電子書籍市場立ち上がりのカギは?

エロ本8割の電子書籍市場を女性が担っているという事実



世の中、建前や綺麗事ばかりで出来ているわけではありません。

いつの世も、新しいテクノロジー製品が普及するきっかけをアダルトコンテンツが担っているのは周知の事実です。

VTRしかり、DVDしかり。

電子書籍マーケットもその例には漏れないのでしょう。

ここで困るのはAppleの対応。

ご存知の通り、Appleはアダルトコンテンツを許可していません。

ということは、iPhone/iPadではWeb閲覧以外に手段がないということです。

それでは課金が出来ませんから、商売として成り立ちません。

勿論Webでも課金するやり方は無いわけではありませんが、非常に手間の掛かるやり方になってしまい、ユーザーはそんな面倒な事を許容しません。

このあたり、何でもアリのWindowsがMacを駆逐してしまった流れと結びつくようで、iOSマーケットで商売している身としては心配です。

有料コンテンツを販売するということはそれだけ大変な事なので、きっかけは何であれお金を払う習慣が根付いて欲しいと思っているのですが、さて。

Kindle Fire入手

まだ日本国内では販売されていないのですが、アメリカの転送サービスを利用してKindle Fireを入手しました。



梱包は、Apple製品と比べると非常にあっさり。

普通の段ボールで、Amazonらしいですね。

手に取った印象は、思ったよりも思い。

画面サイズはほどよくコンパクトなんですけどね。

早速電源On。

まずはWiFiを探しに行く。

ネットワークのPWを入れると何もしていないのに、自分のアカウントでAmazonにログイン。

ちょっと驚き!

ただこれ、「****@kindle.com」というアカウント表示なので、これで従来のアカウントに紐付いているのか不明。

取りあえずMoviesとかAppsをクリックしてみるも、ダウンロードエラー。

支払情報が入ってないから?と思い、ブラウザーでAmazonのサイトにアクセスして通常アカウントでログイン。

やっぱりムービーはエラー。

やっぱり日本のクレジットカードではアクセス出来ない仕様なのか。

Booksは購入出来ました。

取りあえずSteve Jobsの伝記を購入。

$11.99は安いね!(ちなみに日本語版は上下巻で3,990円)



ただね、使用感はいわゆるAndroidタブレットそのもの。

画面スクロールや操作に引っ掛かり感があり、iPad/iPhoneの操作感と比べると2ランクくらい低い。

白黒Kindleが評判良いだけに、この仕上がりは残念。

安く市場に投入したかったのかな。(ちなみにKindle Fireは&199)



↓こちらにレビューがありますが、やっぱり辛口。

コンテンツマーケットとしてのAmazonは盤石のポジションなのだから、次のバージョンでのブラッシュアップに期待ですね。



Kindle Fireは使えない? 199ドルタブレットの評判とAmazonの次の一手

クックパッド 対 楽天レシピ

楽天レシピはなぜクックパッドに勝てないのか?



この話には前振りがありまして、まずはこちらをざっとご覧下さい。



「年内にクックパッド抜く」--楽天レシピ、ポイント連動で攻勢



楽天レシピが公開されたのが2010年10月、この記事が2011年の1月にポストされていますから、この10ヶ月で結局楽天が思うような成果が出せなかったと言う事になります。

正直、ほっとしました。

Web業界もそろそろ15年が経過し、初期の大航海時代は終わってしまいました。

各分野で勝者がはっきりし出し、後追いで成果を出すには相応の資金力が必要とされます。

国内のWeb業界の雄である楽天が、その膨大な顧客基盤とポイントという実弾を投入した時にはさすがに先行するクックパッドも危ないと思えたのです。

それが容易ではないというのは、弱者の立場からすると勇気付けられる意味があります。

報酬が金銭的インセンティブに変わると、「たのしみ」でしていた作業は「報酬をもらうため」という別の動機づけに置き換えられてしまい、とたんに「たのしくなくなる」のです。


