Internetは本当に革命だったのか?

最近Internetがもたらす価値について考えています。

「産業革命に匹敵する大革命」「人類に全く新しい経験をもたらす」と華々しく喧伝されたネットが2000年にシリコンバレーでバブル崩壊して以来、その進歩のスピードを大幅に緩めてしまったように見えます。



Googleに続く巨大ネット企業は誕生したか?

ネットは生活の質を上げたのか?

世の中にどのようなインパクトを与えたのか?

もうこれで一段落なのか? それとも本番はこれからなのか?



本格的に皆がネットを使うようになったのは1995年からですから、来年で15年。

まだ評価を下すには早いのでしょうか。

確かに毎日相当な時間をネットに費やすようにはなりましたが、いつも見ているニュースや動画は結局従来型のTVや新聞といったメディア企業がコンテンツを作成しています。

少しキーワード検索すれば嫌と言うほど検索結果は出てきますが、どこまで信用して良いのか困るほど質は低いものが大半。

確かにメールやSNSで友人・知人とのコミュニケーションは密になりましたが、逆にコミュニケーションの密度を落とさないために必死で更新を続けている自分はメディアに縛られているだけなのではとも感じます。



我田引水ですけど、メリットを実感するのはECのジャンル。

これは確かに、商品選択の情報量増加・選択対象となる店の増加・価格比較の自由度・品揃えの豊富さ、などなど従来の大規模量販店での買い物経験を既に凌駕していると感じます。

あとは、携帯+ネットの組み合わせの世界は素直に進歩を実感しますね。

GPSで現在位置を通知して、周りの対象を検索できる体験は祖父の代の人が見たら引っ繰り返るでしょう。

ネットがもたらした本当の価値はモバイルの世界にあるのかも知れませんね。



この業界で生きている自分としては、まだまだもっとスゴいインパクトを与える存在であって欲しいという希望があります。

今見えている風景の先に未開の大地がある事を信じます。