「オシムの言葉」

イビツァ・オシムという名前をご存じの方は、恐らく一部のサッカーファンに限られるでしょう。

しかし、ボスニア・ヘルツェゴビナの戦乱をセルビア人として乗り越えた64歳の知将の言葉は傾聴に値します。

黄金の80年代後半に、プロシネチキ・ボバン・ミヤトビッチ・サビチェビッチ・ザホビッチ・シューケル・ボグシッチ・ユーゴビッチ・ミハイロビッチ・パンチェフ・ヤルニ・ヨカノビッチ、そしてあのストイコビッチとため息の出るメンバーを率いてヨーロッパを席巻した名将が、今日本で現役の監督として生活しています。

実は類い希な幸運に立ち会っているのです。

以下に語録をご紹介します。



例えば5勝したとしよう。でも、全部1-0で内容も悪ければ、サポーターは決して競技場に来ないだろう。


結果が出ればそれで良いというものではないのです。

ビジネスに於いても、儲かるならラブホテルの経営でも良いのか?

私は、そうではないと思います。



システムは人をがんじがらめに縛るだけだろう。システムが選手を作るんじゃなくて、選手がシステムを作っていくべきだ。


システムに合わせて人を探すのではなく、今目の前にいる人が全力を発揮できるようなシステムを模索すること。

いつもリソースが足りないと嘆く人は、余りあるリソースも使い切れない人だと思います。



ミスをして叱っても試合に使い続ける事だ。ミスをした選手をそれだけで使わなくなったらどうなる?その選手はもうミスを恐れてリスクを冒さなくなるだろう。いつまでも殻を破れなくなる。


ユダヤには、「2回目までは助けろ」という諺があるそうです。

人が育つには時間が必要ですよね。

そして良き指導者との出会いが大切です。



作り上げるより崩す事は簡単なんです。でも作り上げる方が良い人生でしょう?


そう、リスクを冒して攻める事は困難を伴います。

しかし、挑戦のない長い退屈な人生を振り返って、そこに満足はあるでしょうか?



お前は悔いなく人生を走っているか?今のままで良いのか?




サッカーに興味のない方も、是非ご一読をオススメします。

平和な日常の有り難みを再認識しましょう。

そして全力を出し切る事の爽快さを味わうべきです。

フィールドでも、人生でも。



オシムの言葉