理論よりもオペレーション

私は以前から評論家やコンサルタントといった存在が好きではありません。

傾聴に値する理論や指摘は参考にはしますが、世の中で大事なのは実は理論よりもオペレーションだと思うからです。



どうして、昔ながらの古い喫茶店が潰れず、オシャレなCafeがすぐに無くなるのでしょうか?

答えは、オーナーが商売を肌で分かっているかどうかです。



最寄りの駅前に、今風のオシャレなCafeがあります。

何度か行ったのですが、そこの女性オーナーはとても几帳面で型にはまった対応をするのです。

客が入って、しばらく注文を悩んでいるとすぐに店のカウンター奥にいるオーナーに報告が飛びます。

「2番テーブル、お客様2名、オーダー待ちです。」

こちらは急かされている気がして、落ち着きません。

店内の状況は常に把握しておかないと気が済まないのでしょうが、無用なプレッシャーですよね。

昔ながらの喫茶店主は、だまって様子を伺い、こちらのテンポを乱しません。

そして、そっと水を入れ替えてくれるのです。



会社は、無数の現場で成り立っています。

そしてその現場を構成しているのは一人一人の人間です。

体調は毎日変わるでしょうし、家族と喧嘩をした日もあるでしょう。

理屈通りに物事が進むなら苦労は無いのです。



私が好きなCNETの江島健太郎さんのBLOGが面白いです。

(江島さんのパーソナリティが良いです。バックナンバーを遡って読んでみて下さい。)

モノづくりの現場と距離が近い事を大事にしていきたいな、と思いますね。