「おちゃのこサークル」開催しました!

本日は神戸にて、第一回の「おちゃのこサークル」を開催させて頂きました。過去にセミナーは何度も実施していますが、今回は少し趣向を変えて30人規模の少人数にしてみました。そのココロは、一定人数を超えると一方通行で話を聞くだけの受け身なセミナーになってしまって、参加者さんにとっての満足度が低くなってしまうのをなんとかしたい、という点にあります。参加頂いた方に積極的に横の繋がりを持って頂き、孤独になりがちなネットショップの運営を相談出来る知り合いを増やして頂きたいと思ったのです。そして、成功しているお店のノウハウを学ぶ場にもして頂きたい。そのために空疎な講演をやめて、パネルディスカッションと交流会だけの構成にしました。パネルディスカッションで取り上げたテーマは、

・開店当時の苦労話
・月商100万円を達成するためにやったこと
・月商500万円のカベ突破の秘訣
・商材開発の努力
・今、工夫していること、よそのお店とはここが違う!

といった内容です。結構生々しいお話しが聞けましたので、何らかの参考材料を持ち帰って頂けたのではないかと思います。

私が感じたのは、やはりショップ運営に裏技やウルトラCは無いんだな、地道にコツコツ王道の努力を積み上げることでしか成功はないんだな、ということです。商材選び、集客、SEO、決済、配送、仕入れ、在庫、などなどお店を経営するということは色んなことを考えねばなりません。正直、数年後に残るお店は少数です。では成功するお店となくなるお店の違いはなにか。それは、我慢してやり続けられるかどうか、にかかっているのだと思います。努力し続けられるのも才能、と言いますが、まさにその通り。諦めたらそこで終わりなんです。

私からの提案は、皆さんに目標を持って頂くことです。「三年後に、月商500万円を達成する」と自分に宣言する。できるかどうか、自信が有る無しなんて関係ない。そうやると思うこと。まずはそれが全ての出発点であり、ある意味結果を左右する全てなんじゃないでしょうか。志あるところに道は開ける。私はそう信じます。一人でも多くのネットショップオーナーさんに成功して頂きたい。その思いをお届けすべく、「おちゃのこサークル」はこれから全国で毎年六回程度の開催を続けたいと思います。皆さんとお目に掛かれることを楽しみにしております!

人脈をつくる

みなさんは、ブレーンと呼べる相談相手をお持ちでしょうか。日常の細かい事柄は社内で相談すれば大体正しい解決策が見えますが、中長期的な経営戦略などについてはやはり社外の智恵を借りたくなります。どれだけ有用な社外ブレーンを持っているかは経営者の大事な資質と言えます。

ある人に言われたことがあります。「人脈っていうのは、すぐにできるものじゃない。目先の仕事に繋がらなくても、5年後、10年後に、あの人に相談してみようと思える付き合いをしておけ。日頃の蓄積が人脈になって返ってくるんだ」 私も50歳を超えて、この言葉の意味が分かるようになりました。

損得勘定を超えて、人を大事にする姿勢を大切にせねばと思います。そして、助けて頂くだけではなく、こちらが力をお貸しできるような存在になりたい。大それた事を考える必要はないんですよね。小さなことから心掛けたいと思います。

教育について

息子の高校の入学式でお休みを頂いていたんですが、教育のあり方について考えました。

今の日本社会の現状は、あまりうまくいっていない、と多くの方が共通認識を持っていると思います。その理由は、新しい環境に適応できていないということ。バブル崩壊前までの製造業を中心とする産業構造の中では、日本は非常にうまくやっていたのです。欧米にキャッチアップすべく、追いつけ追いこせ、で実際追いこすレベルにまで到達した。トヨタは世界一の自動車メーカーになり、SONYも松下も世界を代表する電気メーカーとして市場を切り拓き、日立・東芝・NEC・三菱電機の半導体は最先端だった。辛うじてトヨタは踏ん張っていますが、SONYに一部復活の機運とPanasonicはB2B市場で存在感を保っていますが、それでも当時のバリバリの日本企業の姿を知っている者からすれば、現状は見る影もない状態だと感じます。それはなぜか?

要するに、古いんです。何が変わったのか? ネットの登場です。インターネットの存在が、全てを変えてしまいました。

ある人がこう言ったそうです。「無料の通信回線で世界中を繋ぐ? 地球の裏側まで一瞬で情報が伝わる? そんなことができるわけがない。そんなことが実現したら、世界が変わってしまう」 それが実現してしまったのが、今の世の中なのです。実際に世界は変わってしまいましたね?

