日本語の壁

ピーター・フランクルさんが新聞に寄稿したエッセイを読みました。

氏はなんと11カ国語を大学での講義が出来るレベルでマスターしており、30カ国語でコミュニケーションを取ることが出来るそうです!

で、その中で一番難しい言語は間違いなく日本語である、と。

うーん、これが日本特有の事情を作りだしていますね。



各国の国情は地理的要因に大きく影響されています。

もし日本海がもっと小さく大陸からの渡航が容易であったら、とっくに大陸民族に制圧されていたでしょうし、もっと離れて孤立していたら適度な文化交流が行われず発展は遅れていたことでしょう。

よく日本のことを「小さい島国」と形容しますが、これは間違いで、試しに日本地図を切り抜いてヨーロッパに重ねてみれば日本列島が意外に大きな事に気付くと思います。

この適度に大陸と距離をおいた国土に、数千万人(江戸時代の日本の人口は2,000〜3,000万人程度と推計されています)の人が暮らし、日本語という独自言語で文化圏を構成していた。

この特殊性が、21世紀の現代に於いても保持されているんですね。



なので、日本で商売をする事は実はたやすいのです。

競争の緩い、それなりに大きな市場があるのですから。

そして、外国語を苦手とする人が多い現実がある以上、そこに英語なりのコミュニケーション手段を身に付ければ、非常に大きな競争優位を築くことが出来ます。

海外製品の日本への輸入、日本製品の海外への輸出。

どちらもまだまだ手垢が付いていない分野が沢山残されているはず。

「閉塞感」とか「行き詰まり」とか、マスコミの風潮に惑わされて将来を悲観する前に、半歩踏み出す勇気さえあればきっと明るい未来が待っていると思うのです。

日本の若者よ、君たちは外国の同世代より優位なポジションにいるのです。

自信を持って外に目を向けよう!