United Hubs

United Hubs



このサイトはPeter Galkaev君が立ち上げようとしているサービスです。彼はロシア生まれでカナダ国籍を持つユダヤ人というバックグラウンド。もう日本で10年仕事をしています。コンセプトシートに記載があるのですがなかなか壮大なビジョンで、一言で言えば「この世の中から無駄をなくそう」という理念に基づいています。ここでいう”無駄”には色んな段階があり最終的には完全効率な社会を目指すのですが、最初のステップとしてはグループ作業の効率化から手を付けます。チャット・タスク・カレンダーといったビジネスコミュニケーションツールを提供することになります。これだけならよくあるサービスの一つにしかなりませんが、Peterが見ている将来像に可能性を感じ、このプラットフォームの上にサービスをアプリケーションとして構築するビジョンを描いていました。



しかし組織の運営形態の部分で大きな相違がありました。Peterは”協同組合”方式でいきたいと言い、私は通常の株式会社で充分と考えました。正直なところ彼が主張する協同組合という組織形態を評価しきれなかったところがあります。



モンドラゴン協同組合企業



上記が世界で最も成功している協同組合の事例だそうですが、寡聞にして知りませんでした。
権力は一人一票の原理に基づいている。
モンドラゴンでは、労働経営者 (en:worker-owner) すなわち経営に携わる仕事をする組合員と、それ以外の職場・出先や工場で労働し最低賃金を得る組合員との間(訳注: 一般的な企業におけるいわゆる労使間)で、賃金比率への同意がある。これらの比率の範囲は、3:1 から 9:1 までであり、協同組合によって違う。平均は、5:1 である。
Peterは「株式会社は古い」と言いましたが、賃金比率はともかく、一人一票とかの運営ポリシーが企業体運営に適しているとは私には思えなかったのです。ただ、何十年か後にはこの考え方が主流になっているのかもしれませんが。



United Hubsのスキームを採用するには至りませんでしたが、今回の経験は私に更なる大きなビジョンの抱き方という刺激を与えてくれました。仕事をするうえで自分達が目指すゴールを明確にイメージすることはとても大事だと思うのです。ビジョンは大きければ大きいほどいいと思います。勿論実現出来なければ絵に描いた餅ですが、それでも偉大なビジョンの下に素晴らしい人材が集まり、偉大なミッションが遂行されるのだと思います。それは歴史的にも明らかですよね。彼がどこまでやれるのか分かりませんが、蔭ながら応援したいと思っています。皆さんもどうぞ楽しみに見守ってやって下さい。



私は私で自分のビジョンを描き、実現に向けて本気で成果を出していきます。突破力が問われています。大事なのは結果ですね。