TVR タスカン

昨日、TVR社のタスカンというクルマが納車になりました。

ご存知の方はどれほどいらっしゃるでしょうか?



TVR



私が最初にこのクルマを知ったのは、ジョン・トラボルタ主演の「ソードフィッシュ」という映画でした。

見たことのないフォルムに興味を覚え、すぐにネットで検索しまくって探したのを覚えています。

まあ、私も普通のクルマ好きレベルですから自分には無縁なクルマだと思って忘れていたのですが、一年ほど前に神戸市内の国道でタスカンと出会ってしまったのです。

それ以来忘れられず、ヒマを見てはネットで情報収拾する毎日。

フェラーリでもポルシェでもなく、既存のどんなクルマにも似ていない唯一にして独特の存在。

そして、経営が傾いて火が消える寸前であるという背景にも心引かれて、ついに購入を決意しました。

それもイギリスからの直輸入というリスキーな形で。



紆余曲折ありまして、船便で大阪南港に入船してからガス検を通すのに四ヶ月も掛かり、ようやく昨日手元にやってきました。

まだほんの少しですが、動かしてみた感想は「あまりにもスパルタン!」ということです。

何せショップさんからは「このクルマで雨の日に走ることは、普通のクルマで雪道を走っていると思って下さい」なんてレクチャーを受けるほどなのです。

有り余るパワーと軽量な車体の組み合わせは、まるでレーシングカーの様な運動能力を発揮するモンスターです。



世の中が成熟して機能が洗練されてくると、こういう荒々しい魅力を持った製品がどんどん姿を消していきます。

クルマに限った話ではありません。

結果、消費者は本当に手にした製品に満足感を覚えているのでしょうか。

マーケットを殺しているのは、メーカー自身なのでは無いのか?

そんな事を色々考えています。

失われてしまったクルマの魅力を再発掘して、乗る歓びを沢山の方に味わって頂きたい。

今年はそんな思いを込めた新ビジネスを一つ立ち上げたいと思っています。