの導入なんて、いちいち個別のお客様のところにお伺いして、営業して、仕様のヒアリングして、見積もりして、機材の設置して、ソフトインストールして、操作指導して、何かバグがあったら再度客先訪問してインストールして、というのを繰り返してたんですからそりゃお金掛かりますよね。

提供側も、サービス利用側も、はるかに賢い利用形態にやっとなってきたという事ですね。



ITを導入してもなかなか生産性が上がらない、なんて声を良く聞きましたが、目に見えて生産性が上がる良い時代がやっと到来しました。

正しい方向に進んでいるな、と実感します。