iPadを触ってみました

ちょっと差し障りのある部分もあるので、簡単に。





・液晶がキレイ

・レスポンスが速い。スペックから想像する以上の使い心地

・バッテリーの持ちは良い

・iPadに最適化されたアプリの使用感は、iPhone/PCとも違う新体験





×

・ちょっと重いかな。寝転がって使うと腕がツライ

・iPhoneアプリの倍角表示は使い物にならない。テキストの再描画すら行われないので、画面が汚い

・iTunes+各種コンテンツのApple生態系が完全に機能しないと、魅力半減かも





技適取れてないので、おおっぴらにネット接続を試せないんですよね。(笑)

本当は色々書きたいんですが、今日のところはこの程度で。



このデバイスへの評価は分かれるところだと思います。

「全く新しいネット体験をもたらす革命的なデバイスだ!」

「いや、大して普及しないよ。ガジェットオタクが騒いでいるだけ」

どちらの見方が正しいかは、上述したようにiTunesのコンテンツがアメリカ並みに豊富に提供されるかどうかに掛かっていると思います。

その意味では、苦しんでいるコンテンツ産業(TV/新聞/雑誌/映画/ゲーム/音楽 etc.)は新しいチャンスが目の前に拡がってるんですから、従来のしがらみに囚われずにチャレンジすべし、ですよ。

変化はコントロールできない。できるのはその先頭に立つ事だけである。

−ピーター・ドラッカー

新時代のメディアのあり方とは?

今、テレビ・雑誌・新聞という従来のマスメディアが大揺れです。

インターネットという全く新しいメディア媒体の登場で、旧来のビジネスモデルが揺らぎ、読者の行動が大きく変化して、一大環境変化に直面しています。

では、新しい役割を担うネットメディアのあるべき姿とはどんなものなのでしょうか?



出版編集者が知っておきたいウェブメディアの世界

気になったポイントを幾つかピックアップ。

「大切なのは(雑誌という)形状ではなく、そこに集まってくる(読者の)コミュニティ。コンテンツはコピーできるが、コミュニティはコピーできない」



「紙のメディアは編集者が100%コントロールし、完パケとしてアウトプットするのが前提。かたやCGMサービスはコントロールを放棄している。100%コントロールすると、おそらくメディア価値は低くなるのではないか」



「ウェブメディアは目線が受け手(読者)に近い点が特徴とし、従来のマスコミ的な上段に構えた情報提供では通用しないと語る。藤井氏はファッション誌の女性読者を例にとり、読者にとってブログは特別なものではなく、身近な人との情報交換のような日常会話の延長線上として捉えられているという」




あともう一つのコラムをご紹介。



小飼弾氏「紙の本は90%消える」

こちらからもピックアップ。

書籍や雑誌も、これから普及していく電子書籍端末に置き換えられるでしょうが、紙のもつ機能、つまり「再生装置がなくても読める」という機能まで置き換えられない限り、完全になくなることはないでしょう。紙の最大の利点は、紙それ自体が再生装置であるということなのです。



確かに本を読まない人は増えてきています。しかし、一方で読む人はますます読むようになっているんです。書籍や雑誌だけで考えるのではなく、ウェブページ、メールなども入れて平均して考えれば、読むという行為自体は減っていないし、むしろ増えているかもしれない。コレ(再び本棚を指さす)の制約を解いてあげれば、もっと本は読まれるようになります。今、日本の出版点数は年間9万冊と言われていますが、製作コストが下がれば、もっとたくさん出版できるようになります。コミックマーケットに出品されている希少本だって、商業ルートに乗せることが可能になる。僕はそういう本をもっと読んでみたいんです。同じような希望を持っている潜在的読者はかなりいるはずです。


