「おもてなしの経営学」−アップルがソニーを超えた理由− by 中島聡

ご存じ「Life is beautiful」の中島聡さんの著作「おもてなしの経営学」を読んでみました。



中島さんの事を好きになったのは、↓のエントリーを読んでから。



ソウル(魂)のあるもの作り



アップルの製品にソウルを感じるという視点もそうですが、Microsoftでエンジニアとしてのキャリアを積んだという記述が気になって調べたら、Windows95やIEの開発の中枢部に居た人だと言うことが分かって心底ビックリしました。

と同時に日本人がそんなに重要な部分を担っていたことをとても誇らしく思ったことも覚えています。



この本には、ひろゆき・古川享・梅田望夫の三氏との対談も収録されており、実はそちらから先に読んでしまいました。

特にMicrosoft時代の内幕を話している古川さんとの対談が格別に面白く、楽しめました。

中島さんが評価していたMicrosoft時代の上司にブラッド・シルバーバーグという副社長がおり、そのマネージメントスタイルがいわゆる”マイクロマネージメント”に類する細かいものだった、というのも驚きです。

だって、OSのデイリービルドを副社長自ら触ってバグ出ししてたなんて思わないじゃないですか!

このあたりはスティーブ・ジョブズとも通じるものがあり、アメリカだって日本だって、良い製品を出す企業のトップはちゃんと現場を自分の目で見てるんだな、というのが分かって興味深いです。

SONYも良いときはちゃんと盛田さんや大賀さんが製品を自分の目で評価していましたものね。



こういう重要な現場に立ち会っていた人が、当事者として生の言葉で語る物語は大好きです。

興味をお持ちになった方は是非ご一読を。