日本の生きる道

録画してあった「たかじんのそこまで言って委員会」見てて、日本が強いのは重厚長大分野、というのは本当にそうだと痛感しましたね。

Web屋の私が言うのも何ですが(笑)、日本でITの革新的な企業は生まれないと思います。

理由は、強いリーダーの個性に頼るよりも集団のコンセンサス形成を重視する日本人のメンタリティにあると思います。

戦前もそうだったのかは分かりませんが、少なくとも戦後は教育のせいもあり、独断専行を嫌う精神性が染みついちゃってしますよね。

これでは丁か半かの大博打は打てないんですよ。

ITの世界は独創的なアイデアと、それを実現するリーダーシップ、更に環境の急激な変化に追随するスピード性。

どれも日本人は苦手です。

特に組織が大きくなればなるほど。

(中小零細ではリーダーシップが生きるケースは沢山あります)



その点重厚長大分野は目標設定が割りと分かり易いです。

で、全員でゴールとプロセスを共有して、長期的に努力を積み上げていく。

明らかに日本人の得意分野ですよね。

昔神戸製鋼の仕事を沢山していたこともあり、鉄鋼を始めとする造船・橋梁・建築・土木・鉄道・航空機・プラント・重電・化学などなどの分野の伝統的企業の強さ、底力を目の当たりにしています。

確かに流行とは縁遠いかも知れませんが、まだまだ世界にはこれから発展する国が沢山あるわけですし、日本企業が簡単にはポジションを失わない有望な領域と思います。



今回の震災で色々な分野の考え方、特に若い人の見る目が変化していくと良いな、と思っています。