電子書籍市場のスタート

皆さん、もうKindle版コンテンツは読んでみられましたか? Kindle端末自体はまだ発売されていませんが、Amazonからコンテンツそのものは販売が始まっており、iPad/iPhone用Kindleアプリでは読むことが出来ます。試しに「テルマエ・ロマエ」を買ってみましたが、これ面白いですね〜。映画になっていたのは知ってましたが、読む機会なかったんですよ。結局リリースされている5冊全部買っちゃいました。ちゃっちゃと買えてその場ですぐ手に入るのが電子書籍の良いところ。コミックとの相性は良いなと実感しました。どうせ読み捨てですからね。



さて、一般書籍と雑誌はどうなっていくでしょうか? 聞いた話では、月に10冊以上のヘビー読者層にはKindleのE Inkは大変評判が良いようです。ある人曰く「紙より読みやすい」と。本当に!? どうやら片手でどんどん読み進められるのが楽なようで、両手が塞がる紙の書籍よりストレスレスなのだとか。なるほど。



雑誌はどうなんでしょう。それなりに大きなサイズでカラーでの体裁で見たいでしょうから、白黒のKindle Paperwhiteでは無理ですよね。Kindle Fire(HD)かiPad(mini)だと片手で読むスタイルは難しい。保存しておきたい要望には紙の方が良いかな。即時入手と場所を取らないというメリットは相変わらず電子にありそう。うーん、一番電子化のハードルが高いのが雑誌なのかも…。



どちらにしろ、Amazonの参入でようやく日本の電子書籍市場のスタートです。本国アメリカに遅れること5年。もう後戻りはありません。日本のコンテンツホルダーもしょうもない抵抗してないでさっさと適応すれば良いのにね。これから大事なのは、コンテンツそのもの。結局面白いものを作れる人が貴重なのです。良いコンテンツが拡がっていってちゃんと収益取れるようになれば、それは皆にとって良い世界です。そうなると良いですね。

日本にKindle登場!

Appleの新製品発表もありましたが、個人的にはこちらの方がビッグニュースです。とうとう、日本市場にKindleが正式投入されます!



Amazon



頑固な日本の出版業界の壁をこじ開け、サービスリリースに漕ぎ着けたAmazonの努力に敬意を表します。紙の本による読書体験を置き換えるには時間が掛かるかも知れませんが、1,300年続いた活版印刷から電子書籍に大きく潮目が変わる時代の変革期に立ち会える事を幸せに思います。色々なビジネスの機会が生まれることと思いますので、中小企業にはラッキーですよ!

アンチGoogleとしてのYahoo!

皆さん、検索エンジンは何を使ってらっしゃいますか? 多分私のBLOGなんかをご覧頂いている方は大半がGoogleをお使いでしょう。リテラシー如何で使うサービスにも違いが出てきますが、最近のGoogleにはちょっと違和感もありますよね。例えば、twitter検索機能がなくなった事などもその一つです。



Yahoo!リアルタイム検索がFacebook投稿も対象に 連携強化



使ってみましたが、ちゃんと拾ってくれてますね。なかなか良いです♪ ちょっと前まではGoogleのアグレッシブな取り組みは諸手を挙げて歓迎されていたと思いますが、最近会社の都合みたいなものが表に出すぎて、ちょっとうんざりします。iOSがMapを切り替えたのもGoogleが提供機能に制限を加えたからですし、twitter/facebookとの距離の置き方もGoogleの戦略と相容れない面の表れで、使う側からすると不便でしかありません。その意味では、やはり検索エンジンという枯れた分野にもGoogleに対するカウンターパワーはないとダメなんですね。Bingもそこそこ頑張ってますが、老舗のYahoo!にもう少し盛り返してもらった方がバランスが取れて良いのでしょう。



米Yahoo!、Google幹部のデカストロ氏をCOOに任命



Yahoo!新CEOのマリッサ・メイヤー、きっちり古巣から人材を引き抜いて、結構本気ですね。個人的にはYahoo!のトップニュースコンテンツが"相当効いてる"キラーコンテンツだと思いますが、ポータル/検索エンジンの本分に立ち帰って、客観的で公正な情報整理役を目指せば、歪んだGoogleに充分対抗していけると思います。頑張れ!(観客は無責任です(笑))

mixiはどうすれば良いんだろう?

