機械から人へ

2012年Googleが介在しない社会『AISA(アイサ)』~ソーシャル時代の新消費行動モデル



続いてソーシャルメディア系の話なんですが、昨日よりもより詳しい解説記事です。

つまりこれはサーチエンジンという機械的な情報処理に対して、人が情報のハブになっていくという人間性への回帰と考えるべきなのかも知れませんね。

そして、それはとても自然なことに思えます。



で、少し思ったこと。

一つは、ECのカテゴリーにおいてこれまで強大な影響力を及ぼしてきたモールビジネスに、いよいよ変革がもたらされる契機になるかも知れないということ。

これは我々がサービス提供当初から考えてきた、Webはもっと自由であるべき、という理念に沿ったものだと思います。

誰か特定の事業者の思惑や商売の都合に左右されることなく、個々のショップが独自の商品・サービスの開発に専念し、その価値が正しく市場に伝わること。

それが本来あるべき姿だと思っています。

そんな理想に近付くのでは無いでしょうか。



もう一つ、充分なソーシャルネットワークを持たない人はどうやってソーシャル時代の新しい仕組みの恩恵を受ければ良いのでしょうか。

上記のエントリー中の資料にありますが、今までの”Page Rank”に代わって"Personal Rank"なんて指標が一人歩きしてしまうと、それはそれで受け入れがたい社会になる予感もします。

理屈だけで暴走しないような適度な調和が求められますね。



しかし、IT業界は面白いです。

こうやって非常に大きな技術的パラダイムシフトが10年単位で起こって、競争環境がリセットされてしまうのですから。

先行プレイヤーには安息の日は訪れないシンドイ世界ですが、後発・弱者にとってはリスタートのチャンスが何度も与えられる機会の多い世界と言えます。

5年後はどうなっているんでしょうね?