国内EC業界の転換期

数・量の拡大から質・利益の追求へ。これは成熟した業界に見られる戦略転換の潮目ですが、国内EC業界にもこの転換期が訪れているようです。インターネットが普及して17年、楽天市場が出来て14年、Amazon.comは1995年のスタートらしいので、そろそろ成熟期に入ってもおかしくないですね。実店舗をお持ちのショップオーナーさんのウチ、ITリテラシーの高いアーリーアダプター層がまずECに手を付け、その後実店舗を持たない純然たるEC業態が広まりました。現状はめぼしい企業・商店さんはほぼ進出が終わったのでしょう。二店舗・三店舗目、または異なるカテゴリーへの多店舗展開、又はモールとの業態併用などが目立ちます。大手企業のEC進出も珍しくありませんから、これからは数で勝負するお店は苦戦することが予想されます。販売数量に拘らず、独自の強みを持つ商品を強化して、しっかり利益を出していく。お店側も、サービス提供側も、モードを切り替えねばなりません。



そういえば、自動車メーカーはいまだに販売台数に拘って数字を追い掛けていますね。ああ見えて、まだ成熟期に至っていない若い業界なのかも知れません。世界商品としてグローバルマーケットを追い掛ける特性が出ていますね。