ウォーレンに聞け!

月刊アスキー誌(結構面白いので定期購読しています)を読んでいたら、「ウォーレンに聞け!」という記事がありました。

FORTUNE誌に掲載されたインタビューの抄訳ですが、これも原文が全てネットで読めます。

(スゴイ時代ですね!)



ご存じ世界第二の富豪であり、世界最大の投資会社バークシャー・ハサウェイの総帥として、市場に絶大な影響力のあるウォーレン・バフェット氏の発言には重みがあります。

幾つか印象に残るものをご紹介。



市場は長年にわたり、それほど合理的になっていない。(中略)人間というものは規制がどんなものであろうと、愚かなことをし続ける。これからだって常にそうだろう。規制によって成し遂げられることには明らかに限界がある。


う〜ん、原油を始めとする一次産品に投機マネーが流入して世界経済に大混乱が生じていますが、規制では解決しないということでしょうか。

そして現在の経済状況をどう見ているかについては、

みんなはこの危機が短く浅いものだと言っているようだが、私にはまるきり逆に思える。ご存じのとおり、レバレッジの解消には本質的に多くの時間がかかるし、そうの過程では多くの痛みを伴う。


という通り、世間の見方よりも深刻・長期化すると考えているようです。



投資活動に関するアドバイスとしては、

(プロの投資家でなければ)インデックス・ファンドにとどめるべきだと思うよ。低コストのインデックス・ファンドなら何でもいい。そして、ゆっくりと時間を掛けてそれを買うことだ。

(中略)

投資戦略として考慮しなければならないのは、1.もしも経済の先行きが分かったとしても、必ずしも株式市場において何が起こるかを知ることはできないということ 2.平均以上に良い株を選ぶことはできないということだ。 株は長期にわたって所有してこそ価値がある。(中略)実のところ、基本的には、株を売る必要はない。しかし、アメリカ産業界を代表する会社の株を買うことはできる。もしもアメリカ産業界を代表する会社がうまく機能していないときに、小規模の優れた会社を選ぼうとしても、きっとうまくいかないだろう。


だそうです。ちょっと意外。

ご存じのように、私は常々、他の人が用心しているときには貪欲になり、他の人が貪欲になっているときには用心すべきだと言っている。(中略)今は1年前や3年前に比べたら、ずっといい買い時だよ。(中略)アメリカ経済はおおむねうまくいっているよ。しかし、毎年、毎週、毎月、うまくいくわけではないんだ。と言うか、もしもそれが信じられないようなら、どのみち株を買うのは止めたほうがいいだろう。でも、それは理にかなったことなんだよ。つまり、我々は毎年、より生産的になっている。


根っこの部分に将来への明るい期待感があるところが良いですね。

目先の不景気に必要以上に狼狽せず、将来を見据えた長期戦略をコツコツと積み上げるのが大事なのだと思います。

少し勇気をもらえた気がしますね。(^^)