私自身も雑誌を買わなくなって久しいですが、上のコラムにあるように毎日膨大な量の文章を読んでいます。

但し、それはWebやメールマガジン、TwitterやSNSといった新媒体の形を取っています。

情報のインプット行為自体は今後も減ることは無いと思いますが、大事なのは次の要素かなと考えます。



・オンデマンドでリーチ出来ること(イチイチ相手の配信タイミングに合わせてられない)

・コンテンツの質がスクリーニングされていること(信頼出来る書き手だと分かっているか、読み手に支持されている事が明らかであること)

・双方向性(一方的に受けるだけでなく、コメントや紹介という形で受けてもまた発信者としての役割を担う形態)



問題はマネタイズの手法ですが、ここはどこもはっきりした勝ちパターンを見出せていません。

ホリエモンの有料メルマガなんかが、数少ない成功事例ですね。

これは今後の重要な課題でしょうが、答えが出るまで既存の大手企業が持ちこたえられるか…。

iPad販売延期だって

Appleの声明によれば、4月下旬を予定していた日本でのiPad発売は5月に延期なのだそうな。



うーん、、、



まあ、ウチ的には時間稼ぎ出来てある意味ラッキーかも。

WiFiのトラブルも直してリリースしてね!

クラウドの実態は?

今、それなりのWebサービス企画に携わっている人の共通の悩みは、下記に代表されると思います。



・ローコストでサービスを立ち上げたい。当然固定費は低いに越したことはない。

・サービスの反響が読めないのでインフラの規模算定が難しい。事前の計画が立てにくい。

・もし予想以上に人気が出る嬉しい状況が訪れたとして、規模のスケールを無理なく実現したい。なるべくリーズナブルに。



非常にムシの良い要望ですね。

で、これに応えようというのがクラウドと呼ばれるサービスです。

主にGoogleとAmazonがこの分野をリードしています。



Google App Engine

Amazon Web Services(EC2/S3 etc.)



我々もおちゃのこネットの様に、サービス提供から数年を経て顧客規模や要求インフラ水準が見えてくれば自前のインフラ環境を用意しますが、新サービスは上記の理由から設備投資に躊躇してしまいます。

安価な専用サーバーからスタートして、徐々にサーバー台数を増やしてスケールしていくのが常道ではありますが、クラウドが本当に使えるのであればインフラの心配をなるべくしないで済むに越したことはありません。

特に凝ったDBを使うクラスター型のシステムが不要なら、クラウドのスケール性は魅力なんですよね。



ただ、現時点ではあまりに実際に利用している人の生の声が少ない。

なので、本当に信頼性があるのか、思ったようにスケール性能が出ているのか、運営体制に問題は無いのか、心配が払拭できません。

人柱になるのも嫌だしね。

新しい事は面白いんですが、苦労・失敗も多いんですよね。

リスクヘッジをしながら、試してみましょうか…。

企業アカウントと個人アカウント

最近Twitterを始め各種のソーシャルサービスが普及するに伴い、企業が活用するシーンが増えています。

皆さんの会社でもお使いですよね?

えっ、まだ?

じゃあ、すぐに始めないと!



で、ここで問題になるのが、企業としてのオフィシャルアカウントと個人アカウントの使い分け。

一応ウチでもTwitterアカウントは、おちゃのこネットのオフィシャルと私の個人アカウント(このBLOGに貼ってあるヤツです)は分けています。

今のところ、私と刑部君がpost担当なのですが、二人ともそれぞれ個人アカウントも取得して使用している訳で、この使い分けが難しいんですよね。

会社としてのオフィシャルリリースだけだと非常に無味乾燥な面白みのないpostになってしまい、味付けをしようと思えば個人が感じる主観や趣味・思想を加味することになりどんどん属人色が強くなります。

最近NHKやら朝日新聞やらで、いわゆる”中の人”の人間味のある応対が話題になったりしていますが、これ本当はそれぞれの個人の顔が見えた方がより面白いに決まってますものね。

