EC分野におけるパーソナライズ

Eコマースを巡る次の革命的発展は利用者次第?!



昨今のスマートフォンの発展振りを見るとIT業界は凄い勢いで技術革新が行われている印象ですが、実は置いてきぼりになっている重要な分野というのが沢山あります。

私的には、検索がその筆頭なのですが、この記事で扱われているEC分野のパーソナライズも注目すべきジャンルの一つです。

そう、Amazonで買い物した時に出る”この商品を買った人はこんな商品も買っています”というヤツですね。

Amazonのこの機能は本当に優秀で、初めて見た時はなんてスマートなUIなんだろうと感心しましたし、実際に買い物の役に立っています。

でも、この機能を実装しているのは大手モールを除くとほんの一部に止まっています。

理由は、上記の文中にもある通りデータの集積度とその解析システムの複雑さです。

単一のショップではリコメンドするに充分なデータ量がありませんし、あっても参考に値するだけの精度で解析して商品を選び出すシステムを構築するのに大変なコストが必要です。

中小のECサイトでは現実問題として実現は難しいですね。



これがFacebookやTwitterといったSNSプラットフォームを介在させるとどうなるか。

これが非常に興味深いところです。

膨大なトラフィックを解析するデータ基盤が手に入りますので、使い方によっては非常に面白い見せ方が出来るでしょうね。

問題はプライバシーへの配慮で、これが難題。

消費者の心理的な抵抗感は強いですから無条件にパーソナルな行動データを渡す気にはなれないでしょうが、匿名性を担保出来れば後追いで拡がっていくんでしょうね。

特にモバイルデバイスはパーソナルデータの宝庫。

個人の識別も、アドレス帳などの交流情報も、GPS等のロケーション情報も、個人へのフィードバック手段も何でもアリですから、いずれこれらの情報が集積されて解析され、広告や販売に使われていくでしょう。

気持ち悪さもありますけど、高度に洗練された見せ方をされれば、自然に受け入れられるのだと思います。

だって、あなたはAmazonに個人情報を盗まれているなんて考えてませんよね?