消費スタイルの変遷

“かわいそうな世代”20代、酒飲まず、車を買わず…「貯金は自己投資しないのと同じ」とジャーナリスト



現実は常に中間点にありますから、上記のやり取りも極論と極論の言い合いで、実際には沢山の若者がクルマを買って酒を飲んで貯金せずに遊んでいると思います。

ただ、バブル以前と比べると明らかに消費スタイルが変わってきているのも事実で、日本の高度成長期の仕上げ期として高級ブランド品や背伸びした浪費スタイルが一定の役割を果たし、今は振り子の振れが大きく戻っているのですね。

確かに貴族階級でもなくホンモノのお金持ち家庭出身でも無ければ身の丈にあった消費スタイルに戻るのが真っ当で、その意味では今の若者はメディアの煽りに対抗できる自分の価値観を持ったしっかりした世代であると言えるでしょう。



日本という国を全体として一つのトレンドで抽象化して傾向を語る時代では無いのです。

中産階級当たりに集中していた分布がばらけ、昔より所得も価値観も分散していますから、「若い世代」というだけで語るのは無理があります。

しかし、これでは確かにクルマの売れ行きは落ちますわね。

私が20代の頃は必要があるかどうかなんて考えずに、クルマは持つものと思いこんでいましたからね。

洗脳から冷めた若者が増えれば、特に東京圏ではクルマを持つことの非合理さが露わになりますから、持たない選択が正解でしょう。



個人的には、今後の中長期の課題は住環境の改善だと思っています。

これはまだまだ日本中が取り組むべき共通の大きな課題でしょう。

その意味で、逆張りの地方在住スタイルは賢い選択だと思っているのですが、如何でしょうか?