技術と営業のバランス

マイクロソフトは上場時の目論見書も神がかっていた!?(前編)



このメルマガ有料(無料コンテンツもあり)なんですが、面白いので購読しています。このマイクロソフト上場時の分析も興味深いものがあります。感心したのはマイクロソフトという会社が営業努力で大きくなった会社であることです。
それはR&Dと比較して営業マーケティングの費用が約3倍も大きいという点です。マイクロソフトはオペレーティングシステムという非常にハイテクな製品を作っている会社にもかかわらず、製品開発にかけるお金の3倍ものコストを営業マーケティングに費やしているというのが上場時点での実態です。当時はまだインターネットも普及していなかったので、WordやExcelといったアプリケーションを販売する場合には家電量販店などの小売に頼るしかありませんでした。また上で述べたようにOSをOEM販売するにあたっては当然パソコンメーカーへのマーケティングフィーなどが発生している可能性が十分考えられます。このようにマイクロソフトは当時から相当な技術の会社であるだけではなく、営業マーケティングに長けていた、あるいは営業マーケティングの重要性を十分理解し実践していた会社だと言えるのではないでしょうか。
なるほどな、と。なんとなくマイクロソフトは技術志向の会社でMS-DOS/Windows/MS-Officeなどの製品が優れていたから大きくなったというイメージがありますが、開発費用の3倍も営業マーケティングにかけているというのは驚きました。と同時に、なるほどここが足りないからウチは成長しないんだなという反省にもなりました。良いモノを作っていれば売れる、という考えがまだあるんですよね。でも頑張って作った製品が知られなければ売れることはない。IT企業が調達した資金をTVCMに投入するのはこういう理由があるから。遅ればせながらですが、ちゃんとマーケティングにお金を投入しようと思いました。



今、Wantedlyで新規の求人案件を出そうと思って原稿を書いているんですが、まだ正式にリリースしていない下書きの段階でがんがんメールが送られてきて、ついには電話が掛かってきました。鬱陶しいんですが、やるな、とも感じました。こういうベタな努力が必要なんですね。ITってスマートな世界に見えますが、成果を出している会社はどこも泥臭いことをしています。楽天のことも馬鹿にしてたけどやっぱり彼らの営業努力は凄い。素直に勉強させて頂いて、会社を再び成長軌道に乗せたいと考えています。