問題は、日本がその環境変化に適応できていないことなのです。経済も政治も教育も、全てのシステムが古い。バージョンアップというか、リビルドする必要があるのです。経済は、少しずつですが変化しつつあります。政治は変わるのは一番最後と相場が決まっています。早急に変える必要があるのは、実は教育なんじゃないでしょうか。その意味では、今の教育現場もまずは民間が提供する私学や予備校あたりから変化が始まっていますよね。次代を担う人材の育成システムが古いというのはマズい。

教育をリビルドする順番としては、企業の新卒採用から変えるのが効果的だと思います。偏差値採用をやめてスキル重視採用に変わるだけで随分大学側の意識が変化するでしょう。どこの大学で学んだかではなく、何を学んだかを見るのは本来当たり前のこと。教育の出口(社会にとっては入口)が変われば大学も高校も中学も対応しないわけにはいきませんから、必然的に全ての教育システムが新しくなるはずです。問題は教員の質ですよね。大学教授を入れ替えることは簡単にはできませんが、最近は民間から大学に転進する方も増えています。そういう方から刺激を得て、学生起業などに踏み切る若い人が増えてくれると日本も活気付きます。

私の役割は、ベンチャーの成功事例を作って若い人のベンチマークになること。大きなビジネスを育てて、後進を指導するいいエコシステムを神戸で作りたい。残された時間は多くはありませんが、全力で取り組みます。

エゴサーチ

たまに自分の名前や会社名で検索してみるんですが、どこのサービスがSEO的に強いのか分かって面白いですね。今の順位は下記の通り。

1.Wantedly
2.Facebook
3.Facebook
4.Quora
5.Find Job!
6.Lancers
7.神戸三宮便り
8.神戸三宮便り
9.Twitter

Wantedlyが強いですね。使い出してからそれほど経たないんですが、圧倒的に一位をキープしています。Find Job!なんてもう10年近く求人広告なんて掲載してないんですが、それでもこの位置。求人媒体の評価が高いのが分かります。意外なのがQuora。比較的最近日本語版がリリースされたQ&Aサイトなのですが、知名度は高くないと思われるのに評価は高いですね。そしてTwitterの低さ。もっと上位に来てもおかしくないのですが、大体1ページ目ギリギリが定位置です。

おちゃのこネットへの問い合わせにもSEOネタはよくあるのですが、こうやって見ているとテクニックで上位表示を狙っても労力に見合わないということです。それよりもコンテンツの更新を地道にやること。力を入れているコンテンツが上位表示されなければそれはGoogleの能力不足、くらいの気持ちで鷹揚に構える気持ちが吉です。上げ底してても必ずいつか素の実力が暴かれますから、最初から気にしないのが幸せへの近道だと思います。価値のある情報発信を心がけましょう!

働き方改革の意味



永守さんの眉間にしわ 働き方改革との格闘

永守さんと言えば、年に364日働くモーレツビジネスマンの典型。日本電産もハードワークで知られる企業です。その人が、働き方改革を標榜する。その意味とはなにか? そこには日本企業が直面する大きなカベが存在します。

高度成長期は欧米へのキャッチアップが目標でした。品質もさることながら、何よりアウトプットの量で世界に勝ったのが日本でした。その方程式が崩れてしまったいま、私たちは何で勝てばいいのか、道を見失ってしまっています。国内で勝ち続けていた日本電産も、世界に出て初めて自分たちの勝ち方が通用しないことを悟ったのでしょうね。そこで永守さんが摸索している突破口が、効率化だったのです。ムダな会議を無くし、管理職にマネージメント能力をつけさせ、生産性を上げる。ただ残業禁止を謳うだけでは利益が減るだけですから、企業としての効率アップが絶対に必要です。しかし、それで本当に世界で勝てる企業が作れるのでしょうか?

私は、効率アップだけではトップには立てないと思っています。日本は偉大な二番手ランナーだったのですが、いざ先頭に立った時、追うべき目標をなくしてうろたえているのが現状なのだと思います。今の日本に必要なのは、オリジナリティを生み出すこと、ブルーオーシャンを見つけること。それには結局イノベーション力が不可欠なのです。人真似ではない本当に付加価値の高い事業を自らの手で創り出せない限り、本物の高収益企業は実現できないと思います。

その意味では働き方改革はあくまで通過点なのだと思います。本当に日本企業に求められているのは、異能のタレントを許容する多様性の獲得なんじゃないでしょうか。横並びを強要する同調圧力なんかにかまけず、他人と違うことを評価する風土を作る。これは日本には高いハードルですね。教育システムを抜本的に作り替える必要があるのかも知れません。

日本の働き方改革はまだ端緒についたばかりですが、これから個性的な企業が活躍することが増えていくでしょう。個人的にはZOZOTOWNとDMMが気になる存在です。私も負けずにとんがったサービスをお届けしたいですね。出すぎた杭は打たれないのですから。