クルマ好き層

今ウチは「クルマ好き」と言われる人が好みそうな車種向けにパーツの販売を行い、更に新規事業を立ち上げようと思っているのですが、ちょっと悩むのがこのターゲット層に未来があるのか、という点です。

コアなファンが居るのは事実。

で、将来も無くなりはしない。

ただ、数が増えるのか、と言われると…。



基本商売は伸びるマーケットに向けてサービスを提供するのが鉄則。

でなければ、自分で新しい市場を開拓する。

どちらにしろ、量的拡大が前提のお話し。

そこが先細りだとそもそもツライ。



クルマの実用性の部分をばっさり切って、趣味・嗜好性にフォーカスした事業がこの先成り立つのか。

悩ましいところです。

次世代エネルギー問題

未来のクルマの動向はエネルギー問題がどう収束していくかというテーマと不可分です。

その意味でこのニュースには非常にびっくりしました。



生産能力10倍 「石油」つくる藻類、日本で有望株発見



前から藻で石油を精製する事自体は出来ていたらしいのですが、今回発見されたのは効率を大きくアップさせる新種の発見です。

日本で一年間に輸入する石油量を生産するためには2万ヘクタールあれば良いとの事で、これは東京ドーム4,350個分。(東京ドームは約4.6ヘクタール)

充分実現可能な規模に思えますね。



最近ちょくちょく次世代エネルギーに関する新ネタを耳にします。

例えば、



ホントに海水からウランが取れた

メタンハイドレート



など。

実用には採算ラインに乗せるという大きなハードルがありますが、少なくとも可能性のタネは幾つかあるという事なので大きな希望を感じます。

確かに地球のサイズに対して人類の活動インパクトが大きくなりすぎ、このまま何も考えずに進むと環境破壊に繋がるという認識は必要と思います。

それでも今の時代に生きる者としては将来が明るく思える材料があれば閉塞感が一気に解消しますから、技術進歩に期待してしまいます。

エネルギー問題を克服した上で、地球環境との共生の道を探るという建設的な方向が望ましいですから。

今世紀が明るいモノになるか、暗く後ろ向きになるか、ひとえにエネルギー問題に掛かっていますから、是非突破したいです。



しかし、地道な基礎研究って本当に大事なんだな。

簡単に事業仕訳なんてすべきじゃないですね。

鈴鹿サーキットドライビングレッスン

鈴鹿サーキット:鈴鹿ドライビングレッスン



一日お店を閉めて、鈴鹿サーキットのドライビングレッスンに参加してきました。



早朝暗いうちに自宅を出て、まだ明けていない高速道路を一路鈴鹿を目指します。

インターを降りると、どうやら参加するらしいクルマ達と遭遇。

忘れずに給油をして、久し振りの鈴鹿サーキットに到着。

いつもと違うモータースポーツゲートから中に入ります。

おー、コース下のトンネルをくぐるとパドックです!

ここがF1でも使うピットなんだな〜。

ここにフェラーリやマクラーレンやらが並んでるのか〜と一気にテンションが上がります。



受付を済ませ、ゼッケンを車体に貼り、飛散防止のテープを止めて荷物を下ろせば準備完了。

まずは走行前のブリーフィング。

講師陣は皆鈴鹿を拠点に活躍するレーサーばかり。

一時間ほどのメニューを終えて、さあいよいよクルマに搭乗です。



各社、ピットロードへ。

五班ほどに分けられて、先導するセーフティカーの後ろを次々にコースへ。

さあ、自分達の番。

うおー、鈴鹿の1コーナーだ〜♪

これが2コーナーか〜、確かにキツイな〜

S字、ダンロップ、デグナーからヘアピン、そしてスプーンからバックストレートを抜けて130R、シケインから最終コーナー、そしてメインストレート。

夢のような体験です。

テレビで見たF1のコース、普段はレースゲームでしか走った事のない鈴鹿サーキットを、自分のクルマで走ってる!!



午前中は各班毎に分かれて、順にコーナーのレッスン。

一台ずつコーナーに進入して、講師のアドバイスをもらいます。

これを繰り返す事三時間。

結構ヘロヘロです。



昼食後に再度ブリーフィングがあって、午後のメニューへ。

まずは先導のセーフティカーの後ろを付いて、各社完熟走行です。

このペースが結構速い!

ついていくのがやっとです…。

本当はこの後フリー走行なのですが、完熟走行で満足してここはパスさせて頂きました。(ヘタレ)

だって、









↑こういうののもっと激しい映像をブリーフィングで見せられたんですよ。

宙に飛んで5回転もする様子を見たら引きますよ…。



いやあ、しかし異次元の体験でした。

ミニサーキットとは違ってスピードが出るので、もっと場数を踏まないと速くは走れません。

でも身近にこんな素晴らしいステージが用意されているのですから、しかも誰でも走れるんですから、チャレンジしない手はないと思います。

公道と違って広いエスケープゾーンで守られた国際サーキットはクルマ好きにとっての天国です。

少しでも多くの方が体験して、クルマの魅力を再発見する機会になれば良いなと思います。

EVに賭ける日産

日本の自動車メーカーの次世代政策が分かれています。



・トヨタ:お金があるので全方位対応。ハイブリッド(HV)も電気自動車(EV)もやる。

・ホンダ:当面はHV重視。但しEVの準備も進める。

・日産:HVは捨ててEVに社運を賭ける。

・マツダ:ガソリンエンジンに特化。HV/EVは他社から技術導入する方針。



トヨタとホンダがHV車を出した時、欧米のメーカーは過渡期の技術であるとしてあまり評価をしませんでした。

しかし、市場は実質的なガソリン走行能力をキープしたまま環境性能を高めた施策を支持して、爆発的にシェアを伸ばしています。

クルマの難しいところは、自社で創り出す車両だけでは成り立たず、給油/充電施設といった社会インフラの整備が必要になる点。

社会環境は一夕には変わり得ませんから、変化するにしても時間が掛かる。

HVは非常に柔軟で実用的な現実解だったんですね。



化石燃料の利用に制約が掛かるのはしょうがないとして、向かう先が最終的にはEVしかないとしても、普及するタイミングを読むのが難点です。

あれだけ苦しんでいたアメリカメーカーが息を吹き返し、VWを中心としたヨーロッパメーカーの存在感が高まる中、日本メーカーは次世代自動車の世界でも盟主の座を守れるのでしょうか。

個人的にはガソリンエンジン万歳なんですが、やはり自分の国のメーカーが没落する姿は見たくありませんから、応援します。