Googleショッピングサーチへの対応

これ、なかなか難儀な事が多いです。

そもそも詳しく仕様が公開されていない上に、動作が不安定。

で、エラーの場合のフィードバック内容も詳しくないので、結局手探りで問題を想像して潰していかないといけない状況。

実はGoogleから対応要請のメールも来ているのですが、この対応要望内容もちょっと独善的と思える内容。

オーナーさんに過度の負担を掛けずに、Googleのリクエストをクリアする方法を探すのが難題。

しばらく模索が続きそうです…。

普及率

最近社外の人と話していて思うのですが、いわゆるIT企業で働いていない人にとってはtwitterとかFacebookなんて遠い異国の話で、Androidなんて言われてもそれ映画の話?なんて反応が当たり前なんですよね。

どうも自分達がどっぷり浸かっている世界が、他の人にも当たり前なんだと錯覚しがちで、気を付けないと大きなギャップが出来てしまいます。

勿論我々はライバル企業と常に機能の向上や先端性で競争してはいるのですが、その技術やサービスを実際に使うのは業界人ではない普通の人達である事をイメージする必要があります。

つまり大事なのは踏み止まる勇気、あえて捨てる決断なんじゃないでしょうか。

大体技術者は新しい事を試してみたくなりますし、先端に触れる事がモチベーションだったりします。

これは油断すると自己満足になりがちなので、新しい要素を持ち込むにしてもUIはシンプルに、分かりやすく、少々ベタな位が丁度良い。

迷った時は、嫁さんや親が使ってどんな感想か確かめたり。

だから、製品・サービスのトータル使用感を決定するプロダクトマネージャーの存在が決定的に重要になりますね。

大企業はここに継続性が無いのが弱点かな。

ジョブズクラスまで突き抜けると話は別なんですけど。

Androidの未来は?

Android vs. iPhone が Windows vs. Macにならない理由



う〜ん、一理はあると思いますが、最終的にはやっぱりAppleはマイノリティの域を出ない気がします。

当のApple自身がメジャーを望んでいないと思いますし、多数の支持を集めやすいデバイス/プラットフォーム=Windows/Androidが多数派になるのは真理でしょう。



ただ、その多数派のクオリティが高くてユーザーを満足させてくれるかどうかは別問題。

つまりMac/Appleは今まで通り我が道を行き、それで良いのだ、というのが私の感想です。

日本のiTunesで映画販売開始

iTunesで映画販売、日本でも開始 新Apple TVも発売



おー、前振りもなくいきなり日本のiTunes Storeで映画販売が始まりました!

著作権保護の仕組みの構築やらで一向に進まなかった日本のデジタルコンテンツ配信が、いよいよ普及するのでしょうか。

気になる価格は、新作映画を購入する場合はHD版が2500円・SD版が2000円など、レンタルの場合はHD版の新作が500円・旧作が300円から。

うーん、最近は店頭でのレンタル価格が下がってきているので、ネット配信ならもうひと声欲しいところですがしょうがないですか。

品揃えも今後に期待レベルですかね。



歩みは遅いですが、少しずつ前に進んでいます。

このあたりがIT業界の良いところ。

どうせトレンドには逆らえないのだから、早く対応した者勝ちですよね。

電子書籍の配信プラットフォーム

実はウチで電子書籍コンテンツの配信を計画しているのですが、これが色々悩ましいんですよね。

一番のポイントは、どのプラットフォーム向けに、どんなフォーマットで配信するか。

普通に考えればiPad向けなんですが、日本国内のiPadの普及台数がそもそもそれほど無い。



2011年にiPadの出荷台数は世界で4,370万台に



↑これを見る限り、2010年末時点での世界全体の出荷台数見込みが、1,000〜1,500万台の間くらいでしょうか。

日本の国内出荷台数についてのちゃんとした数字が見当たらないのですが、あちこちで書かれている断片的な情報を見る限り日本の世界シェアを5%程度と見て、恐らく年内で20〜50万台程度ではないかと。

発売当初に見られた熱気は収まっており、新しもの好きな層に行き渡って落ち着いてしまっている感があります。



更に悩ましいのが、配信フォーマット。

表現力に拘るならアプリ形式にしてプログラムを仕込み、独自のビューアーから作り込まないと行けないのですが、そうすると他のプラットフォームで出来なくなってしまいます。

