モールと独自ショップ

最新の「月刊ビジネスチャンス」誌におちゃのこネット他の独自ショップ関連サービスが特集で紹介されています。

今月号の巻頭特集記事は、ズバリ「本気で成功したいなら ネットショップはモールに出すな!!」

いやあ、良いですね。(笑)



とはいえ、モールに出店する功罪を冷静に振り返ってみましょう。



<モール出店のメリット>

 ・集客が楽

 ・すぐに売上を立てるのが比較的容易



楽天・Yahoo!ショッピングは日本国内においては抜群の知名度を誇り、買い物客の集客ルートとして既に確立されています。

当然ですが、ここにお店を出すのが一番手っ取り早く売上を立てる手段であることは否定しません。

最近は複数の集客ルートを用意するのが当然となりつつあり、楽天・Yahoo!ショッピング・独自サイトの三本立てで商売するお店が増えています。





<モール出店のデメリット>

 ・手数料を取られる

 ・モールの流儀に合わせる必要有り

 ・ネットの世界のスキルが高まらない



片やモール出店のデメリットとなると、やはり上記の手数料を取られるのが最大のネックになるでしょう。

ネット販売は薄利多売に陥りやすいので、ただでも粗利の設定はギリギリになりがち。

そこに更に数%の手数料を取られると、売上はあっても利益が残らないという悲しい事態が待っています。

更に、独自のお店への誘導は御法度、メールアドレスも自店で管理できず、いつ手数料や広告費を値上げされても文句は言えないという”楽天奴隷”に堕する危険もあります。

一番の問題は、モールの中だからこそ成立している売上を上げる手法が一般のネットの世界では何ら役に立たず、それなりの年数ネットショップを運営している割にはいつまでも本来のネット上のスキルが身につかない、というリスクです。

これではいつまでも独立出来ませんね。



商売をする人は、本来お店の運営や顧客対応・集客・販促策・値付けなどを自分自身で主体的に考えて試行錯誤したいはず。

自分の仮説を検証して、実際にヒットした時に大きなやり甲斐や達成感を味わえるのですから、学校出たての若いコンサルタントに頼らなければならない状況はおかしいです。

一つの集客ルートと割り切って、いつでも退店できる覚悟で付き合う程度の距離感でモールを使うのが正しいと思います。



おちゃのこネット以外にも沢山のネットショップ開業サービスが提供されている現在、安価にお店を開くことは誰にでも出来ます。

モールに出店する前に、是非一度ご自身の手でお店を作る経験をして頂きたいですね。

その後モールに出店しても、メリット・デメリットをわきまえた合理的な判断が出来ると思いますよ。