新時代のメディアのあり方とは?

今、テレビ・雑誌・新聞という従来のマスメディアが大揺れです。

インターネットという全く新しいメディア媒体の登場で、旧来のビジネスモデルが揺らぎ、読者の行動が大きく変化して、一大環境変化に直面しています。

では、新しい役割を担うネットメディアのあるべき姿とはどんなものなのでしょうか?



出版編集者が知っておきたいウェブメディアの世界

気になったポイントを幾つかピックアップ。

「大切なのは(雑誌という)形状ではなく、そこに集まってくる(読者の)コミュニティ。コンテンツはコピーできるが、コミュニティはコピーできない」



「紙のメディアは編集者が100%コントロールし、完パケとしてアウトプットするのが前提。かたやCGMサービスはコントロールを放棄している。100%コントロールすると、おそらくメディア価値は低くなるのではないか」



「ウェブメディアは目線が受け手(読者)に近い点が特徴とし、従来のマスコミ的な上段に構えた情報提供では通用しないと語る。藤井氏はファッション誌の女性読者を例にとり、読者にとってブログは特別なものではなく、身近な人との情報交換のような日常会話の延長線上として捉えられているという」




あともう一つのコラムをご紹介。



小飼弾氏「紙の本は90%消える」

こちらからもピックアップ。

書籍や雑誌も、これから普及していく電子書籍端末に置き換えられるでしょうが、紙のもつ機能、つまり「再生装置がなくても読める」という機能まで置き換えられない限り、完全になくなることはないでしょう。紙の最大の利点は、紙それ自体が再生装置であるということなのです。



確かに本を読まない人は増えてきています。しかし、一方で読む人はますます読むようになっているんです。書籍や雑誌だけで考えるのではなく、ウェブページ、メールなども入れて平均して考えれば、読むという行為自体は減っていないし、むしろ増えているかもしれない。コレ(再び本棚を指さす)の制約を解いてあげれば、もっと本は読まれるようになります。今、日本の出版点数は年間9万冊と言われていますが、製作コストが下がれば、もっとたくさん出版できるようになります。コミックマーケットに出品されている希少本だって、商業ルートに乗せることが可能になる。僕はそういう本をもっと読んでみたいんです。同じような希望を持っている潜在的読者はかなりいるはずです。


私自身も雑誌を買わなくなって久しいですが、上のコラムにあるように毎日膨大な量の文章を読んでいます。

但し、それはWebやメールマガジン、TwitterやSNSといった新媒体の形を取っています。

情報のインプット行為自体は今後も減ることは無いと思いますが、大事なのは次の要素かなと考えます。



・オンデマンドでリーチ出来ること(イチイチ相手の配信タイミングに合わせてられない)

・コンテンツの質がスクリーニングされていること(信頼出来る書き手だと分かっているか、読み手に支持されている事が明らかであること)

・双方向性(一方的に受けるだけでなく、コメントや紹介という形で受けてもまた発信者としての役割を担う形態)



問題はマネタイズの手法ですが、ここはどこもはっきりした勝ちパターンを見出せていません。

ホリエモンの有料メルマガなんかが、数少ない成功事例ですね。

これは今後の重要な課題でしょうが、答えが出るまで既存の大手企業が持ちこたえられるか…。

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