個人的には、オフィシャルアカウントは一定の役割にとどまってあまり盛り上がらず、今後は個人アカウントが中心に活用されていくんだろうなと思っています。

もう組織の威を借りて仕事する時代じゃないんですよ。

社名の方が個人名より大きく印字されている名刺を持っている人は、ヤバイと思わないと。



あと思うのが、分野ごとにアカウントを分けているのも同じ理由で意味が無いな、と。

私もWeb系とクルマ系でアカウントを分けて運用していましたが、大変面倒です。

実名で活動すると統合した方が分かり易いんですよね。



以前から思っていた「実名ベースで活動するビジネス用途に適したSNS」ってTwitterの事だったんですね。

この半年くらいで大きく視界が開けた気がします。

おちゃのこネットの決済実態

少しだけ内輪のデータをご覧頂きましょう。

下記は、おちゃのこネットの3月度の決済手段利用実態のデータです。

        [利用件数] [利用金額]

・代引き     :39%  45%

・銀行振込    :22%  26%

・クレジットカード:12%  12%

・郵便振替    :15%  8%

・その他     :7%  7%

・コンビニ払い  :3%  2%

・PayPal     :2%  2%


本当は更に上記のそれぞれの内訳とか具体的な金額も把握していますが、そこは伏せておきます。



まず思ったのは、クレジットカードの利用率の低さですね。

想像では半分程度はカード決済が利用されていると思っていたので、12%という数字は驚きです。

これはショップオーナーさんが決済手段としてお店に導入していないという事ではなく、買い物をする消費者がその決済を選んでいないという事ですから、最近多いカード番号の漏洩事件や個人情報の保護意識の高まりが反映しているのだと思います。

個人的には、繰り返し購入をしている信頼性の高いショップ(Amazonとか)ではカード決済を選びますから、おちゃのこネットのショップさんが一見さん向けの販売機会が比較的高いという事情も影響しているかも知れません。



次は郵便振替の多さ。

これは期間限定のATM振込手数料無料が効いているのでしょうね。



あと、意外とPayPalが多く使われているのが予想外でした。

上記の表では大した利用率ではない様に見えますが、クレジットカード決済に集約されている各決済代行会社を細かく分類すると、PayPalは会社単位では4位の利用率でした。

日本ではまだまだ浸透していないと思っていたのですが、どうもヘビーに使っている層の利用度が非常に高く、結果的に集計データとしては結構な額になっています。



ということで、まだまだ決済関連の実態は机上の理屈に追いついておらず、手を入れる余地が大いにあるということですね。

ついにiPad発売

ついにアメリカでiPadが発売されました。

手に入れた人のインプレッションを読んでいる限り、前評判を裏切らない出来な模様ですが、少し辛口なレビューをご紹介しておきましょう。



iPad初体験レビュー/江島健太郎



良いところは他のレビューを読んで頂くとして、(笑)

ネガティブなコメントがある箇所を考慮してみるとそれぞれごもっともな指摘であることが分かります。



例えば、母艦ありきのスタイル。

これ、iPodを複数使っている人は同様に煩わしさを感じているはず。

音楽ソースを追加した時なんか、あちこちのiPodを取り外して(私は複数クルマにiPodを搭載しています)同期させるのが面倒。

iPadはネット接続ありきなんだから勝手に同期して欲しい、というのはタイム・カプセルを提供しているAppleなら分かっているはず。

そのうちネットの向こう側にデータを置くスタイルに変貌していく事でしょう。



根が深いと思われるのはApp Storeの閉鎖性の方ですね。

ユーザー体験を全て自社でコントロールしたいと強く願う会社の風土が、オープンなアプリの開発競争を阻害する方向に働くなら、オープンを標榜するAndroid陣営に開発者を根こそぎ持って行かれる危険性があります。

Mac対Windowsの構図の再来です。

同じ轍を踏んでしまうのか、好調な事業環境を背景に上手く適応していくのか、今後の舵取りに注目です。