「THIS IS IT」

マイケル・ジャクソン「THIS IS IT」オフィシャルサイト



この前の文化の日に嫁さんと一緒に見てきたのですが、想像以上に良い映画で感動しました。

決してコアなマイケルファンじゃなくても、楽しめる内容です。

基本的には予定されていたロンドン公演のリハーサル風景が淡々と流れるだけで、特に個人礼賛になっているわけでもなく、亡くなった後の映像とかも出てきませんので、過剰な演出色はありません。

それでも、リハーサルにあれだけの労力を掛けているんだ、とか、ところどころに現れるスタッフとのやり取りから垣間見える彼の人間性とか、普段は目にすることのない舞台裏を通じて掛け値のない故人の姿が顕わになってきます。

そして、そんな貴重な存在を失ってしまった事実。

彼が晩年受けた扱いが適切だったのかという後悔に似た気持ちがないまぜになって、やるせない感情が湧いてくるのを止められません。



思うのは、対象を批判・非難することは簡単で、褒めて肯定するする事の難しさです。

批判する時、人は対象よりも高みに居て自分のポジションは守った形を取ります。

批判者はちょっと賢げで、聡明そうに見えます。



対して、何かを褒める時は、対象に寄り添い、自分自身の人格や識見をさらけだして、対象の肩を抱き紹介する形になります。

当然自分自身の価値をも批判の対象に差し出す事になりますから、とてもリスキーな行為と言えます。

だから、褒めることは批判する事に比べて、とても難しい行為になるんだと思います。



先日も書きましたが、相手にちゃんと感謝の言葉やポジティブな気持ちを伝える努力をすべきですよね。

それも生きているうちに。

居なくなってからでは遅いのです。

「I'll Be There」



君を慰めて元気にしてあげるために僕はいる

君を僕の夢の世界へと連れて行ってあげる 君に出会えて本当に幸せさ

君への溢れんばかりの愛情とともにここにいるよ

君の力になって、決して君の傍から離れないよ