売るための秘訣

モノ・サービスを売ることが年々難しくなっていると感じます。

我々は皆消費者でもありますから、自分の消費行動を振り返ってみると、そもそも事前の情報収集を念入りに行うようになっています。

ナショナルブランド品であれば価格.com等で価格と消費者レビューはチェックしますし、オリジナル品であれば同等の商品が他に無いのか検索なりクチコミ情報なりは必ずチェックします。

なので、売り手の売り言葉に反応して衝動買いという事は殆どありません。

ま、たまーーに立ち寄った実店舗の店頭で気に入ったモノを即買いする事はありますけど、レアですよね。



そうなると売り手としてはどう売り込んだらいいのか。

もうこれは”共感”をして頂く事に尽きると思います。

一方的なメリットの訴求では無く、顧客が抱えているであろう問題点を取り上げて解決に至るストーリーを提示する。

その為に売り手自身がその商品・サービスを心から気に入って惚れ込んでいることが必要。

上げ底のセールストークはもう裏が透けて見えちゃってる時代なんですよね。

で、本当に刺さる商品はあっという間にクチコミで拡がる。

コツがあるとすれば、火が燃え広がるだけの種火だけは用意しておいてあげる、というところでしょうか。



この話はクルマイベントの打ち合わせから至った結論なんですけど、先日の寺子屋セミナーでも同じだなと思っていたポイントです。

今の日本でクルマ業界に活気がないとしたら、それはクルマを楽しんでいないメーカー・販売店・メディアの当事者に責任があるんですよ。

消費者のせいにしちゃったら、いつまでも問題は解決しません。(自戒!)