VoIPの時代

今日は携帯業界における重要なニュースが二本ありました。



AT&T、iPhone向けVoIPアプリの3Gネットワーク利用を可能に



これは、今までWiFi環境での利用に限定されていたiPhone上でのSkype通話を、一般の3G公衆回線上でも認めるという画期的なもの。

う〜ん、キャリアとしてこんな施策を認めちゃって、収益は大丈夫なんでしょうか?

普通に考えると売上だだ下がりです。

それともこんな手の込んだ使い方をするのは少数と見切っているのかな?





Verizon、Googleと提携してオープン路線へ―新Android携帯はVoiceをサポートのもよう



こちらも同じくVoIPネタですが、アメリカ最大の携帯キャリアであるベライゾンがGoogle Voiceを搭載するというのは注目です。

もうIP化へのシフトは止められないという判断なのでしょうか?





従来日本は携帯電話の世界で最新・最先端の市場であると言われてきましたが、規制に守られているウチにあっという間に時代遅れになってきてしまっています。

ハードウェアとしてiPhone/Andoroidに代表される大衆向けスマートフォンで先を越され、VoIPという新しい利用形態に置いては日本のキャリアはどこもサービス提供の意思表示すら出来ないで居ます。

アメリカの巻き返し、恐るべきですね。





更にもう一つ興味深いニュースもありました。



Amazonの電子書籍リーダー「Kindle」、日本でも購入可能に



あのKindleがついに全世界100ヶ国で販売開始です。

ここでも要注目なのは、Kindleは通信料金がAmazon負担である事です。

上記の記事の中にも、

国際バージョン「Kindle with U.S. & International Wireless」は、機能は通常版と同様だが、日本など米国外の100カ国でも利用できる。AT&Tの国際ローミング網を通じて、3Gネットワーク経由で電子書籍ストアKindle Storeに接続可能。Kindle Storeでは英語の電子書籍のほか、フランスのLe Mondeなど世界の主要紙も購入できる。


とありますね。

あの馬鹿高い海外データローミングを使って、日本でも通信料金無料でKindleが利用できる(本当に無料ですよね?)というのは画期的なことだと思います。





要するに、固定回線で実現した「データ通信定額制」が携帯の世界でも避けられない、と言うことですね。

各キャリア共覚悟はしていたでしょうが、想定していたより早い実現を迫られそうです。

経営体力に劣るau・ソフトバンクは大丈夫かな?