笑う門には福来たる

「笑う門には福来たる」本当に良い言葉だと思います。

よく知られているんだけど、なかなか実行出来ない深いものでもあります。

「笑いたいのはやまやまだけど、現実問題厳しい事ばかりでそんな余裕ないよ」「笑ってられるのは成功した人だからじゃないの」なんて思いたくなりますが、事実は逆だと思います。

順番として、笑っている人だから成功した、と言えるんじゃないでしょうか。



考えてもみて下さい。

あなたは、しかめっつらした気難しいそうな人と、いつもニコニコしている穏やかな人、どちらと付き合いたいですか?

答えは明らかですよね。

誰にだって、シンドイ局面はありますし、ツライ事や嫌なことだって起こります。

でもそこで、笑顔を忘れないその人の心掛け、意思の力が、表に出るんじゃないかな。

「人は40を過ぎたら自分の顔に責任を持たなければならない」と言ったのはリンカーンでしたね。

鏡を見て、そこにいつも笑顔があるように日々暮らしていきたいものです。



<参考>

エイブラハム・リンカーンの名言

良い事一杯言ってますね!

シャープと鴻海精密工業の資本提携に思うこと

経営陣の決断を市場は歓迎していますね。

資本提携発表後は連日シャープの株価はストップ高を続けています。

少し前なら日本的落としどころを探って国内有力企業との業務提携とかでお茶を濁していた気がしますが、さすがに昨今の市場環境はそんなのんびりした問題先送りを許してくれないのでしょう。

しかし、日本人としては寂しくなりますよね。

もう日本企業の競争力は回復しないのか、と。



韓国企業の競争力の源泉を正しく認識せよ



鴻海のターゲットがサムスンにある事は明確です。

では、そのサムスンはどうして今日の競争力を持つに至ったのか。

確かにウォン安や韓国政府の後ろ盾という特殊要因もあるんでしょうが、それだけで国際マーケットを勝ち抜いてくることは出来なかったはず。

プライドを捨てて、学ぶべきは学ぶ事が必要なんでしょうね。

大事なのは、経営の合理性と、判断の速さ、でしょうか。

最終的に問題は経営陣の質に帰すると思います。

外部から優秀な経営者を呼んできた(勝手に来ちゃったんですけどw)日産の業績が一番の答えな気がします。

創業家を担ぐトヨタは伍して行けるのでしょうか?



シャープに思うのは、本当にコスト競争では勝つ道がなかったのかな、という事です。

昔カシオと電卓戦争を繰り広げた頃は、海外勢も含めて並み居るライバルを振り落として勝ち残りましたよね。

最初から高級品志向で、コスト競争力の勝負をあきらめていたところが残念だったなと思います。

素人の感想ですけど。



しかし、深刻な局面に陥る前に善後策を打ったのは評価出来ると思いますので、今後の巻き返しに期待します。

頑張れ、日本メーカー!

日本語の壁

ピーター・フランクルさんが新聞に寄稿したエッセイを読みました。

氏はなんと11カ国語を大学での講義が出来るレベルでマスターしており、30カ国語でコミュニケーションを取ることが出来るそうです!

で、その中で一番難しい言語は間違いなく日本語である、と。

うーん、これが日本特有の事情を作りだしていますね。



各国の国情は地理的要因に大きく影響されています。

もし日本海がもっと小さく大陸からの渡航が容易であったら、とっくに大陸民族に制圧されていたでしょうし、もっと離れて孤立していたら適度な文化交流が行われず発展は遅れていたことでしょう。

よく日本のことを「小さい島国」と形容しますが、これは間違いで、試しに日本地図を切り抜いてヨーロッパに重ねてみれば日本列島が意外に大きな事に気付くと思います。

この適度に大陸と距離をおいた国土に、数千万人(江戸時代の日本の人口は2,000〜3,000万人程度と推計されています)の人が暮らし、日本語という独自言語で文化圏を構成していた。

この特殊性が、21世紀の現代に於いても保持されているんですね。



なので、日本で商売をする事は実はたやすいのです。

競争の緩い、それなりに大きな市場があるのですから。

そして、外国語を苦手とする人が多い現実がある以上、そこに英語なりのコミュニケーション手段を身に付ければ、非常に大きな競争優位を築くことが出来ます。

海外製品の日本への輸入、日本製品の海外への輸出。

どちらもまだまだ手垢が付いていない分野が沢山残されているはず。

「閉塞感」とか「行き詰まり」とか、マスコミの風潮に惑わされて将来を悲観する前に、半歩踏み出す勇気さえあればきっと明るい未来が待っていると思うのです。

日本の若者よ、君たちは外国の同世代より優位なポジションにいるのです。

自信を持って外に目を向けよう!

