金融規制の是非

アメリカは少し優しい国になるーポール・クルーグマン教授の予言



なるほど、言われてみれば確かに現代アメリカの強気姿勢の元はレーガン政策にあるのかも知れません。

社会保険制度改革と金融規制という二大テーマのうち、前者の方が実現可能性が高くて金融規制の方が難しいと評価しているのも興味深いところです。

金融工学のイノベーションは多くの場合が破壊的です


へえ〜、アメリカの知識層では行きすぎた金融工学の危険性についての認識が広がっているんでしょうか。

確かに経済のインフラであるべき金融そのものがマネーゲームの対象として弄られるとこんなにも甚大な影響を与えるのですから、市場に任せておけばよいとはもう誰も言いませんよね。

どの程度のルールを作るのか、運用・監視は誰がどういう仕組みで実現するのか、が今後のキーになるんでしょうか。

ルールの抜け穴を巡ってイタチごっこになるんでしょうけど、私も金融システムには一定の歯止めが必要だと思います。

20世紀はひたすらグローバル化・規制緩和というトレンドで来ましたが、21世紀は市場にどう節度をもたらすかの模索の時代なのかも知れませんね。