藤田元司元読売ジャイアンツ監督の話

体温のある指導者。藤田元司。 ー 悪ガキから、慕われるリーダーに。(「これでも教育の話」より)



糸井さんがtwitterで紹介していたので、ちょっと前のコンテンツですが読んでみました。

現役時代の藤田さんは存じ上げないのですが、確か長嶋監督が解任された後に登場して、ちょっと悪役気味に攻撃されながら目覚ましい成績をあげた事が記憶に残っています。

インタビューには懐かしい選手の名前も沢山登場して、あああの頃の舞台裏はこんなだったんだと感慨深くなります。

原と中畑のポジションを間違った(本来は原がファースト、中畑がサード向きだったのだそうです)とか、鹿取の西武移籍の事情とか、江川のエピソードとか、面白い話がてんこ盛りです。

穏健な人格者のイメージがありますが、若い頃はやんちゃだったんですね。

そう思うと、人生に無駄な経験というのは無いんだな、と安心したりします。

一番心に残ったのは下記のやり取り。

糸井

だから、おもしろいなと思うのは、

才能があり過ぎるというのは、

かえって邪魔なんだなということも‥‥。



藤田

ええ。

若いときは、イイですよ。

しかし、力が衰えてきだした時には、

「才能」というものが一番邪魔なんですよ。


うーん、深いな。

その意味で長く現役を続けている選手は尊敬しますね。

あの体で大投手になった桑田とか、若い時は才能だけで投げてるようだったのに現役最年長まで息の長い活躍をしている工藤とか、36歳でメジャーに挑戦した斎藤 隆とか、凄いと思うだけでなく沢山の人に勇気を与えていると思います。

そして、名選手の影に必ず名伯楽あり。



藤田さん、天国で好きなだけ釣りして下さいね。(合掌)