単純なぺらぺら漫画風の作りにした方が汎用性はあるんですよね。

XMDFとかePubとかのフォーマットを採用する事も検討すべきです。



そして、続々と登場するAndroidベースの端末達。

タブレットもスマートフォンも、恐ろしい種類が販売され、今後もどんどん増えるでしょう。

これらの嫌らしいところは、各端末によってOSの世代も違えば、画面の解像度も異なる点。

全部に対応したコンテンツなんて作ってられませんから、相当粗い適合確認しか取れないでしょうね。



iPhoneはどうするの、とか、この際メルマガで良いんじゃないの、なんて議論も出て、どう収束させるのか悩みどころです。

来年はiPad2も出るでしょうしね。

多分iPad2は画面解像度が上がって、フロントカメラ付き、CPU/メモリーのスペックUPが予想され、本格的に売れるのはこの世代から後かも知れません。

iPhoneもそうでしたよね。



はあ〜

答えが出ない…。

坂本龍一 on Ustream

channel skmt09



↑坂本龍一さんのコンサートがUstreamで生中継されています。

ご覧になりましたか?

仕事中の時間帯ですから融通が利く方じゃないと無理なんですが(笑)、私も少しながら視聴してみました。

パソコンのフルスクリーン画面で見ると、結構な画質と音質なんですよね。

しかもこれ、殆ど個人がお手伝いしているに等しい機材でやってるんですよね。

(古川さんがApple Storeで必要なパーツ買ってきたとか言ってました)

凄い時代になりました。

これからは所属している組織の大きさや資金力に関係無く、とんがった個人のパワーが全面に出るんですね。

TwitterもUstreamもFacebookも、そういう個人のempowerment装置としての役割を果たしています。

IT関連の技術発展が伸び悩んでるかなと思っていたんですが、安価なリソースや仕組みが世の中に普及してきたこれからが、人々の生活に大きな影響を与える本領発揮ステージなのでしょうね。

10年後、結構雰囲気が変わってるんじゃないでしょうか。

楽しみです。

Amazon送料無料の意味

全品無料配送完全サービス化ーAmazon.co.jp



とうとうAmazonが全商品送料無料を実現させてしまいました。

この機会にECにおける送料の意味を考えてみたいと思います。



我々はショッピングカートをご提供している立場なので、日常的に送料計算ルールの改善要望を沢山頂きます。

おっしゃる意味は分かりますし、カートとして精密・高度な送料計算機能が備わっているのは確かに意味のあることでしょう。

但し、商売の観点からは見方が全く変わります。

お買い物をする消費者の立場に立ってみましょう。

そのお店で買い物をする時、絶対に送料は気になるポイント。

それは高かろうが安かろうが正確だろうが大雑把だろうが、発生すること自体がNG要素な訳です。

少なくとも送料無料になる最低購入金額までは購入を考えるだろうし、送料無料を回避出来なければ他のお店を探すと思います。

つまり、お店は如何に送料無料を実現させるか、が大事であって、厳密に送料を顧客に転嫁しようという発想自体が間違っています。



しかし、とうとうAmazonは「幾ら少額の買い物でも送料が掛からない」というお買い物体験を実現させてしまいました。

これは中小規模の事業者では恐らく実現不可能な施策でしょう。

だって実際にコストは発生しているんですからね。

それを吸収出来るだけの体力あっての話なわけです。

恐らく消費者は最初から送料が掛からないという刷り込みを持ってAmazonを訪問するようになるはず。

そうなってしまうと、幾らAmazon外部で価格を下げてもそもそも選択肢に入らないという事になってしまいます。

大袈裟に言えば、「汎用品の商売は死んだ」と言えるのではないでしょうか。

Amazonで検索出来る商品、つまりナショナルブランド品・JANコードで探せる商品は萎んでいく運命にあると思えます。



楽天なりのモールも対抗的に送料無料スキームを作ろうとしていますが、大きな違いは個別の出店者にコスト転嫁される仕組みにあります。

楽天がコスト負担をしてくれるわけではありませんから、お店の首の絞め合いが激しくなるだけの消耗戦です。



ではどうしたら良いのか。

解は一つ。

他所のお店にないあなたのお店で買い物をする理由を作る事です。

それは商材そのものが独自のものであるか、又は他の提案や見せ方・付帯情報などに付加価値を付けて、何らかのオリジナリティを創出する事に他なりません。



ECの世界で成果を出すための基礎要件が一つ引き上げられてしまった、大きな出来事でしたね。