相対とシステム処理

TPPに関する議論を見ていてなるほどと思ったのは、空洞化という現象の捉え方でした。

特に製造業において工場が海外に流出してしまう事には大変な危機感を感じてしまいます。

ここ10年程は中国に製造拠点を移していないと経営者として仕事してない位の勢いでしたよね。

で、その結果どうなりましたか?

私の身の回りでは、中国に進出して良い結果になった人を見た事がありません。

最初は良かったけどビジネスが上手く回り出したら騙されたとか、ノウハウ抜かれて海賊版でボロボロにされたとか、お金持ち逃げされたとか、ロクな話がありません。

色々経験を積んだ結果、必ずしも海外に機能移転するのが良いわけじゃなくて、コアコンピタンスを担う重要な機能はむしろ国内に回帰して、付加価値の低いアセンブルとか、汎用品の生産に止めた方が得策かもという話になってる気がします。



で、そうなると国内に求める機能要求は非常に高度なものになるんですが、これはこれで労働者側にとってはツラい話な訳です。

今までの中産階級を形成していた層の仕事がドンドン二極化して、使い捨ての派遣労働や海外アウトソーシングでなくなる仕事か、凄くスキルと経験を要求される高度な頭脳労働に別れちゃう。

皆が上位の仕事にシフト出来れば良いんですが、そうもいきませんからね。

で、ミドルゾーンが没落する。

これは日本に限った話じゃなくて、欧米先進国どこでも起こっている現象です。

グローバル時代になったら競争相手が世界になっちゃってみんな大変という、シンドイ世の中です。



これに輪を掛けているのが、システムの進歩です。

目の前にいるのが専門的な知識のない人だと、もうその人に期待する事を諦めて、帰ってネットで調べてそっちで手配しちゃう。

皆さん、そうなってますよね?

昔多くの人手で処理していた仕事もシステムで代替されてしまうので、人の価値は相対の専門的コンサルティングにしかなくなってる。

経験の浅い若者はどこでその必要なスキルを身に付ければ良いのか、悩ましいところだと思います。



ウチの息子は社会に出てちゃんとやってけるんだろうか?

凄く心配になります。

東京モーターショー2011

今年も東京モーターショーの季節がやってきました。

一般公開は12/3(土)なのですが、「CARZY」としてプレスパスを発行頂きましたので、一足早くお邪魔しました。

例年幕張メッセで開催されていたイベントなのですが、前回2009年の第41回ショーはリーマンショック以来の不景気と日本マーケットの地盤沈下で殆どの海外メーカーが出展を取りやめ、大変寂しいものになってしまいました。

今年は開催場所を東京ビッグサイトに移したんですが、正直会場の規模が小さくなってしまったのは否めません。

それでも前回より輸入車メーカーの出展も増え、何と言ってもトヨタのハチロク、スバルのBRZという話題のクルマが発表されるということで、国産メーカーが元気です。



ちなみにこれがプレスパス。

事前登録が間に合わなかったので、会場で当日登録して発行して頂きました。



無事に会場イン。

おー、久し振りだな〜、ショーの雰囲気。

やっぱりテンション上がります♪

西会場は後回しにして、メインの東会場へ。

エスカレーターを降りると、VWとポルシェのブースが現れます!

VWの外人コンパニオンさんにお愛想して写真をパチリ。

で、注目のポルシェブースでNew911を拝見!

おー、これが実物の991(モデルナンバー)か!!

確かに前のモデル997と比べてワイド&ローなプロポーションで、かなり野性味が増しています。

う〜ん、これは売れるんだろうな〜

ポルシェ乗りさんは要チェックです。



ざっと各ブースを流して、注目のスバルへ。

こちらの「BRZ」久し振りの国産スポーツクーペの登場ということで、事前の盛り上がり振りが凄いのです。

このデザイン、素直にカッコイイと思います。

若者のスポーツカー離れとか嘆かれてますけど、メーカーが受け皿になるクルマを出さないで文句言っても始まりませんからね。

少々売れ行きが悪かろうが、次世代のクルマ好きへの投資だと思ってこういうクルマはきっちり出して下さい!>各社さん



更に各ブースを流して、西会場へ。

お目当てはトヨタの「ハチロク」。

一斉を風靡したかつての名車AE86の現代復刻版ですね。

クルマに詳しくない方も「頭文字D」の藤原豆腐店号、と言えばお分かりでしょうか。

こちらは足回りのチューニングは豊田章男社長直々の肝いりなのだそうです。

正直豊田社長の経営手腕には色々批判もあります。

でもクルマメーカーの社長が自らハンドルを握ってレースに出る、生粋のカーガイであること。

それって凄く大事で素敵な事だと思いませんか?

回りに優秀な役員が揃っているのですから、収益や品質改善は任せておいて、そもそもクルマ好きに訴求するような製品の魅力追求こそリードして欲しいと思います。

Jobsがそうでしたでしょ?



というわけで、今年の来場者がどの位になるのか、私も気になっています。

足の便は良くなっているので、是非沢山の方にご来場頂き、クルマ談義に花を咲かせて頂きたいと思います。

ショーの様子はFacebookにアップしてありますので、そちらをどうぞ!



CARZY on Facebook



最後に、奥田民生さんのCM曲でお別れしましょう!

車はあくまでも 快適に暮らす道具

車に乗らないと いけないわけではないぜ、イエー!!



だけど、好きなんだ いいだろ

こんなにも 愛しているよ

And I Love Car この気持ちを

歌うんだ 君と僕の歌を