Amazonのブラック化

アマゾン、取引先に「協力金」要求 販売額の1~5%

Amazonが取引先に協力金という名目のチャージを課すようです。今のところ対象は自社の直販事業に限定されるようですが、恐らくマーケットプレイス出店店舗にも拡大されるんじゃないでしょうか。なんだかどこかで聞いた話みたいですね…。

楽天市場もこうやって出店店舗に様々な課金をしてきました。元々の出店手数料に加えて、ポイント原資・アフィリエイト・メール配信、などなど。封建時代のお代官さまに重税を課せられてきた農民みたいな気になりますが、モールの集客力に頼っていると理不尽に思える要求にも黙って従うしかないのです。出店店舗さんはそろそろ本気で自分が幸せになる道とは何なのか、お考えになった方が良いのではないかと思います。

楽天市場も創業当時はこんな体制じゃなかったんです。出店店舗と楽天の双方がハッピーになる共存共栄を目指して、地道なサービス改善を積み上げていたはず。それが企業として成長すると、自社の利益をとことん追求する姿勢に変化していくのですね。いや、変化せざるを得ないと言うべきか。企業の存在意義がそもそも利益追求なのですから、当たり前と言えば当たり前。資本主義って、こういうことなんですよね。

では、どうするのか。我々は、お客さまに選択肢をご用意したいと思っています。確かにモールにはモールのメリットがある。圧倒的な集客力で、短期間に売上を作ることができる。それは事実です。ただ、物事にはなんでも裏がある。モールのデメリット、つまり顧客はあくまでモールの客であって店舗の顧客ではないという事実。自由に販売活動を行う事を制限され、各種の手数料を課金される。ここをよくよく理解した上で、賢く使い分けをすべきなのです。そのためにはモール以外の選択肢もなければならない。それが我々のような単独店舗型のカートサービスが存在する理由なのだと思います。

確かに単独カートには弱みもあります。集客の努力は自分でしなければならない。そこの努力ができないお店、体力的に続かないお店は、月商をつくるというハードルを越えられず退場ということになります。そこはモールよりもシビアな世界かも知れません。しかしながら、このハードルを越えられたお店には、自店舗独自の顧客と自由な販売活動という自由が待っています。そもそも自分の店を持つということは、一国一城の主を目指したわけじゃないですか。ならばやっぱり自分の城を持ちたいですよね。それはモールじゃなくて、自社の独自店舗なんじゃないでしょうか、そう私は思うのです。

こんなことは重々承知のショップオーナーさんも多いと思います。だからこそこのページを見て頂いているということも理解しています。カートサービスも新世代のサービスが沢山登場し、おちゃのこネットというサービスの立ち位置が相対的に低下していることも認識しています。しかし、永年に渡って積み上げてきたノウハウと信頼関係があるのもまた事実だと思います。10年以上に渡ってサービスをご提供してきた会社として、次の10年もお客さまに選ばれる存在でありたい、より発展しているサービスでありたい。そう思っています。やるべきタスクは山積みですので、一つ一つ片付けながら理想のサービスを目指して前に進みますので、引き続きのご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。

電子マネーの普及

東京でタクシーに乗ると、ほぼ必ず交通系電子マネー(Suica)が使えます。これが関西だとそうはいきません。さすがにクレジットカードが使えないタクシーは少数派になりましたが、それでも電子マネーに対応している会社は少ない。私がよく使う阪神タクシーさんはPitapaしか使えない…。いくら親会社が阪神電鉄でも、さすがにそこまでしておいてICOCAはダメってどうなのよ。運転手さんもクレジットカードの処理するより電子マネーの方が圧倒的に楽だと思うんだけどな。手数料がどのくらい掛かるんだろうと思って調べてみました。



実店舗にSuica決済を導入する方法まとめ!お店でSuicaやPASMOを使えるようにして、会計時間のスピードアップを目指そう。



初期導入費用はほぼ無しで、決済手数料も概ね3%程度だとか。楽天ペイなんて最短で翌日入金されるんですよね。これなら店舗にとって導入しない理由は何もないと思うんですが…。個人的に一番電子マネーを導入して欲しいのはコインパーキングです。小銭を出すのが本当に面倒なので、早く普及してもらいたいものです。機械への設備投資が嵩むのも分かりますけど、いずれいつかは導入するものだと思うので入れたもん勝ちなんじゃないでしょうか。経験してみると本当に決済のストレスって大きくて、手軽なお店への心理的なロイヤルティは凄く高くなります。少額の手数料をケチっている場合じゃないですよ。

Facebookのオッサン化

Facebookがオッサン・オバサン化してると言われて久しいですが、皆さんは利用頻度は如何でしょうか? 私は多分ヘビーユーザーの部類に入ると思います。毎日何かしらアップしてますし、朝昼晩のチェックも日課になっています。しかし周囲を見回してみると、会社のスタッフは殆ど使わなくなっちゃいましたね。どうしてなのか、考えてみました。