没落貴族という生き方

本当は「貧困」な日本社会。- @May_Romaさんと素敵な仲間達。



正直この人はあまり好きじゃないんですが、この内容には同意します。ウチが残業ゼロ宣言を取り入れて何年か経ちますが、正しかったと思います。大体徹夜を厭わずにモーレツな働き方を推奨する社長って独身で子供いないとか、昭和体質かのどっちかで、特に小さい子供がいる社員には迷惑この上ないと思います。重要なのは、
自分はとくにアイディアも労働も提供しないくせに、サービスの質ばかりをもとめる傲慢な大衆こそが自国の労働環境、自分たち家族を養う稼ぎ頭の首を絞めてゆく。残酷な「ふつうの市民」によって働き手が追い詰められることに気づかない人多すぎ。
という指摘ですね。日本のサービス品質の高さは世界に誇る美点なのでしょうが、サービス提供者に過度のクオリティを求める消費者こそが自分達の首を絞めている事に気付かねばなりません。「お客様は神様です」という勘違いですね。(ちなみに巷間に伝わる使われ方とは違う三波春夫さんの本意はこちらです)



明治維新から戦後の復興期を通じて、ずっと日本は欧米へのキャッチアップを国家的目標にしてきました。しかしそれはもう達成されたのですから、我々も頭のスイッチを切り替えるべきなのです。良いじゃないですか、落ちぶれたって。中国が世界一の大国で良いじゃないですか。過酷な競争で新市場を切り拓くのはアメリカに任せておきましょうよ。我々は決してアメリカではなく、今こそヨーロッパにこそ学ぶべきです。かつて世界を席巻したイタリア・フランス・イギリスが、スローライフに巡航速度を落とした姿勢こそが日本のモデルです。そろそろ本当に人間らしい生活を取り戻しましょう。



私の提案は、地方への回帰です。東京にお住まいの皆さん、ストレスの多い首都を離れて故郷に戻りませんか。地方都市というチョイスも魅力的ですよ。情報はどこにいても入手出来るんですから、地方に住んで最新のトレンドと豊かなリソースの良いとこ取りを実現するのが本当の勝ち組なんじゃないでしょうか。東京一極集中じゃなくて、もっと多様な生き方を選ぶ人が増えれば、色んな問題が解決するんじゃないかな。

プリンター買い換え

HPのインクジェットが壊れたっぽいので買い換え。

買い置きのカートリッジが勿体ないし、むしろこっちの方が高いので、引き続き使える後継モデルにしました。

HP Officejet 6500A Plus、Amazonで12,000円ほど、やっすー

デフレ万歳!