皆さん、mixiにログインしてますか? 私は、ブックマークしてあるので何となく習慣でログインだけはしていますが、それも思い出したように週に何度か程度で、友人の書き込みが殆ど無いのを確認しているだけになっています。普段のSNS活動は完全にFacebookとTwitterに移行してしまいました。こんな状況になってしまったのはmixiの数々の改悪のせいなので同情の余地はないのですが、それでも国産SNSの草分けとして、ゲームプラットフォームに(まだ完全には)堕していないサービスとして持ち直して欲しい気持ちもあります。どうすれば良いんでしょうか?



何故mixiを使っていたのかを思い出してみると、やっぱり日記を書いていたんですよね。で、コメントが割と付くので返信やらやり取りを楽しみにしていました。今のFacebookを見ても、日記を書く場としてはあまり便利じゃないんですよね。写真のアップやら、投稿する内容が断片的で、短い。日本人的には複数の写真を使って、それなりにストーリーのある日記を書きたいし読みたいんですよ。mixiはそこの原点に戻らないとダメなんじゃないかな。本当はmixiボイスなんて要らないと思うけど、まああっても良いから、トップページには友人の日記をデフォルトで表示して欲しい。実名制なんてのはFacebookに任せておいて、匿名の気軽さを活かした出会いの場である事を追求するべきなんですよね。人は複数の立場、顔を使い分けているものだから、全部が全部Facebookで掬い上げられるものでもない。一番大事なのは、サービス提供者、もっと言えば社長である笠原さん自身が、ちゃんとサービスを使って、ユーザーの目線で考える事じゃないかな。売上やマーケティングなんて観点じゃなくて。本当は上場廃止して、やり直して欲しい。時間の針は戻せないんだけれども。

Facebookから広告が消える日は来るか

想像してごらん、広告のないFacebookを。やってみれば簡単さ



Googleに限らず、殆どのWeb企業はその収益を広告から得ています。Facebookも例に漏れませんが、そのFacebookの画面から広告が消えるなんて事が起こりうるのでしょうか。上記のエントリーではあり得る、と述べています。つまり、



1.Facebook以外のサイトへの行動履歴の送出

2.Facebook内での物販手数料



の二つで稼ぐモデルが成り立ちうると。2.の物販は分かり易いので特に問題無いと思いますが、1.の行動履歴をお金に換える手法はちょっと気持ち悪いところもあります。
殆どのオンライン広告は脈略のない割り込みだ。しかし、Facebookの広告ネットワークはユーザーの性別、年齢、場所、職歴、興味、友達、アプリでの行動などを用いて、他のサイトやアプリがユーザーの欲しがっているものの広告を出すのを助ける。これは、Facebookがこれ以上広告を出すことなく広告収入を得られることを意味している。
SF映画でありますよね、道を通り掛かった主人公に向かって広告が表示されるシーン、「あなたはハワイ島へ旅行に行きたいと思っていますね? 最適のプランがありますよ」「大切なパートナーの誕生日プレゼントを忘れていませんか? あの人は今こんなものが欲しいと思っていますよ」なんてね。ドキッとしますね。ちょっと後ろを振り返ってみたりして。これが既に現実のモノになろうとしているという訳です。



広告は情報である、と喝破したのはGoogleですが、一般大衆は自分のデータが商売用に売られる状況を受け入れるのか? 現状既にFacebookやTwitterなどのSNS活動をする人としない人に大きく別れてしまっている状況がありますが、さすがに個人情報の売買を無制限に受け入れる人がそれほど多くいるとも思えず、普及には消費者側の世代交代が必要な気がします。しかし、じゃあお前はFacebook止めるのか、と聞かれれば、どっぷり使用体験に嵌まっている身としては今さら離れられる自信もなく…。なし崩し的に感覚が麻痺していくのかも知れませんね。

スマートホームという未来

「スマート家電の主役は冷蔵庫」、東芝が描く未来のくらし



これ、やろうとしている事は正しいと思います。冷蔵庫が一番接触の高い家電であるのもその通り。スマホで家電を操作するっていうコンセプトは「主婦の気持ちや家事の実態を分かっていない男性の発想」なんて揶揄されたりしますが、家電の進化の方向としてはそうなるでしょう。イメージとしては、SF映画に出てくるようなAIが執事・メイドとして機能して、音声で語りかけて色々作業をしてくれる、といったカンジでしょうね。iPhoneに搭載されているSiriが全ての家電に搭載されると考えると、割と実現性高いと思います。



問題は、どうやって相互に接続するかですね。全ての家電を一社で揃えるというのは非現実的なので、異なるメーカーの製品を統合する仕組みが出来るか。ちょっとハードル高いかな〜 Panasonicが一番有利なポジションにいると思いますので、頑張って欲しいな。