もうはまだなり、まだはもうなり

買いたくてウズウズしている米国民 ―― 株は底か?



大前研一さんの分析と提案は、いつも切り口が面白くて良い思考トレーニングになります。

アメリカやヨーロッパの経済情勢には部分的に明るい兆しが出てきており、そろそろ底か、という雰囲気になりつつあるのですね。

少々余談になるが、いま、わたしの手許には世界各国のGDPにおける生産部門の推移を示す資料がある。それによるとEUでマイナス9.3%、ロシアがマイナス10.8%、オーストラリアがマイナス9.3%、中国はプラス6.3%である。そして米国はマイナス7.3%だ。世界全体ではマイナス8.3%である中、日本はなんとマイナス22.5%である。



 この下げぶりとそのスピードの理由は、日本が「不況慣れ」しているためである。度重なる不況を経て、日本は「防災訓練」を繰り返し行ってきた。ために、地震が来たらすぐに頭巾をかぶって机の下に隠れるのが、もはや習慣となっているのだ。これをわたしは「(指を突っ込むとギュッと閉じてしばらくは開かない)イソギンチャク現象」と呼んできた。この習慣のある・なしが、米国民と日本人のマインドの違い、また統計データの表れ方の違いになっているようにも思う。


この”防災訓練”とか”イソギンチャク”とか、面白い表現ですよね。(笑)

一番傷が浅いと評価されていたはずの日本が一番数字は悪いというのが本当に納得行きませんが、心配性な国民性の反映なのでしょうね。



そろそろ本当に潮目が変わりつつあるのでは?