ちなみに、オフィスのメインのFAX/プリンター複合機はブラザーのMFCシリーズ

以前はリコーの複合機でしたが、毎月のコピーチャージが馬鹿らしくて買い換えました。

こちらもオススメですよ。

コンビニオーナーというお仕事

コンビニのオーナーになりたい方へ



このBLOG、ちゃんとした方が書いてらっしゃる感がありますので、コンビニ経営に興味がある方にはオススメです。

ネットショップ開業サービスなんてのをご提供している関係上、商売とか独立開業なんて話には詳しい方だと思っています。

「一国一城の主」憧れる響きですよね。

これ、思っているより、なるのは簡単です。

問題は、続くかどうか、なのですね。

脅かすわけではありませんが、一説には10年続く会社は5%以下なんて聞いたりします。

毎日が初めてだらけなので一つ一つの課題を知恵を絞ってクリアしていくわけですが、経営者に大事な資質は粘り強さとマメさだと思っています。

ルーズな人は、間違いなく失敗します。

その意味で勤め人が勤まらない人は開業前に自分の資質を問い直した方が良いと思います。

まあ、上司とソリが合わないだけで商売向きの人ってのもいるんですけどね。



一つの独立開業のモデルケースとして、コンビニ開業というのは良く耳にするパターンです。

魅力は本部が提供してくれるマニュアルですね。

で、シアワセになるオーナーさんと不幸なオーナーさんの違いは何か。

創意工夫の能力だと思います。

与えられたマニュアル道理に、もしくはそれが劣化した程度にしか運営出来ない人と、独自の工夫で試行錯誤を繰り返すオーナーさんで大きな差が出来るのは自明の理です。

で、独自の方法論を掴んだ手応えが出来れば、FCから脱却して自分のオリジナルの商売に踏み出した方がシアワセになれるでしょう。

そこまで出来る人ならマニュアルに頼る理由がないし、ロイヤルティも勿体ないですしね。



閉塞感を抱えて悶々としているエネルギーのある方には、独立開業はオススメの人生プランです。

10年程度は苦労すると思いますが、努力は裏切りません。

特に地方で開業するというのは、逆張りで成功する確率高い気がします。

競合が少ないですからね。

幸せは向こうからは決してやってきませんから、怖くても踏み込んで歩いて行きましょう。

納得のいく人生を送る秘訣だと思います。

コンビニオーナーさんでも、ネットショップオーナーさんでも、リスクを取って挑戦する方を心から応援しています。

組織の風土

ウチみたいな中小企業では総務・経理などのバックオフィス専任スタッフを置く余裕がありませんので、通常どこでも社長さんや奥さんが対応されていると思います。

法務局・税務署・社会保険事務所・協会けんぽ・ハローワーク・労働基準監督署・区役所などなど、公的組織と付き合うことも多いと思いますが、対応はそれぞれですよね。

個人的感想ですけど、一番態度が悪いのは社会保険事務所と協会けんぽですね。

悪評高い旧社会保険庁時代から殆ど体質が改善されていません。

割と仕事が近いのに、ハローワークであまり不愉快な思いをしたことがないのは何故なんでしょうか。

公務員試験という入り口は同じなので、やはり各組織の風土に原因があるのでしょうね。

対照的に、対応が良いと感じるのは税務署。

連絡があると気分は良くありませんが(笑)、対応は至って紳士的で割と融通も効きます。

税金を徴収する立場でノルマ等もあると聞きますので、民間企業の感覚に近いのでしょうね。



どちらにしろ、公的セクターは税金を使って運営されているわけですから、サービス業という自覚を持って頂きたいものです。

お互い気分良く過ごしたいですからね。

中小零細企業での丁稚奉公のススメ

私自身の経験から思うことを書いてみますが、汎用性があるかどうかは分かりませんので悪しからず。



今、将来の展望が開けないと感じていて閉塞感を覚えている若者へ。中小零細企業での丁稚奉公をしてみませんか? 理由は、



・現場を知ることが出来る

・多様な仕事を経験出来る

・お金の流れが見える



などなど。

私はバブル期の1989年にリクルートに新卒入社しました。時代が良かっただけで簡単に内定取れて、そこは本当にラッキーでした。今なら受かってないだろうな。で、人もうらやむ高い給料貰って、周りには綺麗な女性社員一杯居るし、ガラス張りの一等地のインテリジェントビルに勤務して、合コンしてディスコ行って、それはそれは楽しい毎日でした。さぞかし充実した毎日だっただろうって? いえいえ、仕事では入社直後から悩みまくりで気分は暗黒でした。「なんでこんな仕事しなくちゃいけないの?」「これ、俺じゃないといけない理由ある?」 ま、新入社員が誰しも通る道なんですが、結局三年間悩みっぱなしで解決の糸口が見えないまま会社を辞める決心をしました。随分反対されましたけどね。自分の中では正しい判断だという手応えがありました。このままこのぬるい環境に居たら、腐ってしまう。人生ダメにしちゃう、という確信があったので、環境を変えなきゃという答えは変えようがありませんでした。



で、ご縁で、新入社員時代に自分が開拓した取引先の社長さんに拾って頂いたんです。そこは、当時大阪堂島のエレベーターもない超古い雑居ビルの4F。机は四つ並べるともうぎゅうぎゅうで、社長の席まで壁際を体を横にしないと通れない狭さ。社員は、社長と奥さんと、中国人のエンジニアが男性と女性と一人ずつ。あと、若い男の子の営業マンが一人。入社初日に面白い事がありまして、やることないから営業日報でも代わりに書こうかと思って始めたら、その若い男の子に「岡野さん、私の仕事を取らないで下さい!」なんて言われちゃいまして。(笑) なんちゅー、低レベルな意識で仕事してるのかと愕然。あ、誤解を招きたくないんですが、社長は元々IT企業の最先端外資系企業でバリバリの役員候補だったエリートです。当時起業した会社が円高不況で倒産して、それでも再起を賭けてやり直してらっしゃったんですよ。