確かにね。

何でもかんでもお金に換算して考えられるかというと、世の中、というか人間の心理というのはそうそう割り切れるものではない。

今流行のソーシャルネットとかもそうですが、アフィリエイトみたいな実利が見えると白けてしまう部分は大いにあるんですよね。

損得勘定を抜きにして、純粋に楽しみと興味から発生する行動だからこそ共感できると普通の人は思います。

そう、今の時代大事なのは「共感」なんですね。

作られたブームやマーケティングのテクニックじゃなく、そういうものの底の浅さが透けて見える時代だからこそ、そこに人の本音が見たい、感じたい。

で、共感できる対象に自分も参加したい。

これが今のネット上のメンタリティですよね。



日本は役所と大企業が強すぎる、という意見があるそうです。

我々は小さいからこそ体現できるスタイルというものがあるはず。

資本の力に個性で対抗出来る、そんなWebであり続けて欲しいと思います。

Appleの管理スタイル

Apple方式 or Google方式?



昨年上記のエントリーを書いたんですが、あれから一年半ほど経ってもやはり同じ考えですね。

Appleのアプリ開発&提供環境には制約も多いんです。

事実iOS 5にバージョンアップされたタイミングで開発仕様に大きく変更が加えられ、正常に画面表示されない不具合が発生したり、iCloudに対応したディレクトリー構成の指示が追加されて修正が発生したり、果てはiTunes Connectの管理画面に不具合が発生したせいでアプリ内課金の設定が出来なくなっちゃったりと振り回されることも多々あります。

それでも、Androidみたいにマルウェアが出回ったり、法令違反アプリの巣窟になってしまうより遙かにマシだと思っています。

だって実社会がそうじゃないですか。

自由だ、民主主義だと言っても、やっぱり法律は必要。

完全に個人の自由意思に任せて秩序が保たれるほど世界は平和ではないのです。



ま、でも、もうちょっと開発者への配慮はして下さいよ、Appleさん。

Flashが死んだ日

Steveの哄笑が聞こえる–Adobeがモバイルデバイス用のFlashを断念



Adobe、モバイルデバイス用Flash Playerの開発断念を正式に表明しちゃいました!

あれだけやるやる言ってたのに…。

正直Appleの対応は硬直的過ぎるんじゃ無いかと思ってましたが、結果的にJobsが正しかったことが証明されてしまいました。



Adobeはなぜ失敗したか, Flash-Playerの敗退は歴史の必然だった



じゃあなんで開発を断念せざるを得なかったのか、という理由を技術的に解説したのがこちら。

確かに、ブロードバンド黎明期からリッチコンテンツのプラットフォームとしてもてはやされてきましたから、Web上に大量に存在する全てのswfコンテンツを動かし続けようとすれば新しい環境に対応出来なくなるのもしょうがないでしょうね。

その辺、Appleはばっさり切り捨てますからね〜

ある意味、AdobeもMicrosoft(Windows)も律儀に後方互換性を守り続けていると言えるのかも知れません。



2000年前後からWeb制作をしていた身からすると、Flashが時代遅れになる、という事実は感慨深いものがあります。

RIA(リッチインターネットアプリケーション)コンソーシアムとかありましてね、bAさんとか、ベイスメントファクトリーさんとかのFull Flashのデモを見てワクワクしたもんなんですよ。

確かにセッションの継続性が失われず、見た目にリッチなUIを作るプラットフォームとしてFlashの未来は輝かしいものに思えました。

モバイルが主戦場になるまでは。

ま、技術革新で従来のメインストリームが陳腐化する良くある事例なんでしょうけど、クリエイティブハウスの末端としては投入した過去の労力とか出来上がった成果物(まだ動いてるサイトあるかな?)を思い出すに感傷に耽ってしまいます。



その分、常に新参者が横一線でスタートを切れるチャンスの多さがIT業界の持ち味。

前向いて参りましょうか!

社内でFacebook利用

メールをソーシャルネットワークに変えてみたら社内で何が起きたか



この記事を見掛けて、社内で昔から使っていたBBSをFacebookのグループに移行してみました。

場を変えただけでコミュニケーションのやり方が大きく変わるとも思わないのですが、リンクを張ったり、写真を置いたり、コメントがし易かったりというメリットもあるかなと。

出来合いのグループウェアを使わなくてもFacebookで代替できる機能は結構ありそうです。

社内システムご担当者さんは一考の余地ありでは?