一つには、若者があまり使わない理由は、親世代と同じ空間を共有したくない、というのがあると思います。自分の若い頃を思い返してみても、親と一緒に街を歩いているだけで友達に見られたらどうしようなんて自意識過剰になってる年頃ですから、親から”いいね”なんて付けられたら死にたくなりますよねw 同世代の若者だけで”イケてる”メディアを使いたがるのは自然だと思います。付け加えるなら、若者世代には中年層と比較して友人関係の蓄積が薄いということも言えると思います。せいぜいクラスメートかそれに派生した人間関係くらいしか持ち合わせていない訳ですから、複雑なリレーションを維持するモチベーションがあまり高くないと言えるでしょう。



対して中年層は、卒業してからもう何十年も顔を合わせていない昔のクラスメート、最初に就職した会社の同僚や先輩、転職先の新たな人間関係、これに経営者や自営業者・フリーランサーなどは数多くの取引先や仕事関係先といった重層的な繋がりがありますから、世間で広く使われているSNSを良い悪い関係なく共通のインフラとして使用する意味が出てきます。クルマなんかの趣味の世界で深く社外の友人と繋がっている人たちもSNSの利用が高い傾向にありますね。プライベートがアクティブに充実しているかどうかがSNS更新の頻度に関係している、とは言えそうです。



あとは個人の資質の問題でしょうか。こう言ってはなんですが、承認欲求の高い人、有り体に言えば少々目立ちたがり屋で人前に出てアピールするのが好きな人はSNS利用度高いです。自覚あります、はいw 比較的女性のSNS利用度が低めに見えるのは、それだけ露出を避ける意識がどこかにあるんでしょうか。奥さんに言えない遊びをしている人はあまりSNSを利用しない様にも見えます。そりゃそうですね、痕跡残すとどこでどうバレるか知れないw あとはITデバイスの利用リテラシーに左右される面もあると思います。食事や移動の度にスマホを取り出して写真撮ってアップする、なんて行為を面倒と感じる人は当然SNSの利用度低めです。



こうしてみると、FacebookもInstagramも利用シーンは飽和して、もう大きな伸び代は見込めない気がしますね。LINEあたりはコミュニケーションインフラとして完全に定着しましたが、特定の相手以外に情報をアップして発信しようという人は、そもそも世間の大多数ではなかったということなのでしょう。使っている人にはこれ以上ない有用なツールなんですが、個人的な体感アクティブ率はざっくり30%以下、くらいかな。これが天井な気がします。



さて、そうすると広告メディアとしてのFacebookはこれから価値を伸ばせるのか、という話になりますが、難しい気がします。利用者数のパイも、滞留時間も、スマホへのメディアシフトも、動画コンテンツへの移行も、殆ど全部上限に達しているように見えますからね。個人的には今後も使い続けるでしょうが、Facebookのメディアとしての旬は過ぎたなと感じる昨今です。

楽天市場、直販モデルへ

楽天、ネット通販大改革で狙う新たな「金脈」



楽天市場といえば、沢山のサードパーティーショップが軒を借りて商売をするいわゆる百貨店型のモールビジネスです。リアルなショップなら場所貸しの賃貸料と売上に応じたロイヤリティを徴収しますが、ネットモールでも全く同じ構図で、出店者から出店料と売上に応じた従量制の販売手数料と各種システム利用料(ポイント代やアフィリエイトやカード決済など)を徴収するビジネスモデルです。私は個人的にはそんなに手数料を沢山取られて出店者は商売が成り立つのか、独自の店舗を構えて集客した方が利益貢献度高いでしょう、と考えていたのですが、結局のところ圧倒的な消費者の集客力の前に多くのお店が跪いて楽天市場方式を受け入れていたのですね。ところが今、そのモール型事業がAmazonとの競争に晒されて、ビジネスモデルの転換を迫られています。それがメガストアへのシフトです。



Amazonも厳密にはモール型のサードパーティーショップの出店場所としての受け皿機能を持ってはいますが、殆どの人はAmazonという一つの大きなお店で買い物している、という認識だと思います。事実、初期の書籍・CDに関してはその有無を言わさぬ在庫量がもたらすロングテールビジネスの品揃えと、翌日無料配送という強力な物流機能で世界中の消費者を取り込んでしまいました。今やすっかり日常のECインフラとして生活に溶け込んでしまいましたので、少しくらいの価格の差なら気にせずにAmazonでポチッと購入、という方も多いでしょう。かく言う私もそうです。早い時間に頼めば当日配送されてくるのですから、Prime会員になって、Amazonで買えるものは殆ど何でもAmazonで買う習慣が根付いてしまいました。この在庫と物流機能の実現に必要な事、それが自社で商品在庫を抱えて配送まで体制構築する「直販モデル」型のビジネスモデルなのです。



今、楽天市場は従来のモール型ビジネスを大きく転換して、Amazonに倣った直販モデルにシフトしようとしています。これは全く経済合理的な判断で、正しいと思います。問題は楽天市場に出店していたショップのこれからですね。どういう戦略を採るべきなのでしょうか?



