いざなぎ景気超え?

景気拡大「いざなぎ超え」、11月の月例経済報告



やたらと大手メディアがいざなぎ景気超えと報道していますが、これが全く実態を反映していないことは皆さん誰もがお分かりでしょう。

大前研一氏がメルマガで指摘していましたが、いざなぎ景気の時の日本の経済成長率は概ね8%台で、今の中国と同等の破竹の勢いでした。

それに引き換え現在の景気は成長率わずかに1%台。

これだけ内容が違うのに、単に景気拡大局面が58ヶ月続いたと期間の長さだけ比べて何の意味があるというのでしょうか?



トヨタをはじめとするごく一部の大手グローバル企業が成長率を底上げし、市井の一般企業はトントンという状態が続いています。

亡くなったドラッカー先生が指摘されているように、先進国で初めての人口減少局面を迎え、ブルーカラーの仕事が海外に流出する中で自国経済をナレッジ集積モードに変容することを求められている未知の局面を迎えています。

そう簡単に構造変化が進むわけはありませんから、しばらくは現状程度の経済成長しか望めないでしょう。



我々がやるべき事は、各々のビジネスを高付加価値化・効率化して競争力を身に付けること。

それだけです。

メディアのミスリードに惑わされず、粛々と参りましょう。