ここの会社の仕事がですね、超面白かったんですよ! 何が面白いか? これが上記の三つのポイントなんです。例を挙げましょう。その会社は、いわゆる下請けのソフトハウスで、かつ日銭を稼ぐために消耗品の商社もしていて、二足のわらじだったんですね。で、そこでまず消耗品の販売をしました。仕事は非常に簡単です。だって、どこかの代理店が納入している大型プリンター(正確にはプロッターという製図機械)のインクとかトナーとか用紙を販売するだけ。これ、実は面白いビジネスモデルで、いわゆるプリンター屋さんが本体は安く配ってインクで儲けるモデルの先駆けだったんですよ。高い機械の売り込みはどこの代理店も目を三角にして見積と営業攻勢掛けるですけど、売った後のフォローってしないし、放置でしょ? でもそこに消耗品販売という非常に地味だけど儲かる商売が隠れてるんですよ。同業には営業の猛者も少ないし、顧客も一旦購入した後の消耗品ってあまり本気で考えてないから、幾らでも契約取れました。こういう、小さいけど成功体験ってのは気分が良いんですよ。動けば動くほど成果が出ますからね。勿論ここで営業スキルが活きたのはリクルートで鍛えられたお陰です。で、大企業と中小零細で何が違うかというと、現場の経験度。だって皆さん、手形とか小切手の現物見たことあります? 大企業だとそういう仕組みしらないでしょ? 債権者会議とか出たことありますか? あの殺伐とした空気、見ておくと面白いですよ。(笑) ああ、こうやってお金って回収されてるんだ。潰れるとこんなに多くの人に迷惑が掛かるんだ。壇上で頭下げてる社長さんはこれからどうやって生活するんだろう。なんてね、小説やドラマでしか見たことない世界が、目の前でリアルに進行していくのを見れて、本当にタメになりました。

で、こうやって着実に成果を積み上げながら、本業のソフトウェア開発の知識を一から勉強しました。このコンピューターの世界が、自分の肌に合ってたんですね。OSって何? I/Oの基本は? C言語って何? 見積ってどうやって作るの? みたいな事を基礎から勉強して、日々自分の中に知識が溜まっていくのが手に取るように分かって、楽しくてしょうがありませんでした。最初の三年ほどはソフトの受託契約が殆ど取れなくて、社長にイヤミ言われたこともありましたけど、後半は随分大口の仕事も取れるようになりました。このあたりで会社の経営が順調に伸びたので、中国人エンジニアと日本人の新卒エンジニアを少しずつ採用していって、それぞれのスキルに見合った仕事を割り当てて、なるべく継続性が活きるような種類の案件を取って採算性を上げて、チーム編成と会社の進むべき方向性を模索しました。あと、外注先の選定と、その管理も。何度か質の低い外注先に引っ掛かって痛い目もしました。振り返ると、この頃経営者としての予備校に通っていたようなものですよね。これが起業した後の経験として全部活きました。



別に自慢話をしたいわけではなく、こういう経験値を積み上げる時間が絶対に大事なんだと思うんですよ。良い会社に巡り会えばそこで骨を埋めるも良し、思い切って起業するも良し。転職するにしろ、こういう人は絶対大事にされますよ。この経験はお金を払ってでもするべきなんです。それを給料貰えるんだから、給料悪いとか福利厚生が、とか寝言を言うな、と。(笑) そんな良いチャンスがない? そんな事ありませんよ。今、ハローワークで仕事を検索してみて下さい。毎日何百件も求人情報が登録されています。いきなり給料とか条件を求めるんじゃなくて、自分に合った勉強出来る環境という観点で探してみて下さい。あなたを磨いてくれる職場がきっとあります。で、次のステップに活かせば良いじゃないですか。いきなりあれこれ求めるからどこもブラックに思えるんじゃないですか? あと大事なのは、大手の庇護の下から飛び出す勇気です。リスクを取らないとリターンはありません。自分を騙して生きるには人生長いですよ?



なんて、つらつら書いてみましたけど、何かの参考になれば幸いです。20代のうちに厳しい経験をしておくのは絶対に財産になります。見る人が見ればその人の価値は分かりますからね。年取るほど守るものが増えて冒険しにくくなりますから、荷物が少ないウチが良いと思います。



最後に私が好きな言葉を添えて、一歩踏み出す若者にエールを贈ります。
人の行く裏に道あり花の山