TVの将来

会社のスタッフとこんな会話がありました。



スタッフA「私ね、自宅の地デジを録画したDVDを、クルマで見ようと思ったんですよ。そうしたら、再生出来ないんです〜。聞いたらVRモードがどうたららしくて、凄く面倒らしいんですよ〜」

スタッフB「あー、それ聞いたことある。普通のDVDと録画方式が違うから、再生出来ないんだよね」

私「えっ、そうなの? そもそもCPRM対応メディアじゃないと録画出来ないって時点で、地ジデのディスクへの録画はあきらめてたんだよね〜」

スタッフA「新しいプレイヤー買わないとダメらしいので、私もあきらめです…」



意味分かります?

そもそも問題の発端は、地ジデ放送のコンテンツにコピーワンス(1回しか録画できない)という著作権保護機能が付いていることです。

昔のアナログ放送は自宅で視聴しているコンテンツは録画し放題でしたが、放送局がデジタル放送ではそう出来ない様にガードしちゃったんですね。

録画する為には何が必要か?

まずは、CPRMに対応したメディアが必要です。

普通のDVD-Rでは対応していないことが多いので、ここでまず引っ掛かりますね。

で、録画方式がVRモードという従来のビデオモードとは異なる方式になっています。

こいつも曲者で、VRモードに対応した再生プレイヤーと再生ソフトが必要になります。

普通のクルマに付いているDVDプレイヤーでは再生出来ない事が殆どですね。



こうやって、自分達の権利を守る事だけ考えてユーザーの使い勝手を何も考えていない放送業界ですが、アメリカではどうなっているでしょう?



見たい番組だけを見たい時間に–テレビチューナーと録画機能をクラウド上に置くサービスAereo



アメリカでも同様にテレビ業界とネット業界の綱引きは続いています。

今のところ、マス放送コンテンツを完全なオンデマンド方式で視聴する術は実現されていませんが、何とか法律とテレビ業界の規制のすき間を縫おうと↑こんなサービスが来月からスタートするらしいです。

面白いのは、このAereoという新サービスの音頭を取っているBarry Dillerが、実はテレビ業界出身であること。

さすがアメリカ、守旧派出身の大物イノベーターって人がちゃんといるんですね〜

ここが日本との違いで、テレビ業界を変革するだけのパワーを若者が持ち得ず、いつまでも年寄りの牙城を崩せません。

ま、アメリカだって苦労してるんですから、日本でなかなか進まないのは当たり前かも。

このAereo、小手先の屁理屈みたいな仕組みなんですけど、テレビ業界がどう反撃してくるか見ものですね。

頑張れ〜!