実は今までも、慎重なお店や経営体力のあるお店は多店舗展開をしていました。つまり楽天市場だけに頼らずに、Yahoo!ショッピングにもAmazonマーケットプレイスにも出店し、更には独自ドメインでモールの外に自社の単独店舗も用意する。運営の労力的には大変ですが、こうやって何店舗も運営して、モールで一定の売上と知名度を稼ぎながら、上手に自社単独店舗にお客さんを誘導する賢い戦略を採っているお店も多いのです。だって普通に考えれば、知名度と集客力を持っていれば、販売手数料のかからない自社店舗で販売した方が圧倒的に有利に決まってるじゃないですか。よほど粗利の高い商品ならいざ知らず、いえ例え粗利が高くとも、余計な売上ロイヤリティやポイント原資をモールに徴収されて嬉しいお店なんてあるはずがありません。モールに出店しても、結局そのモールの中で競合多店舗と熾烈な競争が待っているだけです。モールには確かに大きな集客力がありますが、そのモール内で広告を打って店舗間でお客の争奪戦が行われているなら、最初から自社で集客した方がはるかにスッキリしていると思いませんか? 今、多くのお店がそのことに気付きだしています。



「モールの客は、自社の客ではない」。この当たり前の事実をよくよくお考え頂いて、早期に自社の顧客を自社で独自に囲い込んでしまう。それこそが商売の替わらぬ王道で、路面店の時代から何も変わらない商売の本質なのです。他人の土俵で相撲を取っていても幸せにはなりません。一人でも多くのショップオーナーさんに幸せになって頂きたいものです。

スマホユーザーのトレンド

インスタ女子による「インスタ疲れ」や、メルカリのシェア倉庫化、YouTuberは「芸能人ではなく友達」など、スマホユーザー9つのトレンド(2017)



なかなか良い記事ですね。年を重ねると行動がパターン化されてきて、変化に欠けるきらいがあります。しがらみや思い入れのない若い世代はすぐに新しいトレンドに乗っかるので、意識してみていないと変化に気付かないことが起こり得ます。
1、メルカリの「シェア倉庫化」すぐ買ってすぐ売る

2、インスタ検索の高度化「バイト先・気温を調べる」

3、インスタの価値は「写真を撮るまで」も含めた体験

4、インスタ女子による「インスタ疲れ」とストーリーの浸透

5、YouTuberが信用できるのは「芸能人ではなく友達だから」

6、中国アプリの独自進化

7、テクノロジーによる「国境や縛りのちょい溶け」

8、動画コンテンツが破壊する「言葉のカベ」

9、ジャンルや用途による「検索の分散化」
この9つの最新トレンド、なるほどと思いました。シェアリングエコノミーってやっぱり購買の絶対量を減らす方向に働きますよね。でもモノの回転速度が上がると経済自体のパイは成長するとも思うのです。モノを売る、決済する、ロジスティクスがモノを運ぶ。ネット+スマホというメディアインフラが社会に浸透して、情報とモノの流れが加速する新しい時代の潮流の真っ只中に我々はいるということなのでしょう。ビジネスにはプラス要因ですよね。



インスタって、完全に若者世代の重要なプラットフォームになりましたね。正直私はまだそこまで使用頻度が高くありません。インスタ疲れと言われてもピンと来ませんが、既にギャップができちゃってるんですね。従来ネットの世界はGoogleが支配する構図が長く続いてきましたが、Googleはテキストの文化。Instagramは写真と動画の文化です。Googleの支配力に陰りが見えているのかも知れませんね。文字よりも写真、写真よりも動画の方が表現力が上なのは明らかですから、このトレンドは引っ繰り返りそうもありません。コミュニケーションの主体は動画、というのがファイナルアンサーなのでしょう。



ITの世界にまた競争環境のリセットタイミングがやってきたのです。写真(Instagram)・動画(YouTube)メディアの隆盛、ブロックチェーン、AI。これだからIT業界は面白い。後発組や弱者にいくらでもチャンスが巡ってくる刺激的な業界。やめられませんね!

「ランディングページの教科書」

●「ランディングページの教科書



ちゃんと広告について勉強していなかったので、この本を課題図書にしてスタッフと一緒に読み込んでいます。広告のプロにとっては物足りない内容かも知れませんが、入門書としてはバランスよく書かれた読みやすい良い本だと思います。前半がランディングページ(LP)の作り方、後半が広告の設定について。LPを作るために顧客のペルソナを考えるところから始まり、具体的なLPのデザイン要素まで分解して具体的なアドバイスをくれるので、まずは本の通りに実行してみるのがいいと思われます。変に自己流にカスタマイズするより、言われたとおり素直に実行した方が成果が出やすいですからね。



広告もどんどん仕組みが進化しているので、数年前の知識しかない私にはどのページも目新しくて驚きました。一番お金が動くところですから、みんな真剣ですからね。Googleも最新の技術を投入して、自動化と効率化に知恵を絞って日夜改良を加えています。付いていくのは大変ですが、勉強した人に成果が現れる公平な世界でもあります。現場で手を動かして、最新の情報をキャッチアップしたいと思います。